中学校や高校のなかには部活に入らなければいけない暗黙のルールが!

学校・職場

みなさんは中学や高校の時にどんな部活に入っていましたか?

大人になってからでも「中高は野球部だった」とか「高校まで陸上部だった」など、会話の中に中高生のころの部活の話はネタになります。

でも、部活ってそもそも絶対に入らないといけないものでしたか?

中学は絶対だったけど、高校は自由だったよ

私は高校も何か入らないとダメだった

高校では、幽霊部員でもイイから入れって言われたよ

色々なケースがあるんだね

学校ごとにルールが違うようですが、部活動の目的って何なのか不思議に思ったことはないでしょうか。

たとえば、野球やサッカーなどが強い強豪校では、勉強よりも部活の方が重視されたりするなんて話も聞きます。

少し複雑な話になると思いますが、中学校や高校の部活動について考えてみました。

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部活動の目的

部活動には、運動系と文科系がありますよね。

運動系の部活動についてはスポーツ庁が、文科系の部活動については文化庁が、それぞれガイドラインを発表しています。

学校における部活動の在り方を示すガイドラインなので、学校の先生たちはそれを参考にして部活動の運営をするのでしょうね。

学校教育についての指導をまとめた学校学習指導要領には、学校教育の一環と記されています。

「生徒の自主的、自発的な参加により行われる部活動については、スポーツや文化及び科学等に親しませ、学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養(かんよう)等、学校教育が目指す資質・能力の育成に資するもの」

部活動の目的としては、このようなことが書かれていました。

つまり、学校の授業だけじゃなく、スポーツや文化に興味を持っている生徒が部活動をすることで、責任感や連帯感などを養うことができるので、良いことですよ!とおすすめしている印象です。

ですが、あくまでも「参加は自由」だと理解できる内容です。

この文章を読む限り、部活動は生徒が自主的、自発的に参加することが前提のように受け取れます。

学校教育の一環ではありますが、自主的に参加するかどうか決められるのが、原則なのです。

つまり、学校によっては部活に入らない人がほとんどいなければ、暗黙のルールのように全員何かの部活に入るものと思い込んでいます。

参加しなくても問題ないとして、周知されていないのが結果的に強制参加のような印象を与えてしまうのではないでしょうか。

部活に入らないメリット

部活への参加が自主的、自発的なものだとわかれば、帰宅部と言う名の無所属の生徒は堂々としていられます。

学校の部活動に自分の興味を引くことがなければ、無理に興味のないことに時間を費やす必要はありません。

学校が終わってから、自発的に自分がやりたいことに時間を注げばいいのです。

たとえば「絶対に東大に入りたい」という目標をすでに持っているのなら、部活のつもりで勉強すればイイのです。

目標や夢がまだなくても、中学生、高校生のときに自分が興味を持たないことに毎日時間を費やすほど、無駄に感じることはありません。

大人になってから後悔しても遅いので、どんな部活動があるのか早めにチェックしておきましょう。

参加は自主的なのですから、少し興味を持ったとしても「これは違うな」と感じたら、やめれば済むだけのことです。

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部活動に入らないデメリット

ここまで、部活動に否定的な感じでしたが、部活動が悪いとは思いません。

自分が興味を持っていることや、やってみたいことがその学校の部活動にあるのなら、参加した方がメリットは大きいと思います。

習い事のようにお金を払って教えてもらうわけじゃないので、損はありません。

中学、高校時代に部活動をあまり熱心にしなかった人の多くは、大人になってから「もっと頑張っておけばよかった」と後悔します。

やりたくなかったのなら、部活動には参加しなければ良かったのに、中途半端に入ってしまったことが問題なのでしょう。

あまり興味を持てなかった部活動でも、「何か入らなければいけない」というだけの理由で適当に選んだとしても、意外にも夢中になって熱心に活動をした人もいます。

結局、自分がその部活にハマれるかどうかがカギなのですよね。

ハマれない部活に入って、適当に時間を過ごすのはとても勿体ないことだと思うのです。

あとは、将来の就職活動のときに履歴書に部活動のことでアピールできないのは、デメリットかも知れませんね。

部活に力を入れる学校の目的

公立の中学校は、原則として住民票のある住所の学区にある中学校に入学します。

部活動の強豪校に入りたくて、わざわざその学区に住民票を置くというのは、中学ではあまりないケースです。

ところが、高校になるとスポーツ強豪校には遠方から入学する生徒が多数います。

甲子園の常連校の多くは、部員が寮生活しています。

寮を持たない強豪校の方が少ないほどです。

部活に力を入れて有名になると、入学希望者が増えるのは皆さんわかりますよね。

全国的に名前が知れ渡るようになるためには、部活に力を入れて強豪校として有名になるのが一番有効なのではないでしょうか。

少子化と言われるようになって長い年月が流れています。

今後も生徒獲得のために、部活動に力を入れる高校は増えていくように思います。

お金のある学校が強くなり、才能のある生徒を集めてさらに強豪校になる・・という構図はに疑問を唱える人もいます。

プロ野球でも、資金が豊富な球団に良い選手が集まることが問題になったので、ドラフトという制度が導入されたと言われています。

高校にもドラフトが必要な時が来たりするのでしょうか。

まとめ

部活動への参加は、原則として自主的で自発的なものとされています。

ただ、その学校の方針によっては何かの部活に必ず入らなければいけないと感じさせます。

部活に入らなくても構わないし、何の問題もないというアナウンスがないからです。

周りの状況をみて、空気を読んでしまう子が多いのでしょう。

とくに家庭の事情とか、健康上の理由などがなくても、自分が自由に選択できることを、もっと知らせる努力が必要な気がします。

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