ピアス禁止の校則の意味は!じつは社会人になってからの方が厳しい?

学校・職場

中学生や高校生が学校の中でピアスをつけるのが校則で禁止されているのは、そんなに違和感はありません。

ピアスに限らず、アクセサリー禁止の校則は多いと思います。

ただ、ピアスをつけていなければ校則違反にはならないはず。

穴があいているだけでも、校則違反と言われるのは不思議です。

ピアス禁止の校則とは、ピアスを装着することを禁じているのか、それともピアスの穴をあけることから禁じているのでしょうか。

ピアス禁止の校則に関わる疑問について、掘り下げてみましょう。

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ピアス禁止の理由

ピアス禁止の校則がある学校は、きっと数えきれないほどあると思います。

厳密に校則に「ピアス禁止」と書かれていなかったとしても、「学生らしい身なり」などという曖昧な規則で取り締まれられることが多いようです。

つまり、ピアスは中学生や高校生らしくないというわけですね。

ですが、中学生らしさや高校生らしさを決めるのが学校の教師というのは、納得できないところですよね。

世間の常識とか、一般的とか言われるのも意味不明ですが、その基準を教師が決めるのがオカシイ話なのです。

教師になる人は社会のお手本になるような、素晴らしい人物ばかりとは言えません。

妙な人たちも山ほどいて、ニュースで取り上げられるような事件を起こす人だっているのです。

だからピアス禁止に限らずですが、全ての校則が何のためにあるのか、その理由をきちんと説明する責任があるのではないでしょうか。

たとえば、ピアスを禁止する理由を説明する中学校の教師の話の一部をご紹介します。

ピアスは体を傷つけるもの。

親からもらった体に傷をつけてまで飾る必要はない。

だからピアスの穴をあけることはダメです。

これは、私の中学の時の担任の話です。

この時、私は「親が許可してくれるならいいでしょ」と反論しました。

すると、担任は「そんなことを許す親はおかしい。学校に来てもらって話し合う必要があるな」と言われました。

親はもちろん許可しているわけじゃなく、子供が教師を言い負かしたいだけで言ったのですが、担任は親に連絡して散々な目に遭いました。

今でも納得できる説明ではなかったと思うのですが、とにかく教師たちは、自分を可愛く見せたい、キレイに見せたい、かっこよく見せたいという願望を許しません。

目の敵のように、外見を飾ることを禁止するのです。

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校則で禁止できるのはどこまでか

ピアスは、イアリングや指輪、ネックレスのようにすぐに着けられるものではありません。

耳につける場合は、耳たぶに穴をあけなければ着けられません。

穴をあけたあとは、しばらくはピアスを外さないようにしなければ穴がふさがってしまいます。

せっかくあけたのに、学校でピアスの穴を見つけられてふさがってしまったという事例もたくさんあります。

透明で見た目にはわからないようなファーストピアスを装着していても、禁止されているからと言われて外すしかなかったという話も・・。

キラキラと光るような装飾的なものじゃなくても、穴があいているだけでダメということになります。

校則で穴をあけることを禁止できるのか、その点がとても曖昧なのです。

アクセサリーとしてのピアスをつけていなければ、穴をあけることまで禁止するのはなぜなのかわかりません。

たとえば、耳のピアスは見つかることもありますが、へそなどにつけるボディピアスは洋服の下なのでわかりません。

耳のピアスの穴だって、よほど注意深く見ていなければ、見つけられるとは思いません。

もしも帰国子女で子供のころにすでにピアスをあけていた場合はどうなるのか・・など、禁止するだけでは肩身の狭い思いをする子供だって増えてしまいますよね。

百歩譲って、学校にピアスをつけて登校するのはダメだというのは、納得できる人も多いと思いますが・・・

学校にはつけて行かないのに穴をあけるだけでもダメという規則には、不可解で納得できないでしょう。

ピアスの穴ができあがる前に見つかってしまったとしても、目立たない透明のピアスなら許可する学校もあります。

結局は、教師がピアスをどのように感じているのかの違いなのです。

同じ学校でも、教師によって対応が違うこともあるとか。

校則にハッキリと「ピアス禁止」と書いてあった場合でも、「ピアスホール禁止」と書いてなければ、教師も黙認するしかない場合もあるのですね。

ピアスの穴をあけるのは、自分の意思で決められることですが、校則という契約をして入学したのだから、約束は守らなけれいけないと考えて卒業するまで我慢するのが大人の対応なのかも知れません。

本来であれば、大人である教師たちが生徒たちに納得できるように説明しなければいけないのです。

しかし、生徒たちの方が大人になって不可解な教師たちの締め付けを何とかやり過ごしているというのが実態ではないかと思います。

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ピアス禁止は就活にも

ピアス禁止の校則に理不尽さを感じながらも、なぜピアスの穴をあけることすら禁止する学校があるのか調べていました。

すると、いつくか「なるほど」と納得できる理由が見つかりました。

ピアスの穴をあけていると、就職活動に影響するので禁止しているという話です。

じつは、学校の校則よりも企業の規則の方が厳しいケースもあります。

接客業では茶髪禁止、ノーメイク禁止もあります。

ピアス禁止の企業も意外とあるようです。

ただ、ほとんどはピアスホールについては問題になりません。

仕事以外では、どんなものを身につけていても自由ですから。

ですが、世の中には思考が昭和で止まったままの人たちがいます。

しかも昭和の価値観を持っている人たちが、企業の上層部になっているのですから、始末が悪いのです。

面接のときに、耳たぶに空いているピアスの穴を見て、第一印象が悪くなることも考えられるのですね。

前述にもありましたが、「親からもらった体に傷をつけるとは、なんと親不孝な!」と思う人がいると困るので、ピアス禁止の校則は守った方が良いというのです。

大人になり、誰からも文句言われないようになってから、堂々をピアスを楽しむのが間違いないということなのでしょう。

たしかに、ピアスの穴だけで就職活動に影響することがあれば、すごく損してしまいますからね。

まとめ

納得できない校則は、ピアスの他にもありますよね。

ですが、この問題は納得できない人が多いのです。

ピアスを着けるのがダメなのか、穴をあけるのがダメなのか、ボーダーラインがハッキリしないのが問題を大きくしているのでしょう。

校則というルールを作る時に、あとから解釈ひとつでこじつけられるようにするのが良くないと思うのでした。

 

 

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