円安の影響もあり、日本には外国人旅行客がたくさん訪れています。
様々なトラブルも増えていると思うのですが、海外の旅行客の方たちが日本滞在中に事件や事故に巻き込まれた場合に緊急通報の電話番号110番がとっさに出るものなのでしょうか。
スマートフォンにはサイドボタンを押せば緊急通報SOSにかかる機能などが搭載されていますので、冷静であれば問題ないのでしょうが、緊急通報するときはパニック状態になってしまうこともあるので、自国の緊急番号にかけようとしてなかなか通報できないケースもあるのではないでしょうか。

なぜ世界共通にしないのか

そうだよね

できない理由があるのかな
たしかに、同じ番号にして発信する地域によってどこにつながるのか自動で判別するくらいのことは、今ならできそうな気がしますね。
なぜ緊急通報番号が世界でバラバラなのか、その理由を調べてみました。
なぜ国ごとに違うのか
緊急通報番号は世界共通にすればいいのに・・と思ったので、なぜそれができないのか理由を調べてみました。
主な理由は3つあることがわかりました。
① 電話インフラの歴史
各国で電話網が発展した時期や方式がバラバラだったため、統一することは世界中で電話が普及した後に考えられることです。
- アメリカ → 911
- ヨーロッパ → 112
- 日本 → 110(警察)、119(消防・救急)
のようにそれぞれ独自に最適化された番号が決まりました。
② ダイヤルしやすさ・誤操作防止
昔のダイヤル式電話では、
- 押しやすい番号
- 誤ってかかりにくい番号
が重要でした。
例えば「911」は素早く回せて覚えやすい設計です。
この考え方は各国共通と考えても良いわけですが、前述のように電話の普及の時期は各国バラバラです。
ダイヤル式の電話が一般的に広まった国とプッシュ式が一般的に広まった国とでは認識も違うわけです。
③ 制度や組織の違い
国によって
- 警察・消防・救急を分けるか
- 1つにまとめるか
が違うため、番号も統一されませんでした。
日本では警察は110番、救急と消防は119番ですがすべて分けられている国もあります。
このような理由から世界共通の番号にするのは難しいわけですね。
「ある程度の共通化」は進んでいる
各国がバラバラだったのは携帯電話が普及する以前の話で、現在は完全にバラバラというわけでもなく、少しずつですが最近は改善されています。
- 欧州では 112 に統一されています
- 多くの国では
- 112 や 911 を押してもつながる
- スマホは位置情報も自動送信される
- スマホには緊急通報が表示されるので番号を知らなくてもかかる
つまり、裏側ではかなりグローバル対応が進んでいるんです。
それでも不便な点はある
かなり改善されているとはいえ、まだまだ問題もあります
- 海外旅行中に番号を知らないと焦る!
これは海外旅行者が増えている日本国内で実際に起きている問題でしょう。 - パニック時に思い出せない!
しかし共通にしてもパニックになれば思い出せないかも。 - 子どもや高齢者には覚えづらい
将来的には?
将来どうなる?
理想としては「世界共通番号」ですよね。
しかし問題はいくつもあり、それがクリアできるまでには長い年月が必要でしょうし、クリアできないと考えられているのが現実です。
- 法制度の違い
- 既存インフラの変更コスト
- 国ごとの運用事情
が大きく、完全統一はかなり難しいとされています。
ただし現実的には、
「どの番号でもつながる仕組み」がさらに広がる方向です。
主な国の緊急通報番号一覧
🇯🇵 日本
- 警察:110
- 救急・消防:119
🇺🇸 アメリカ合衆国
- 共通:911
🇬🇧 イギリス
- 共通:999
- (補助)112
🇫🇷 フランス
- 共通:112
- 警察:17
- 救急:15
- 消防:18
🇩🇪 ドイツ
- 共通:112
- 警察:110
🇮🇹 イタリア
- 共通:112
🇪🇸 スペイン
- 共通:112
🇪🇺 欧州連合(EU全体)
- 共通:112(統一番号)
🇨🇳 中国
- 警察:110
- 救急:120
- 消防:119
🇰🇷 韓国
- 警察:112
- 救急・消防:119
🇮🇳 インド
- 共通:112
🇦🇺 オーストラリア
- 共通:000
- (補助)112
🇨🇦 カナダ
- 共通:911
🇧🇷 ブラジル
- 警察:190
- 救急:192
- 消防:193
🇿🇦 南アフリカ
- 共通:112(携帯)
- 警察:10111
- 救急:10177
覚えておくと便利なポイント
- 112 → 世界的に最も通じやすい番号
- 911 → 北米+一部国で有効
- スマホは多くの場合、
現地の緊急番号に自動接続される
旅行時のおすすめ
- 行き先の番号を1つだけ覚えるなら
「112」 が最も無難 - オフラインでも見れるようメモしておくと安心
まとめ
不便さは確かにあるけれども、歴史、技術、制度、法律などの違いがあるため統一されていない。
しかしスマホの普及によって、その問題もかなり解決されている面もあるようです。
少なくとも外国人観光客と思われる方が困っているのを見かけたら、手助けをする心の準備だけはしておきたいと思います。
