「前向き駐車」のルールは電気自動車は守らなくてもいいのか!

不思議なルール

駐車場に車を入れようとする時に見かける「前向き駐車」の表示看板。

民家や植木などに排気ガスの影響が及ぶのを防ぐために、前向きに車を停めるように協力を呼びかける看板です。

私自身も1階の部屋に住んでいた時に、目の前の駐車場は前向き駐車でした。

たしかに窓を開けていると、排気ガスが部屋に入るのは困るので、前向き駐車は助かりました。

ですが、自分がそこに車を停める立場として考えると、とても不便だと思うのです。

すぐ近くに小中学校があり、朝の通勤通学時間帯になると、子供たちがゾロゾロと歩いています。

頭から停めた車を恐る恐る駐車場から出す時は、きっとヒヤヒヤするのではないでしょうか。

しかし、この20年ほどで自家用車はハイブリッドから電気自動車へと変わりつつあります。

排気ガスを出すガソリン車やディーゼル車は減っているのです。

そこで考えたのですが、排気ガスを出さない車であれば、前向き駐車の指示があっても無視してよいのではないか‥という疑問です。

この点について、考えてみましょう。

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「前向き駐車」のルールについて

「前向き駐車」のルールは、道路交通法ではありません。

あくまでも駐車場のオーナーによる要請です。

不特定多数の人が出入りする商業施設の駐車場では、看板などにわかりやすく明記しなければ周知されません。

「前向き駐車厳守」や「バック駐車禁止」というような厳しめの言葉が書かれていることもあります。

ただ、ルールとしてはお願いベースです。

罰則などのペナルティもないので、たまたま入った店舗の駐車場に「前向き駐車」の看板があったとしても、守らないケースも多々あるでしょう。

実際に前向き駐車と指示されているのに、まったく気にも留めずにバックで駐車している人を見かけることは日常茶飯事です。

法律で罰せられるわけじゃないからと甘く考えている人がほとんどだと思いますが、「前向き駐車」の看板があるのに無視していると、迷惑行為として訴えられることが絶対にないとは言い切れないのです。

たとえば、民家に隣接しているコンビニの駐車場の前向き駐車を無視して、さらにエンジンかけっぱなしで長時間駐車しているような場合は、何らかの処置をされることも考えられるわけです。

「前向き駐車」の危険性について

近隣住民への迷惑を考えれば、たしかにバックで駐車するのは控えたほうが良いと思います。

ですが、前向き駐車には危険が伴うので、やはり安全性を重視するべきではないか・・と考える人もいます。

バックモニターやセンサーが搭載されている車なら、バックで発進するときも後ろの安全を確認できます。

しかしモニターにも死角があります。

センサーも反応しないこともあるかも知れません。

自分の目で確認する方法は、バックミラーやドアミラーを使うわけですが、やはり死角があるのです。

安全を最優先に考えるのなら、前向き駐車は危険度の高い駐車方法と言えるのではないでしょうか。

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排気ガスを出さない車の場合

前向き駐車の要請の理由は、騒音や排気ガスの問題です。

ということは、ハイブリッドや電気自動車には関係のない理由です。

今ではどんどん増えているので、今後は前向き駐車のルールもなくなっていくかも知れません。

ですが、車を見ただけでは排気ガスを出さない車なのか見分けがつかない人もいるでしょう。

もしも注意を受けたとしても、説明すれば済む話かも知れませんが、そんな面倒なことになるのを避けたいのなら、前向き駐車しておいた方が無難かも知れません。

一般的に考えて、そこまで厳しく駐車の様子をチェックされることはないと思います。

ですが、排ガスを出さない車だったとしても、前向き駐車のスペースにバックで長時間停めるのは控えるべきでしょうね。

月極駐車のように、契約して借りる場合は、前向き駐車と指示されているスペースを借りるのであれば、そのルールを守るのが原則です。

守れなければ契約解除されることもあるので、ルールを守るに越したことはないでしょう。

まとめ

前向き駐車の方がラクだという人もいます。

ですが、安全を考えるとバックで停める方が良いのです。

前向き駐車の要望は、あくまでも排ガスや騒音による迷惑を防止するための対策であり、駐車をラクにするためではないのです。

前向き駐車ばかりしていると、バックで入れるのがどんどん苦手になってしまいます。

安全と自分の運転技術の向上のためにも、ラクしない方が良いのではないでしょうか。

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