近所の子供に挨拶しても返してくれない!不審者と思われてしまう?

不思議なルール

少子高齢化社会ですが、朝の通学風景は昔とあまり変わらないように見えます。

子供は少なくなっているとはいえ、ランドセルを背負った小学生が学校へ向かう様子を見ると、微笑ましく感じるものです。

毎朝同じ時間に通学しますから、顔見知りの近所の子には「おはよう」と声をかけたくなる人もいるのではないでしょうか。

元気よく「おはようございます」と返してくれれば、清々しい気持ちになれるでしょう。

ところが、最近は気安く子供たちに「おはよう」なんて声をかけると、不審者扱いされる恐れがあると聞きました。

近所の子供なのに、朝の挨拶もしてはいけないなんて、どんな世の中になってしまったのでしょう。

しかし、それはごく一部のことで、一般的な考え方としては極端ではないのか・・という疑問も感じます。

近所の子供に挨拶をしても、無視されるのもツラい

しかも不審者扱いなんて悲し過ぎる

近所の子なのに、挨拶もしちゃいけないの?

世代によっては、納得できないと感じる人もいるのではないでしょうか。

近所の子供への挨拶について、考えてみました。

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子供への挨拶について

近所の子供に「おはよう」や「こんにちは」などの挨拶をすることは、間違っているわけではありませんよね。

ですが、子供から見た大人は「近所の人」と認識できないかも知れません。

たとえば、家の前を通学路として通る近所の子供がいて、ゴミ捨ての時などに頻繁に家の前で顔を合わせるケースではどうでしょう。

通学路にある家の人であり、ゴミ捨てをしている人だと認識できるほど顔を合わせるのなら、挨拶するのは自然なことです。

しかし、たまたま家の前を通学時に歩いていただけで、どこの家の子かもわからないのに、いきなり「おはよう」と声をかければ子供はビックリするでしょう。

「え?この人は誰?」と思えば、怖くなって返事はできないのではないでしょうか。

子供の立場になって考えてみると、挨拶するべき相手なのかわかると思います。

もしも子供に無視されたとしても、その後も何度も顔を合わせるようになれば、子供の方から挨拶してくれるかも知れません。

子供たちは不審者から身を守るために、学校や親から色々なことを言われています。

昔からよく言われる「知らない人とは喋っちゃダメ」という教えが、子供たちの警戒心のベースになっていると考えれば、不審者との見分けがつかない大人の挨拶は少し怖く感じるのは仕方ないのでしょう。

それほど治安が悪い社会になりつつあるので、昔の常識は通用しなくなったのです。

親との関りの有無がポイント

「近所の子供に挨拶したのに無視された!」と怒っているシニアの男性の話を聞いてみました。

高齢化が進んでいる地域で、小学生くらいの年齢の子供が少ないので、たまたま見かけた一人の小学生に「おはよう、車に気を付けるんだよ」と声をかけたそうです。

ですが子供は怪訝な表情を浮かべて、逃げるように走り去ってしまったとか。

「まったく、今の親たちは子供に挨拶の礼儀も教えていないんだな」

と怒り心頭のご様子。

しかし、子供の気持ちは全く考えていないのです。

子供が少ない地域では、集団登校もできずに、一人だけで通学する低学年の小学生もいます。

心細いと思いますよね。

そんな時に、いきなり知らないおじいさんから親しげに声をかけられれば、怖くなるのも当然です。

声をかけて安心させてあげたい気持ちがあったとしても、子供の気持ちを考えてみると怒るのも大人げないですよね。

不審者扱いされて、通報されなかっただけ良かったと思うのですが、世代の違いは今の世の中の常識が理解されないことがあるもまた、仕方ないのでしょうね。

まずは親との付き合いがあるかどうかが子供の安心材料として考えて、挨拶するべきなのか判断すれば問題にならないと思います。

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不審者と間違われた場合

滅多にないとは思いますが、もしも近所の子供に挨拶をしたのが原因で、不審者と間違われて通報されたりしたら、どう対応すべきか確認しておきます。

実際にあった事例ですが、マンションや団地には、子供に向かって「挨拶禁止」のルールが存在するケースがあります。

挨拶されると子供は安心してしまうので、住人が挨拶禁止のルールを守れば不審者があぶり出せるというわけです。

このようなルールのあるマンションの引っ越してきた男性が、自分の子供を連れて外出する際にエレベーター前で会った子供に「こんにちは」とあいさつをして、通報されてしまったのです。

子供は建物の中で挨拶をする大人に出会ったら、すぐに報告するように教えていたからです。

この事例では、しっかり事実を話して「挨拶禁止」のルールがなぜあるのかという理由を理解して問題が大きくなりませんでしたが、ご近所トラブルの原因になり兼ねません。

そこまで徹底してルールを作るのは、子供を危険な目に遭わせたくない親の気持ちからです。

もしも不審者扱いされてしまった場合は、とても腹立たしい気持ちになるでしょうが、グッと堪えて親の気持ちを理解してあげる努力が必要な時代だと思います。

 

まとめ

今の子供たちは、ランドセルなどの持ち物の見える箇所に名前を書いたりしません。

名札も登下校時には外しています。

「○○ちゃん」と声をかけて、親の知り合いのフリをされないようにするためです。

つまり、子供は自分の名前を知っている相手には、安心できることを示しています。

近所の子供で、顔は知っているけれど、名前がわからないのであれば、すぐに挨拶を返してくれると期待しないことですね。

もしも無視されても、怒ったりせずに、子供が安心できる大人として認識してくれるまで、粘ることも必要なのではないでしょうか。

 

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