風邪の時はお風呂は入らない方がイイと言われる理由は?他の国では?

お国柄

風邪ひいたかもしれない

それなら今日はお風呂はやめた方がいいよ

このようなことは、普通によくある会話ですよね。

風邪をひいたときは、お風呂はやめた方がいいと言われます。

ですが、なぜ風邪をひくとお風呂はダメなのか、その理由まで理解している人はどのくらいいるでしょうね。

そもそも、根拠があるのかどうかも疑問です。

なぜ風邪の時にお風呂に入るのは良くないと言われるのか、その理由について掘り下げてみました。

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風邪ひいたときのお風呂がダメな理由

子供の頃から風邪のときはお風呂はダメだと言われてきた人は、そもそも疑問にも思わないのかも知れません。

いったいなぜ風邪のときの入浴はダメなのでしょう。

その理由としてあげられる3つのことを見ていきましょう。

体力を消耗する

風邪をひいた時にお風呂は良くないと言われる一番の理由は、体力の消耗です。

お風呂に入るだけで、かなりのカロリーを消費します。

できるだけ体を休めることが求められる風邪のときなので、お風呂に入って余計に体力を消耗させて悪化させないためという理由です。

体温を上昇させる

風邪の引き始めの時には、熱もないから大丈夫だと思ってお風呂に入ったら、その後に体温が上昇することがあります。

体の機能として、体温を上げることでウイルスや菌を攻撃しようとするのですが、お風呂に入ったことで高温になるリスクがあります。

体温が上がり過ぎると、全身を流れる血液の温度も高くなりますから、脳への影響が怖いのです。

お風呂に入って温まったことで、高温になり過ぎるのを防ぐという理由があります。

湯冷めで体を冷やす

風邪の引き始めの時期は、お風呂でゆっくりと温まった方が良いという人もいます。

ですが、しっかり温まったことで発汗が続き、それが原因で体を冷やしてしまうことがあります。

風邪で発熱する時には、これからまだ体温が上昇する時は寒気がしますし、上がり切って下がる時は発汗します。

そのタイミングを間違えてしまうと、体が冷えて風邪が悪化してしまうかも知れないので、湯冷めのリスクを防ぐためという理由があります。

また、現在のように家にお風呂があるのが当たり前ではないので、銭湯に入って温まっても、帰りに湯冷めしてしまうことも理由でしょうね。

家のお風呂も今みたいに気密性が高くないので、お風呂に入る前の寒さで風邪を悪化させるリスクもあったでしょう。

そういう事情から、風邪のときのお風呂は良くないという風習が広まったとも推察されます。

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風邪のときの入浴にはメリットもある

風邪のときの入浴は、絶対にダメというわけではありません。

じつはメリットもいくつかあるのです。

そのメリットは、体を温めることで風邪の悪化を防ぐことです。

前述のダメな理由と真逆のこと言ってるようですが、じつは風邪をひいても熱がほとんどでない人にはメリットがあると言われているのです。

体の中に侵入するものを攻撃するために体温を上げる機能が働くのですが、その機能がなかなか働かないタイプの人もいます。

熱が出ない方が軽く済むように感じますが、鼻やのどの炎症が長引くのは厄介ですよね。

ぬるめのお湯でも、ゆっくりと浸かることで体温が上昇するので、長引かせないためには入浴した方が良いというメリットもあるのです。

鼻やのどの症状だけで、グズグズした状態が長く続くような人は、「風邪かも?」と思った早い段階でしっかり体を温めると良いとも言われています。

他の国ではどうなのか

日本人の多くがまだまだ「風邪ひいたときはお風呂はダメ」と思っています。

ですが、徐々にその常識も崩れつつあるようです。

まず海外では日本とは真逆の考え方をしています。

風邪気味の時はお風呂に入って体を温めて、新陳代謝を活発にした方が良いという考え方です。

アメリカやヨーロッパなどでは、多くの地域で当たり前のことです。

もちろん体力が既に消耗している人や、持病のある人などは除いた健康体に対する民間療法ですから、丸っと鵜呑みにしないようにしてください。

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注意すべき事例

私の経験上ですが、少し風邪気味かも知れないと思いつつ、汗をかいた日なのでお風呂に入ったことがあります。

いつもなら心地よく感じるはずの41℃のお湯に設定していました。

ところが、すごくぬるく感じるのです。

お湯に入っているのに、ガタガタと震えるような寒さを感じたほどです。

追い炊きを3回ほどして、やっと温かくなったのですが、それはお風呂に入ったタイミングで寒気が出ていたからです。

しっかり温まったおかげで、その夜に40℃近い熱が出て、2日間高熱にうなされたことがあります。

もしもお風呂に入らなくても、結果的に高熱になったかも知れませんが、いつもの温度でぬるく感じた時点で異常なことに気が付くべきだったと思っています。

まとめ

風邪の時にお風呂に入るのは、絶対にダメというわけではありません。

熱もないのに、グズグズと鼻やのどだけが不快な感じなら、お風呂に入っても構わないという意見が多くなっています。

お風呂上りに湯冷めしないのであれば、あまり神経質になる必要もないのですよね。

体力の消耗や発汗による脱水など、注意すべき点はあると思いますが、熱がないのであれば問題ないと思っていいのではないでしょうか。

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