休みの日に仕事関係の連絡が入るのは、気分的に休みを邪魔されたみたいに感じてしまいますよね。
インターネットや携帯電話が普及してからは、365日24時間、いつでも連絡できるようになってしまいました。
メリットもありますが、デメリットもあるのです。
休日の業務連絡はまさにデメリットに感じる人が多いのではないでしょうか。
家の電話しかない時代は、よほどの緊急連絡以外は休日の業務連絡が入ることはなかったと思います。
便利になれば、その弊害があるのは仕方ないのかも知れません。
しかし、休日の業務連絡はどこまで許されるのでしょう。
休日の業務連絡はNGか
休日が土日祝日など、ほぼ全社員が同じ休業体制の企業では、休日に業務連絡するのは非常識だと考えて控えるものだと思いますよね。
ところがそうでもないのです。
そうだ、明日の会議の資料の準備、
朝イチで始めないと間に合わない
しかし、自分は午前中に契約相手の企業に直行しなければいけない。
仕方ない、○○さんにお願いしよう
そう思い付き、後輩の○○さんに指示を出すために休日だが連絡しようと考えた・・。
さて、ここで後輩への連絡はNGなのかOKなのか。
当たり前にあることだけど・・
ホントはダメなのかも知れない
なんとなくダメだと思いつつも、空気を読んで「NO」と言えないのが日本人の悪い所なのかも知れません。
しかし、ほんとにダメなのか知っておくことは大切だと思います。
休日の電話連絡はNG
休日に仕事上でどうしても連絡したいことが起きたとしても、電話するのはNGなのです。
業務連絡の電話に対応した場合、それは時間外労働になるので、その手当を支給しなければいけないのです。
それがたった数分の業務連絡だったとしても、休日の時間を仕事に費やしたのですから、時間外労働とみなされるのです。
会社が支給している携帯電話にかけるのもダメ?
ダメなんですね・・。
たとえ会社が支給していたとしても、休日に業務連絡電話をしていい理由にはなりません。
会社支給の電話だとしても、休日は電源をオフにしたり、会社に置いたまま休日を過ごしても何ら問題はないのです。
休日の時間を仕事に使うことが問題になるわけで、誰の電話なのかは関係ないのです。
メールやメッセージアプリ
休日に仕事の連絡をしても、メールやLINEなどのメッセージアプリを使れば時間外労働には当てはまらないという考え方が浸透しています。
たしかに、ただ連絡事項を送るだけなら、それは時間外労働とは言えないのかも知れません。
しかし、ここも問題があります。
相手に対応を求めるのであれば、それは時間外労働です。
たとえば、
「確認次第、返信をお願いします」と返信を求めてしまえば、それはNGなのです。
あくまでも連絡事項を送信するだけで、休日に返信などの対応を求めなければ時間外労働にはならないというのが一般的なビジネスマナーとなっています。
LINEなどのメッセージアプリを職場で使うケースも増えています。
この場合、既読が付けば相手は内容を確認したことがわかりますが、それに対して返信を求めないのであれば、読むだけで時間外労働とは考えにくいのでしょう。
しかし、これはあくまでもグレーゾーンなので、厳密に言えば緊急事態でもないのに休日に業務連絡するのは控えるべきなのです。
休日が定まらない業種では
世の中には様々な職業があります。
土日も時間も関係なく営業しているサービス業もありますよね。
そういう業界で仕事をしていると、休日の業務連絡は日常茶飯事に起こることも想定されます。
スタッフが急に休んでしまい、人員不足になり営業に支障が出ることがわかれば、休日のスタッフに連絡して急遽ピンチヒッターをお願いするなどとケースです。
困った時はお互い様だからと考えて、快く対応する人もいるでしょうね。
しかし、必ずしも皆が同じ気持ちとは限りません。
誰かが休日でも文句も言わずに対応してしまったがために、他のスタッフにも同じような対応を求められる結果になるかも知れないのです。
このような場合は、安請け合いをせずに正当な手当を求めるなど、馴れ合いにならないような毅然とした態度でいなければ他のスタッフに迷惑をかける結果になり兼ねないのです。
自分が嫌じゃなければ、別にいいのでは・・と思ったとしても、一人の対応がその職場の慣例になることも考えて行動しなければいけないのでしょうね。
まとめ
メール、携帯電話、LINEと、便利なものが次々と出てくるので、ビジネスの場においても何が常識なのか判断が難しくなっています。
休日の業務連絡は基本的にはNGという認識を皆が持っていなければ、トラブルに発展することも想定されるので、気を付けなければいけませんね。