運転免許の取得ができる年齢になっても、免許取得を校則で禁止している高校が多いので、卒業するまでガマンしている高校生が多いと思います。
運転免許以外では、禁止される資格はほとんどないのに、なぜ運転免許は校則で禁止する学校が多いのでしょう。
事故起こすと危ないからじゃない?
普通に考えると、それしか理由はないよね
まあ、そうでしょう。
ですが、そう簡単に納得できることではないので、掘り下げてみようと思います。
免許取得の年齢
運転免許の取得のための試験を受験できる年齢を確認します。
一種免許の年齢一覧です。
原付、小型特殊、普通二輪 | 16歳以上 |
普通、準中型、大型特殊、けん引、大型二輪 | 18歳以上 |
中型 | 20歳以上 |
大型 | 21歳以上 |
この受験資格年齢を見れば、現役高校生でも運転免許が取得できることがわかります。
免許取得に関する校則の意味
原付や二輪の運転免許は、16歳の誕生日を迎えた高校生は取得可能です。
普通自動車免許は、高校3年生になって18歳の誕生日を迎えていれば取得可能です。
しかし校則では禁止されているわけです。
なぜ法律で許可されているのに、学校の規則で禁止するのか納得できないでしょう。
ですが、学校側には「生徒の安全を守るため」という大義名分があるのです。
16歳になって取得できる原付やバイクの免許は、高校生にとってかなり魅力的だと思います。
ですが、交通違反や事故のリスクがあるので、学校側としては在学中に運転させたくないわけです。
生徒が交通事故で大怪我をしたり、命を落とすようなことになるのを防ぐために、免許取得を禁止しているのが一番の理由です。
教習所までは禁止しない校則
免許取得の校則に違反すると、停学になったり、免許証を卒業まで没収されるケースもあります。
学校に内緒にして免許取得して、在学中に事故を起こしたりすれば、退学になることも考えられます。
免許取得を禁止する校則そのものが法律に反しているから、無効なのではないか・・という意見もあります。
法律違反とか、憲法違反とか、難しい話ですが、専門知識がある人でも、簡単に答えは出せないのが校則というルールです。
現在の社会の認識では、校則はその学校に入学するのなら理不尽でも守らなければいけないとされているのです。
理不尽な校則は、学校側に働きかけて変えるしかないのですよね。
ですが、免許取得を禁止している校則があっても、自動車教習所に通うことまでは禁止していないはずです。
自動車教習所は、免許受験資格があれば高校生でも入れます。
教習所で卒業試験まで合格して、卒業証明書を受け取れば、その証明書の有効期限は1年あります。
高校卒業後、すぐに進学や就職などで免許取得する時間がない場合は、教習所で卒業試験まで終えておけばとてもスムーズです。
有効期限が過ぎる前であれば、自分のタイミングで免許試験が受けられます。
就職のために許可される例外
多くの高校が在学中の免許取得を禁止していますが、工業高校や商業高校などでは、卒業前に免許取得を許可しているケースがあります。
一部の高校の中には、卒業前の一定期間は授業中に教習所に通えるような例外もあります。
職種によっては、自動車免許が必須の場合もあるため、学校側も免許取得をサポートするのです。
免許取得を禁止する校則があっても、例外もあるのです。
その場合でも、卒業までは運転は禁止というルールはあるようです。
免許取得は学校にバレるのか
高校生が学校の校則に反して免許を取ると、すぐに学校にバレるというウワサがあります。
中には、学校の先生にそう言われたという話も・・。
それに関して言えば免許試験を受けて取得しても、学校に報告されることはありません。
そんな制度はどこにもありません。
バレることがあるとすれば、免許試験を受ける免許センターで誰かに目撃された可能性が高いです。
免許センターは、各都道府県にあります。
数か所あるいは一か所しかないので、たまたま知っている人がそこにいることも考えられます。
たとえば、学校の先生が免許の更新のために免許センターに行って、生徒の姿を目撃した場合などです。
他には、運転しているところを目撃されてしまうのも可能性として考えられないわけじゃありません。
卒業まで運転をガマンできないのなら、免許取得の校則違反がバレてペナルティを受ける覚悟はしないといけませんね。
あとは、免許を取ったことを友達に自慢して、密告されるというケースも考えられます。
免許を取っただけでバレることはないとしても、学校の規則に違反するリスクはあるので、停学や退学にビビるのなら、卒業まで我慢するのが一番安全なのでしょう。
まとめ
免許が取れる年齢になっても、校則で禁止されているから取れないのは疑問を感じてしまいますよね。
アメリカでは16歳で自動車の免許を取得できる州が多く、中には14歳でも取得可能なんだとか。
学校が禁止することもないそうです。
お国柄の違いだとしても、やはり日本の学生は色々な制約が多すぎるような気がしてなりません。