賃貸で部屋を探すとき、ファミリー世帯向け、女性限定、ペット可、単身者用など、入居者のライフスタイルによって選べる物件も多くあることに気が付きます。
条件に合わないと、入居を断られることもあるので、部屋探しをするときにはチェックしておきたいところです。
例えば、単身者用のマンションに入居したけど、ときどき友達が泊まりに来るのは構わないはず。
このように自分なりの判断で友達を泊めるのは、別に構わないと思いますか？
たまに友達が泊まるくらいなら
別に構わないと思うけど
私もそう思う
遊びにくるだけならいいけど、
泊まりはマズいのでは？
色んな考え方があるでしょうけど、契約書に書かれているかどうかが問題なのですよ。
たとえ友達でも家族でも、許されないこともあるようです。
単身者用賃貸物件に入る前に、チェックすべき点として、考えてみましょう。
単身者限定の物件
単身者限定の物件の入居条件でよくみられるのは、
①入居者1人限り
②同居不可
この2点ではないでしょうか。
ワンルーム、もしくは「１K」などと表記されている賃貸物件は、ルームシェアすることは現実的に不可能です。
2人で入居できないのが原則です。
同棲カップルが入居することはもちろんNGですし、連泊しているうちにズルズル同棲・・というのもNGなのです。
賃貸契約するときに、契約書に書かれていることをチェックしておかないと、後からトラブルの原因になるので、そのあたりのルールは事前に確認しておく必要がありますね。
単身者限定厳守の理由
単身者限定の物件は、部屋の間取りだけが理由で1人以上の入居を認めないわけではありません。
狭いだけが理由であれば、当事者たちが納得できれば構わないわけですから・・。
わざわざ単身者限定にこだわった規則を作るのは、入居者同士のトラブルを回避するためなんです。
入居者が一人で部屋で過ごしていても、テレビやオーディオの音量、足音などの生活音が近隣トラブルに発展することはあります。
物件の壁が薄いとか、床が響きやすいとか、気を付けて生活していても音が響いてしまうこともありますから、それは入居者だけの責任とも言えないと思います。
ですが、一人で過ごしている部屋と同居人が一緒に生活している部屋では、生活音も増しますし、会話の声が響くこともあります。
2人以上同居できるファミリー向けの物件では、おたがい様の精神で少々の生活音はガマンしてくれるかも知れません。
しかしワンルームの物件は単身者の入居が圧倒的に多いため、単身者限定というルールを作っておかないと、同居人とワチャワチャにぎやかに暮らしている部屋の様子が気になってしまう人も出てくるからです。
事実、単身者限定の物件で無断で同棲を始めたりすると、入居者からの通報でバレることがほとんどです。
それほど、単身で暮らすよりも音を発してしまうわけです。
友達や家族もダメなのか
極端な話ですが、単身者限定の物件には、恋人、友達、家族が一晩だけ泊まるのもダメなのか？という疑問の答えは「イエス」です。
ただし、それはあくまでも原則として・・です。
一泊だけなら、近隣が通報することも滅多にないので、バレなければ済む話です。
とくに遠方に住んでいる家族が会いに来て、一晩だけ泊まるのであれば問題なさそうですよね。
でも、もしも契約書に同居だけじゃなく入居者以外の人を長時間滞在させてはいけないという項目があれば、禁止事項を守れなかった注意されるリスクはゼロではないのです。
例えば、友達が恋人がたまたま泊まりに来たときに、つい楽しくてテンション上がって騒いでしまえば隣の部屋に迷惑をかけるかも知れません。
親や兄弟姉妹を泊めるだけだとしても、いつも一人で過ごしている部屋から聞こえない話し声が聞こえると、気になってしまう人もいるかも知れませんよね。
そういう些細なことを管理会社やオーナーに通報する人も、いないとは言えません。
どうしても親や兄弟姉妹を泊めたい場合は、事前に管理会社や大家さんに許可をもらうようにした方が安心です。
女性限定物件の場合
女性限定の賃貸物件の場合は、親兄弟でも男性を泊まらせることはできません。
他の入居者から見れば、誰の親族であろうと見知らぬ男性ですから、不審に思うでしょう。
彼氏を部屋に招くことも禁止している物件に入居した場合は、そのルールを守る自信がなくなった時点で他の物件に引越すことも考えた方が良いと思います。
入居後に条件が厳しくなったり、変更になるケースもあるので、そういう場合は相談してみないとわかりませんが、やはり入居者側の立場は弱いのが現実です。
まとめ
学生向けの物件では、友達を呼んで大騒ぎをしたり、半同棲を始めるなど、ルール無視など当たり前のような物件もないわけではありません。
ですが、どんなに自由が許されているとしても、入居者全員がルール無視を快く思っているわけではないはず。
いつ、通報されて退去を求められるようなトラブルが起こるかわかりません。
ルールをきちんと確認しておかないと、いざという時に何も言えませんよね。
入居前に細かい条件を明示してくれないような物件は、トラブルが増えるリスクがあるので気を付けてください。
