「子供だけで学区外に行ってはいけない」という校則は理不尽では?

学校・職場

小学校や中学校のルールでは、生徒や児童の行動範囲を制限する規則が厳しい学校があります。

タイトルにあるように、「子供だけで学区外に行ってはいけません」というルールです。

あー、あったよ!
そういうルールがあった!

マジか!そんなルールなかったなぁ

あったのかも知れないけど、
律儀に守る子供も少ないのでは?

学校によっていろいろ違うのが校則です。

なので、「そんなのあるの?」と驚く人もいるのではないでしょうか。

じつはこの校則は、公平性が乏しくて理不尽ではないのか?と問題になって消滅した学校もあるのです。

何が理不尽なのか、何が問題なのか考えてみましょう。

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学区外へ行けない理由

子供だけで学区外へ行ってはいけないという規則は、中学校でもまだありますが、小学校ほどではありません。

小学校では、まだまだ見られるルールなのです。

なぜ学区外へ子供だけで行ってはいけないのか、その理由を調べてみました。

事故に遭わないため

学区外へ子供だけで行ってはいけない規則は、子供たちが事故に遭わないためという理由が第一にあります。

この場合の事故は、交通事故だけではありません。

水の事故や転落事故など、あらゆる事故を含みます。

でも、学区内だから安全というわけでもない

もちろんそうなんですが、学区の中は子供たちも地理的に迷ったりする危険も少なくなります。

今では交通ルールは広く浸透していますが、昭和の高度成長期に車の台数が急激に増えた時代には、年間1万人を超える交通事故死亡者が出ていました。

子供たちが犠牲になることも多かったため、交通安全が最大の理由なのではないでしょうか。

また、学区内には顔見知りの大人の目が見守るという考え方もありますから、学区外よりも安全度が高いという考え方がもとになっているのです。

学校の管理責任問題

子供だけで学区外へ行くのを禁止するもう一つの理由は、学校側の都合です。

つまり、大人たちの都合ですね。

子供たちが放課後や休日に私服で学区外へ出かけると、どこの児童生徒なのかわかりません。

しかし、もしも子供が問題を起こした場合、まずその場所の学区の学校へ抗議や通報をするでしょう。

学校側としては、学区外の子供かどうか確認できなければ、全校生徒を対象に注意を促すしか方法はありません。

公立の小中学校は、学校の評判が下がることを気にする必要もないと思いますが、自分の面目を考える校長も多いため、学区外へ子供だけで行かせるのを禁止する規則はいまだに残っているのです。

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学区外禁止は理不尽

大人が一緒じゃないと学区外へ行ってはいけないという規則のせいで、とても不便を感じる子供たちもいます。

学校区の境界に住んでいる子供には、とても理不尽な規則になり兼ねないからです。

学区ギリギリのところに自宅があると、登下校も時間がかかりますから、それだけでも苦労します。

しかも、学区を超えたところにコンビニ、文具店、書店などがあるのに、子供だけでは行けないとすれば理不尽ですよね。

学区内の本屋さんへ行くと、何倍もの距離と時間がかかるのなら、歩いてすぐの距離にある本屋さんへ行った方が事故に遭う危険性も低くなるはずです。

たまたま学校区の端に住んでいるだけで、登下校以外のプライベートな時間にも行動を制限されて不便を強いられるのは、とても納得できるものではないでしょう。

学校区の縛りで子供が不便な生活をしなければいけないのであれば、保護者はその旨を学校側と相談することで解決しているケースもあります。

学区だけで考えずに、生活するために必要な移動ということも考慮して欲しいものですよね。

まとめ

校則には理由があるのだから、どんなに不便でも守らなければいけないという頑なな考え方をする教師もいます。

もちろん、子供たちの安全のために考えた規則だというのはわかりますよね。

ですが、逆に危険度を増すようなことになるのであれば、例外を認めても良いはずです。

それぞれの事情を考えて対応できない学校側の態度には、疑問を感じないわけにはいきませんね。

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