ボランティアの活動に参加したことはありますか?
世の中には様々なボランティア活動があります。
自然災害が起きた時などに、復興作業をするボランティア活動はニュースなどでもより取り上げられますよね。
そのような活動のほかにも、自分の身の周りを見渡してみると、ボランティアのおかげで成り立っていることもあるのです。
しかし、ボランティアにも無償と有償があるのです。
ボランティアって、奉仕活動だから無償でしょ?
報酬を受け取るならボランティアじゃなく仕事だよね
有償ボランティアなんてあるの?
世の中のイメージとしては、奉仕活動は無償が当然と考える人が圧倒的に多いのではないでしょうか。
ですが、現実には有償ボランティアと呼ばれる活動もあるようなのです。
ボランティアとは何なのか、無償と有償の違いは何なのか。
またNPOとボランティアの違いについても、調べてみました。
ボランティアとは
ボランティアの語源は、意志を表すラテン語だと言われています。
ボランティアの基本は、自分の意志で社会活動に参加することです。
そこには無償という定義がハッキリとあるわけではありません。
ですが、日本におけるボランティアは、社会性と自主性と無償性がセットになってきたのです。
たとえば、災害が起きた時に被災地に入るボランティアは、交通費も宿泊費も食費も自己負担が基本です。
ボランティアのために食事や寝床を用意していては、被災地の負担が増えるだけですから。
ですが、ボランティア活動の種類によっては、長期的になることもあります。
完全に無償では、難しい一面もあるのではないでしょうか。
有償ボランティアとは
無償が基本のボランティアですが、無償にこだわってしまうと金銭的、時間的に余裕のある人しか参加できなくなってしまいます。
数日だけの単発ボランティアであれば、仕事をしている人でも休日を使って参加できるでしょう。
しかし、長期的に継続するボランティア活動は、お金と時間に余裕がないと難しいのが現実です。
ボランティアが集まらなければ目的が果たせないのであれば、意味がありません。
そこで交通費、活動中の食事代、必要経費などが支払われる有償ボランティアというカタチが生まれたのです。
ボランティアとNPOの違い
NPOはボランティア活動を行う団体、または組織と思われている方も多いのではないでしょうか。
NPOとはNonprofit(非営利)Organization(団体)の略です。
日本のNPOの歴史は1998年から法整備されたので、歴史は浅いです。
NPOは、非営利ですが無償ボランティアではありません。
NPOによる活動による事業収入や寄付などは、人件費などの必要経費のために支払います。
つまり、NPOで働くスタッフは無償ボランティアではなく、労働の対価として報酬を受け取っているわけです。
それでは一般企業と同じじゃないの?
そう思われますよね。
ですが、NPOは利益を分配しません。
利益はNPO事業のために使うことが決められているのです。
NPO団体の利益は余剰金と言いますが、もしも余剰金が残ったままNPOを解散する場合でも、関係者に分配することは禁止されています。
様々な優遇を受けられるからこそ、NPOには厳しいルールもあるわけですね。
NPOには、NPO法人、認定NPO法人、特例認定NPO法人がありますが、それぞれに条件をクリアする必要があります。
NPO認定は、その活動の社会性、公益性などを審査されます。
世の中のために役に立つ活動をしたいけれど、無償ボランティアだけでは続かないのが現実です。
社会貢献度の高い活動を続けるために、NPO認定を受けるのですね。
まとめ
ボランティア活動に対して、素直に尊敬の念を抱く人もいれば、「暇なのね」とか「金持ちの暇つぶし」などと皮肉を言う人もいます。
日本は欧米に比べてボランティアに対する意識が低いと言われているので、NPOという仕組みは必要なのではないでしょうか。