高校生になる年齢は15歳です。
恋愛のことを考えるのは、ごく自然ですよね。
今の時代ではまだ子供として扱われる年齢ですが、昔なら立派な大人です。
明治時代以前であれば、今の高校生くらいの年齢の女の子は、結婚することも珍しくなかったのですから。
それなのに、高校生がメイクするのを禁止する校則があるのは不思議です。
恋愛に興味を持つ年齢になれば、オシャレして、メイクして、自分を美しく見せようとするのは本能として当然です。
それなのに高校に進学すると、そういう本能をすべて抑え込まなくてはいけなくなるのでしょうか。
メイクどころか、色付きのリップクリームすらダメだったよね
ほんの少し色が付くだけなのに、先生たちは目の色を変えて取り締まる!
そういう経験をしてきた女性は多いはず。
なぜ高校生はメイクしてはいけないのか、その疑問について考えてみます。
メイク禁止校則のある高校
日本全国に高校は4,874あります。(2021年時点)
そのうち、国公立の高校は約3,500です。
私立が約1,300です。
比較的校則が自由なのは私立の方が多いと思いますが、逆に厳しすぎる校則があるのも私立です。
メイクを校則で禁止している高校がどれほどあるのか、実態はわかりません。
ですが、高校生に対して「なくなって欲しい校則は?」というアンケートを行った結果が興味深いのです。
男女ともに対象にしているので、1位は「頭髪に関する校則」です。
髪型やパーマ、カラーなどを細かく禁止する校則です。
そして2位が「化粧禁止の校則」でした。
3位が「スマホ禁止」なので、これも性別に関係ない回答です。
今は、男性もメイクをするので、必ずしも女子がメイク禁止の校則を無くして欲しいと思っているとは限りませんが、女子の割合が高いのは間違いないでしょう。
つまり、それだけメイクを禁止している高校が多いということではないでしょうか。
メイク禁止校則の理由
メイクを禁止する校則について、疑問に感じている高校生は数えきれないほどいるはずです。
きっと、それぞれの学校で教師たちに疑問を投じていると思います。
なぜメイクを禁止するのですか?
その理由をわかるように説明してください。
このように、教師たちに真正面から質問した場合、どのような答えが返ってくるでしょう。
たとえばこのような答えがあります。
「肌が弱い人もいる」
「化粧していない人がいじめにあう」
「高校生らしくない」
このような教師の回答は、あくまでも個別に質問した場合に返ってきたもので、学校の正式な回答ではありません。
何となく「なるほど」と思ってしまいそう回答もありますが、よく考えれば、「は?」と首を傾げたくなる回答ばかりです。
化粧する人としない人が混在するのは、学校という場じゃなくてもあることです。
社会人になれば、メイクするかどうかは自由です。
自分がメイクするかどうか決められない年齢ではないのに、学校という場所では「みんなと同じ」が求められるのは疑問しかありません。
社会に出るときには、メイクの練習をすることもあります。
メイクはマナーと考える人すらいます。
それなのに高校生にもなって、薄い色のついたリップクリームすら禁止する校則が無くならないのはもはや謎です。
生徒がキレイになるのが許せないのは、若くて美しい世代への妬みのようにさえ感じてしまいます。
ぜひともメイクを禁止する理由を、生徒たちが納得できるように説明してもらいたいと思います。
メイク自由の高校の様子とは
日本の高校では、メイクを禁止している学校が大多数です。
ですが、自由な校風の高校もあります。
制服もなく、髪型やメイクのルールもなく、生徒たちの個性を大切にする高校も少しずつ増えています。
私服OKで、髪型やメイクのルールもなくなれば、めちゃくちゃになってしまいそう・・と思う人もいるでしょう。
ですが、そうではないのです。
禁止されれば反抗したくなる年頃ですが、自由に自分を表現できる環境であれば、やり過ぎることはなくなります。
不思議なもので、私服OKなのに制服のようなスタイルで通学する生徒もいるのです。
押さえつければそれに抗おうとするものなのに、それが理解できていない大人たちが決めたのが意味不明な校則なのでしょうね。
欧米でメイク禁止は珍しい
海外の映画やドラマでは、高校生はメイクをしているのが当たり前の光景です。
それは演出ではなく、リアルにメイクは全くOKなのが欧米の高校です。
国によって成人として認められる年齢に差があります。
欧米諸国では、高校生はすでに大人と同じ扱いをしているので、メイク禁止は考えられないのです。
メイクするかしないかは、自分で決めればいいだけのシンプルな話なので、日本の校則が理解されないと思います。
まとめ
高校を卒業するまで、ほとんどメイクに触れる機会のないままだと、いきなりメイクをしても上手くできないと思います。
色付きリップは、メイクの入り口ですが、自分の顔にカラーを乗せることに慣れる第一段階と考えれば、中学生や高校生向けです。
可愛くなりたいという気持ちを無理にガマンし続けるのが耐えられそうにないのなら、自由な校風の学校を探してみるのもイイのではないでしょうか。