ベビーシッターの学生アルバイトはなぜ日本では定着しないのか!

お国柄

アメリカでは、高校生や大学生のアルバイトとして、ベビーシッターは珍しくありません。

映画などでも見たことがある人も多いのではないでしょうか。

アメリカだけじゃなく、欧米諸国では学生が短い時間のベビーシッターをしておこずかいを稼ぐのは、普通にあることです。

日本ではそんなアルバイトはないよね

家庭教師はあるけど、ベビーシッターは聞かない

どうしてベビーシッターのバイトが定着しないんだろう

今回はこの疑問について考えてみました。

アメリカなど欧米でのベビーシッターの位置づけや、日本のベビーシッターの認識を比較してみました。

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アメリカのベビーシッターとは

アメリカでは、特に富裕層じゃなくても、親が外出する間にベビーシッターを雇います。

夫婦で外出することを大切に考えるので、子供が生まれてからも食事や観劇、映画鑑賞などのデートをするのです。

その間は、子供を留守番させるわけですが、もちろん子供だけ置いていくわけにはいきません。

アメリカでは、州によって多少の差がありますが、子供だけで留守番させてはいけないのです。

そこで子供の面倒を見る人を雇うわけです。

一般的には、仕事などで留守をする間に長時間の世話を頼む場合は、学生ではなく大人のベビーシッターを雇います。

週末の夜だけなど、短い時間の留守番は学生アルバイトを雇うことが多いようです。

たとえば、日本人の留学生でもベビーシッターのようなおこずかい稼ぎのアルバイトなら可能なのです。

相手は子供なので、簡単なコミュニケーションができれば問題ありません。

ベビーシッターの資格を持っている学生も多いので、アメリカの文化としてベビーシッターは定着しているのでしょう。

また、外出するわけじゃなくても、一人で育児するのが大変な時に、子供と一緒に過ごしてくれるシッターさんを雇う家庭もあるくらいです。

夫婦の時間を大切にすること、そして子供だけで留守番させるのを禁止されていること、そして母親にも休息が必要だと認められていること。

このような理由が重なって、ベビーシッターの需要があるわけです。

学生のアルバイトとしては、子供のお世話を学べて良いことではないでしょうか。

口コミでベビーシッターを探す文化

今やアルバイトなどは、スマホを使って探すのが当たり前です。

それは海外でも同じこと。

アメリカでもベビーシッターを紹介するアプリもあるし、学生が募集を探せるネットの掲示板サービスもあるようです。

でも、やはり見ず知らずの人を家に入れて、子供を置いて外出するので、不安を感じるはずです。

なので、ベビーシッターを探すのは、今でも口コミが重要だと言われています。

いまゆる、ママ友同士の口コミネットワークという感じですね。

○○さんがとても子供の扱いが上手くて、いいシッターぶりだったわよ

という話を聞けば、自分も安心して依頼できますよね。

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日本のベビーシッターとは

日本にもベビーシッターがいます。

ただ、アメリカのように高校生や大学生のアルバイトとして、ベビーシッターをするケースはほとんどありません。

育児経験もなく、保育士などの資格も保有していない人に、子供の世話をお金を払って依頼する家庭は少ないからです。

在宅で子供の世話を依頼する場合は、民間のベビーシッター資格講座を受講した人が派遣されるサービスを利用します。

日本も海外と同じように、ベビーシッターは無資格でもできます。

学生のアルバイトでも問題はありません。

ベビーシッターが定着しない理由

日本の国民性なのか、育児に対する価値観なのか。

日本のベビーシッター事情は、在宅保育として考えられているのです。

それは、子供を家に置いて、親が遊びに行くことへの世間の目を気にするからではないでしょうか。

どうしてもベビーシッターを依頼しなければいけないのは、保育園などに連れて行けない事情があるケースや、親が家に居ても育児できないケースなどです。

夫婦の時間を大切に考えるよりも、親になれば自分たちの楽しみは後回しにするのが当然という価値観を持つ人の割合が高いからだと考えられます。

まとめ

日本のように母親が家事も育児も仕事も一人で背負うことに対して、何の疑問も持たない方がおかしいのです。

そして親が遊びのために外出するのに、子守を雇うなんて・・と考える人たちの目が厳しいので普及しないのでしょう。

親になると、何もかもを子供のためにつぎ込むのが、良い親とされる風潮がある限りベビーシッターは定着しないと思います。

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