街路樹と近隣宅の庭木の落ち葉の掃除は誰がするべきなの?

不思議なルール

美しく整備された住宅街に面した道路に街路樹が植えられていると、街の景観はさらにイイ感じになりますよね。

ただ、街路樹は個人が植えたものではないので、落ち葉の掃除は誰がするべきなのかわかりにくいものです。

そして街路樹だけではなく、個人宅の敷地に植えられた庭木の枯れ葉などが自宅に面した道路などに溜まった場合は誰が掃除するべきなのか・・・と迷うこともあります。

気が付いた人が掃除すればいいのでは?

それは理想的だけど誰も気がつかなければ?

そういうのって行政の清掃車がやるのでは?

この問題って、当事者にならないと意外とわからないことなのですよね。

もしも当事者になった場合のことを想定して、調べてみました。

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街路樹を植える目的

街路樹は、いったい何のために植えられているのでしょうね。

街並みの景観を美しくするためなのはわかります。

でも、それだけのためだとすれば、管理のための費用もかかるのに・・勿体ないのではないか?とすら感じてしまうのです。

そこで、様々な自治体の街路樹の目的について調べてみました。

やはりどの自治体も、景観の美化が第一の目的でした。

そのほかには、

日陰を作り、C02削減など地球温暖化対策
車道と歩道の境界になる安全対策
災害時の延焼予防や避難路確保

このような目的で公道に街路樹が植えられているのです。

街路樹の落ち葉掃除について

街路樹の落ち葉は、道路を管轄する自治体が清掃するのが原則です。

清掃車を走らせたり、業者に委託して清掃する様子を見かけることもありますね。

しかし、筆者が住んでいる地域では、住民の掃除が行き届かない場所はかなり枯葉が溜まっています。

桜並木が美しい通りは、花びらが舞った後に集中的に清掃車が来ますが、11月ごろに枯葉が落ちる季節は自治体の清掃だけでは追いつかないのでしょう。

そういう場合、道路に面した家の住民が掃除しなければいけないのか、ちょっと疑問ですよね。

これは、誰かがしなければいけないとしても、見て見ぬふりできる人とできない人の違いでしょう。

まったく掃除しない人の家の前は、落ち葉が溜まっています。

キレイに掃除している家との境目がくっきり分かれているところを見かけることもあります。

しかし、多くの住民が自分の家の前だけじゃなく、道路の清掃をしているのです。

自治体によっては、道路清掃のボランティアに登録してもらい、ゴミ袋の配布をして回収をするシステムを作っています。

今は全国ほとんどの自治体で、ゴミ袋は有料化されています。

街路樹の落ち葉は、季節によってはかなりの量になります。

善意で掃除しても、有料のゴミ袋まで自前というのは腑に落ちませんよね。

道路ボランティア制度を作り、住民が清掃に協力しやすいような仕組みは必要だと思います。

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近隣宅の庭木の落ち葉問題

公道の街路樹については、基本的には自治体が清掃して管理するわけですが、問題は一般住宅の庭木の落ち葉です。

隣接する住宅との境界に高い塀でもあればいいですが、樹木が成長すれば落ち葉は簡単に隣の家の敷地や道路に落ちます。

とくに境界に樹木を植える場合は、よほどこまめに剪定しなければ、落ち葉だけではなく枝が隣の敷地にまで伸びてしまうでしょう。

近隣への迷惑やトラブルを考えれば、敷地の境界に近いところに樹木を植えるのは避けるべきなのでしょうが、成長したときのことまで考えずに植えてしまうケースもあるのです。

こういうトラブルで裁判沙汰にまでなるケースもあるようですが、誰もそんなことを望んでいるわけではないですよね。

ただ、相手によっては世間の常識が通用しないこともあるので、当たり前でもトラブルに発展する恐れもあるのです。

たとえば、筆者の友人のケースです。

隣家の庭の隅に植えてある樹木は2階の屋根と同じくらいの高さにまで成長しています。

年に数回、業者依頼して枝を切っているようですが、落ち葉が友人宅の玄関にたまるのです。

秋になると、毎日のように玄関の掃き掃除をしなければいけないので、少し困っていたようですが、隣家の住民と上手くやっていきたいので黙ってガマンしていたのです。

ところが、隣家の住民が2週間ほど不在のときに台風が接近し、暴風で木が折れて友人宅の窓に当たってガラスが割れてしまったのです。

枝が窓ガラスに突き刺さったままになり、暴風と雨で部屋の中はひどいことになってしまいました。

翌朝、台風が去ったあとも隣家が留守のためどうすることもできず、3日間窓ガラスに枝が突き刺さったままの状態で過ごすしかなかったのです。

隣家の住民が帰ってきて、その状況を見れば賠償責任があるのは一目瞭然です。

ガラスの修繕、部屋の中の清掃費用などを支払うことで示談になり、問題の庭木は根から抜くことになったのです。

自分の庭だから、何を植えても問題ないのでしょうが、成長して隣家の窓ガラス近くまで枝が伸びているのは危険だと思わなかったのでしょうか。

庭木を植えるのであれば、落ち葉の掃除や枝の手入れなど、しっかり責任を持つのがマナーだと思います。

まとめ

公道の街路樹の落ち葉の掃除を率先して行う人は、きっと自宅の庭木の落ち葉もきれいに掃除するでしょうね。

そういう人ならきっと、隣の家に落ち葉が入って迷惑をかけていないかどうかも気にすると思います。

難しい問題ですが、人の立場になって考えることができる人とそうでない人の違いは、このような場面でわかるのではないでしょうか。

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