本を読むのは好きだけど、本を読むのは時間が必要ですよね。
読みたい本はたくさんあるのに、忙しくて読めないままになってしまいます。
そんな時、速読できればいいのに・・って思ったことありませんか?
速読の技術があれば、ほんの少しの時間でも、一冊読み終えられるのです。
知りたい情報をどんどん知識としてインプットできるので、仕事や勉強にも役に立ちそうです。
でも、速読ってほんとに内容まで理解できるのかな
そうそう、ただ文字を見ているだけで内容は入っていない気がする
速読って訓練してできるものじゃないでしょ
速読について、疑問を持っている人は多いみたいです。
速読とはどんな技術なのか、疑問について掘り下げてみました。
速読とは
速読といっても、その技術は1つではないようです。
今までに、速読術と呼ばれる方法は世界中でいくつも生まれています。
日本では、4つの速読術が主流になっています。
4つの速読テクニックとは、どんな方法なのか見てみましょう。
①文字を撮影する
アメリカ発の速読術で、フォトリーディングと呼ばれる方法です。
本のページを写真撮影するように、脳にやきつけるのです。
この方法が誰でもできるなら、文字を読んで理解することに時間を割く必要はなくなります。
かなりトレーニングが必要な方法です。
しかも、この速読術は、撮影した文字の内容を整理して理解する工程も必要です。
日本国内では、優秀なビジネスマンになるために役に立つスキルとして、かなりブームになったのですが、誰でも習得できるわけではないのですね。
ただ、この速読術はアメリカの研究者が編み出したものです。
日本語のように、カタカナ、ひらがな、漢字が混ざっている文章では、さらに難しさが増すとも言われているのです。
②複合的な技術
目の動かし方と文章の読み方のテクニックを複合的に織り交ぜた方法として、フォーカスリーディングという技術があります。
ななめ読み、飛ばし読みなど、独特の読み方のトレーニングによって、3日ほどで習得できると言われています。
あらすじをつかむための読み方、キーワードを見つけるための読み方など、目的別に読み方を変えることで、速く読めるようにする方法です。
③眼球と脳を鍛える
眼球を動かすトレーニングと、脳のトレーニングを並行して、一文字ずつしっかり読むスピードを上げるのが、スーパー速読と呼ばれる方法です。
日本ではかなり前からある速読術です。
眼球を動かすトレーニングが上手くできないと、なかなか技術を習得できないので、個人差が大きく出る方法です。
しかし、劇的にスピードアップしなくても、トレーニングを続ければ徐々に速く読めるようになりますし、内容も理解できます。
④右脳の活性化
右脳を活性化させて文章を潜在意識にすり込んでいく瞬読という速読術も、日本で生まれた方法です。
スーパー速読術よりもかなり歴史は浅いのですが、眼球のトレーニングを必要としないので、習得しやすい速読術として話題を集めています。
日本語は、漢字が混ざっているので、文章のイメージをつかみやすいという特徴があります。
瞬読は、日本語を早く読むのに適しているのです。
瞬読は、脳の活性化がベースなので難しそうなイメージもしますが、トレーニング用のドリルなどを使うので、楽しみながら技術を身につけられるのです。
読み終えた後には、内容をまとめて書き出すこともできるので、文章の理解もできるということなのです。
速読は誰でもできる
独読は、訓練さえすれば、誰でもできるというのは大げさではなさそうです。
ですが、誰でも同じレベルに達するという保証はないので、個人差はかなりあると思います。
今まで1冊の本を1週間で読み終えていた人が、1時間で読めるようになれば、劇的な進歩です。
ですが、速読術は1冊を10分以内で読み終えるような、スーパーテクニックを想像してしまう人が多いですよね。
そこまでのスキルを身につけられるかどうかは、その人の努力や集中力にかかっているのではないでしょうか。
また、速読ができたとしても、本を読んで感動するような読書の醍醐味は半減してしまいます。
本の内容に心が大きく動かされていれば、スピードは落ちるでしょう。
内容を理解できたとしても、そこに心が伴うわけではないので、読書の楽しみ方が変わってしまうのではないでしょうか。
速読は天性の才能と言われた
速読は、今では誰でも身につけられる技術と言われるようになりました。
ですが、昔はそうではありませんでした。
速読できる人は、特別な才能を持っていると思われてきたのです。
たとえば、弘法大師(空海)です。
弘法大師と言えば、達筆なことでも有名ですが、書くだけじゃなく、文字を読むスピードがとてつもなく速かったと言い伝えられています。
1分間で数万を超える文字を読めたという説が残っているのです。
その技術を身につけるために、どんなトレーニングをしたのかはわかっていません。
生まれ持っての才能とも言われていますが、空海はとても勤勉な人だったので、何か修行するうちに身につけたのではないかと考えられています。
他にも、三国志の登場人物である劉備やフランスの英雄ナポレオンなども、速読の才能があったと言われています。
歴史に名を残すような人物ともなれば、速読の技術が自然に身に付いても不思議には思いません。
そう考えると、やはり速読術には、ある程度の才能も必要なのかも知れませんね。
まとめ
速読術のトレーニング方法は色々ありますが、共通しているのは、ただ速く読むだけの目的では上達しないということです。
興味があり、その分野のことを知りたいという欲求がベースになければ、ただ文字を頭に入れるだけで終わってしまいます。
それを記憶して、理解する必要がなければ、速読は何の意味もありません。
速く読むだけが目的であれば、高レベルな速読術は身に付かないのではないでしょうか。