朝礼とラジオ体操でスタートする慣習はいつから始まった?その起源!

学校・職場

日本企業で働く外国人は、文化や習慣の違いに驚くことが山ほどあると思います。

日本人でも「どうして?」と思うことがあるくらいですから、外国の方は奇妙に感じることがあるのは当然でしょう。

たとえば朝礼とラジオ体操です。

あれね

言われてみれば奇妙な光景だよね

子供の夏休みのラジオ体操も意味わからないけど、社会人になってからもラジオ体操するのはなぜなんだろう・・。

働き方が変わりつつあるので、今だに朝礼やラジオ体操をしている企業は減っているのかも知れませんが、まだまだ続いているのも間違いありません。

なぜ朝礼やラジオ体操を行うのか、その理由や起源について掘り下げてみました。

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朝礼とラジオ体操をする理由

朝礼とラジオ体操を行う理由について見ていきましょう。

朝礼を行う理由

朝礼とは、学校や職場において、始業前に集まって行う行事のことです。

朝礼を行う理由として、第一にあげられるのが、全員が揃いやすいという点です。

仕事を始める前の短い時間を使い、全員が揃っているところで連絡事項などを伝えられます。

個別に連絡するよりも効率が良いので、朝礼は重要なことを発表する場面として適しているのです。

ただ、これは現在のようにメールを使って連絡することができるようになると、あまり意味がないような気がしますね。

また、朝礼時に社員が順番でスピーチをするような習慣もあります。

これは、人前で話すことに慣れて、仕事に生かそうという目的があります。

それぞれの企業によって、朝礼を行う目的や理由は違うでしょうが、全員が揃いやすいタイミングに集まることで、仕事へのモチベーションを上がるという考え方もあるようです。

ラジオ体操を行う理由

朝礼時にラジオ体操を行う職場はまだまだありますね。

製造業、建築業などでは、ラジオ体操をすることで体が動きやすくなるという効果を狙っています。

とくに建築・建設業界ではラジオ体操をすることで、ケガや事故の発生を抑える効果があると言われているくらいですから、大切な習慣なのでしょうね。

デスクワークが中心の職場でも、ラジオ体操をすると効率がアップすると言われています。

ラジオ体操によって、全身の血液の流れを促進するので、脳への血流改善にも効果が期待できるのです。

ラジオ体操は、ダラダラ行うと大した運動量ではないですが、手足の先までしっかり伸ばして正しく行うと体がポカポカします。

侮れない体操なのかも知れませんね。

朝礼とラジオ体操の起源

朝礼とラジオ体操の起源について見ていきましょう。

朝礼の起源

朝礼の起源を調べてみると、軍隊で行っていたことが一般社会に広まったという説が見つかりました。

また、宗教的な行事がもとになったという説もあるようです。

ただ、一般的には学校の行事として行われたのが朝礼の起源というのが濃厚な説です。

明治時代になり学校教育が近代化すると、寺子屋のような少人数の学び舎ではなくなっていきます。

教育を受ける子供の人数が増えるので、一斉に集めて連絡事項を伝える場が必要になったのです。

それが今の朝礼の始まりだと考えられています。

そして学校行事だった朝礼は、いつしか職場にも広まっていき、朝の光景として浸透していったのです。

ラジオ体操の起源

ラジオ体操の起源を調べると、海外のラジオ放送がヒントだったようです。

アメリカの保険会社がラジオの放送を使って、健康のために役立つ体操を始めたのが1925年(大正12年)です。

それをヒントにして、国民健康体操が作られたのが1927年(昭和2年)です。

当時の日本人は、平均寿命も今のように長くなく、体格も小さかったため、国民の健康を促進するのが目的でした。

当初の体操から、現在のラジオ体操になるまでには、何度か内容が見直されました。

ラジオ体操というくらいなので、ラジオ放送に合わせて行うものでしたが、レコード盤が発売されると、放送時間に合わせなくてもラジオ体操ができるようになりました。

するとさらに学校や職場の朝礼でも行いやすくなっていきます。

夏休みに子供たちの生活リズムを整えるために、町内会や子供会などが子供を集めてラジオ体操を行うようになると、昭和の夏の風物詩になります。

こうして、国民の間にラジオ体操は浸透していったのですね。

今では朝、昼、午後の3回のラジオ放送と、テレビでの放送もされています。

朝礼からミーティングに変化

朝礼を行う企業は、かなり減少傾向にありますが、職場では社員が集まることも必要です。

メールや書面では伝えきれないこともあるでしょう。

朝礼がなくても、ミーティングとして部署ごとに集まるなど、カタチを変えていても朝礼の原型は残っているようです。

ラジオ体操の効果に着目

職場の朝礼でラジオ体操をする時に、適当にしていると何の意味があるのかわからないでしょう。

張り切って体操するのは、気恥ずかしい感じがするのもわかりますけどね・・。

ですが、この数年でラジオ体操の効果が注目されているのですよ。

ダラダラ行わず、しっかりやれば、体に変化が表れるほどいい運動になるのです。

ラジオ体操には第1と第2があります。

第1の方は、呼吸を整えたり、体を伸ばすストレッチの効果があります。

第2の方は、筋肉に働きかける運動が盛り込まれています。

体調に合わせて第1と第2を使い分けられるのですね。

毎日しっかりラジオ体操を続ければ、とくに運動する時間を割かなくても、運動不足を解消できるのではないでしょうか。

まとめ

職場で行う朝礼やラジオ体操は、無駄な習慣だと思っている人もいるでしょうね。

じつは私もそう思ってました。

でも、改めて朝礼やラジオ体操について調べてみると、まったく無駄とは言えなくなってきます。

意味のあることだからこそ、続いているものもあるのですよね。

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