一年の終わりは12月31日、一年の始まりは1月1日ですよね。
ですが、学校や会社などでは年度替わりは3月~4月です。
3月31日で旧年度が終わり、4月1日から新年度が始まります。
それなのに、小学校に入学する新一年生の中で一番早い誕生日は4月2日なのです。
なぜ4月2日生まれの子が新一年生の一番早い誕生日なのか、不思議に思いませんか?
たしかに不思議
4月1日生まれの子が一番じゃないなんて、おかしいよね
もしかして、エイプリルフールと関係あったりして
色んな推察ができます。
この疑問についてひも解いてみましょう。
4月1日生まれが早生まれになる理由
4月1日生まれの子供が小学校に入学する時は、早生まれになります。
その理由は、義務教育を受ける子供が小学校に入学する年齢が満6歳になっていることが決められているからです。
満6歳になった翌日以降に初めて迎える新年度に入学することになっています。
ん?だったら4月1日に6歳になるから、早生まれじゃないでしょ。
そうだよね、4月1日に6歳になるから・・・
いやいや、翌日以降に新年度を迎えるってことだから違うでしょ
わかりにくいですよね。
これは、満年齢が加算されるタイミングが、誕生日の前日とされているからなんです。
つまり、4月1日生まれの子が満6歳になるのは、3月31日が終わる時と考えるからです。
4月1日に生まれた子は、3月31日に6歳になっているので、早生まれの子供として入学します。
4月2日生まれの子は、4月1日が終わる時に6歳になるので、6歳を迎えた翌年の4月の新年度に入学することになるのです。
満年齢が加算されるタイミング
4月1日生まれが早生まれになるとは、とても不思議なルールだと思います。
そういうわかりにくいルールは、いかにも日本らしい感じもしますが、なぜそんなルールになったのか、理由がわかりません。
満年齢が加算されるタイミングが、誕生日の前日になるから、こんなややこしくてわかりにくいルールになってしまうのです。
普通に誕生日に年齢が1つ上がると思っている人が圧倒的に多いのに、こんなルールが存在すること自体、意味不明です。
誕生日の前日に年齢が上がることになった理由として、考えられる説が1つ見つかりました。
その理由は、閏年(うるうどし)の2月29日生まれの人に配慮したからだと言われています。
閏年は、地球の自転の誤差を調整するために4年に1度だけ1年が366日になる年のことです。
2月29日は閏年にしかないので、この日が誕生日の存在を考えて、年齢が上がるタイミングを誕生日の前日に制定したというのです。
たしかに、誕生日の当日に年齢が加算されるのであれば、2月29日の人は4年に1度しか年を取らないことになってしまいます。
そこまで深く考えなくてもよさそうなものですが、制度を作る際には、そういう細かいところも決める必要があったのではないでしょうか。
エイプリルフールとは、何の関係もありませんでした。
4月1日生まれの子が早生まれになり、4月2日生まれの子が、その学年で一番早い誕生日なので、新年度の始まりが4月2日からだと勘違いしてしまう人がいるのもわかりますね。
早生まれのデメリット
4月1日生まれの人が身近にいないので、早生まれになったことをどう感じていたのかわかりません。
ですが、3月末の早生まれの人は周りに複数います。
また、早生まれの子供の親も複数いるので、早生まれをどう思うのか聞いてみました。
すると、自分自身はあまり気にしていなかったという人もいましたが、大多数は「早生まれは損だ」と言っていました。
3月生まれと4月生まれでは、ほぼ1年ほど違うのです。
小学校低学年くらいでは、1年の差はかなり大きいようです。
まず、体格の違いがあります。
学力の違いもあるでしょう。
ただ、成長すればその差も感じなくなるはずだと思っている人がほとんどでした。
ですが、早生まれの子は高校や大学受験でも不利になるという説もあります。
統計では、偏差値や知能指数の差は消えることはないというショックな結果も・・。
また、社会人になってからも、早生まれの人の収入の平均が低いというデータもあるのです。
普通に考えれば、約1年の違いがそこまで続くのは理解できません。
ですが、小学校に入る前の幼稚園や保育園の段階でから、早生まれの子は色んな所で遅れをとることが多くなります。
そして学校では学力の差を感じて、劣等感がすり込まれてしまうことが考えられるのです。
それが早生まれのデメリットが、大人になっても続いてしまう原因ではないかと言われているのです。
まとめ
私の友人には2月生まれと3月生まれの女性がいます。
彼女たちは、自分が結婚して子供を作る時に、生まれる時期を計算して、早生まれにならないようにしていたのを思い出しました。
自分が早生まれで苦労した経験があるので、子供には同じ思いをさせたくなかったのでしょうね。
早生まれになる境目がいつになったとしても、幼少期の1年の差は大きいのは間違いありません。
その差を埋めるための良い方法があればいいのですが、いいアイデアがないので変わらないのでしょうね。