あなたの血液型は何型ですか?
そう聞かれた時に、思わず身構えてしまうのは私だけでしょうか。
なぜ身構えてしまうのか・・。
その理由は、血液型で性格を判断されるのがとても苦手だからです。
血液型診断とか血液型占いとか、根拠あはるのかどうかすらわかりません。
なのに、当たり前のように言われるのです。
「あなたB型なのね。どうりでちょっと変わってると思った」と。
自分では他の人と比べて、何が変わっているのかわかりません。
でも、血液型がB型というだけで、初対面の人からもわかったようなことを言われるのが不思議で仕方ないのです。
いったい血液型で性格を判断するのは、いつからやっていることなのでしょう。
疑問に思ったことがある方は、一緒に考えてください。
血液型による性格分類の起源
A型、O型、B型、AB型の4つの血液型によって、ざっくりとした性格分類は、いつから始まったのでしょうね。
そもそも、人間の性格を4タイプに分けるのは無理があります。
A型だから神経質でしょ!
O型だから大雑把でしょ!
B型の人は個性が強くて変わってる!
AB型の人は裏表がある!
4タイプしかいないわけないのにね。
日本人の血液型を多い順に並べてみると、A型40%、O型30%、B型20%、AB型10%の割合です。
そして、血液型による性格の違いについて研究した人がいました。
1927年(昭和2年)に、「血液型による気質の研究」という論文を発表した人物がいたのです。
現在のお茶の水女子大学(東京女子高等師範学校)の古川竹二氏です。
古川氏は、血液型の研究の第一人者と言われています。
この方が血液型によって、性格が分かれると発見したことが、現在の血液型診断や血液型占いの起源になったようです。
血液型占いの始まり
血液型による性格の違いについて研究した学者の書いた論文は、ある人物に影響を与えます。
それが血液型占いを日本に広めた能見正比古という人です。
能見正比古氏のお姉さんが、現在のお茶の水女子大学に通っていたので、血液型の研究をした古川竹二氏の論文に触れる機会があったと言われています。
古川氏の論文から学んだことをもとに、自分なりに勉強を重ねて1970年代にテレビ、雑誌などによって、血液型占いは一気に世の中に広まっていきます。
血液型占いは、たった4つだけなのでとてもシンプルなので、受け入れられやすかったのだと思います。
血液型占いのある国
血液型によって性格を分けたり、血液型によって人を占うのは日本で始まったことです。
つまり、日本以外では血液型で人の性格を判断するなんて全く通用しません。
日本の文化に影響を受けた東アジアの一部では、血液型を占いに盛り込むこともあるようですが、ほぼ日本だけなのです。
日本人はA型が一番多いのですが、それは各国で微妙に割合も違います。
世界で見れば、O型が一番です。
しかも、南米ではO型しかいない国もあります。
ベネズエラ、コロンビアはO型100%、グァテマラはO型95%です。
その血液型割合の違いは、国民性の違いと結び付けて考えることもできますが、根拠はありません。
もしも血液型で性格を分けられるのなら、コロンビアやベネズエラの国民は、みんな同じタイプになってしまいますよね。
4つの血液型で人間の性格を分けること自体、無理があることがわかってきました。
血液型による性格分類の信ぴょう性
日本に血液型占いを広めった1970年代以降は、会話のネタとして血液型による性格分類を使う文化が今も続いています。
合コンなど、初対面の人との会話のネタには、確かに便利ですよね。
ですが、否定的なことを言われたりすることも多いので、血液型で性格を決めてかかるのはやめて欲しいと思っている人も増えています。
そもそも信ぴょう性については、何の証明もされていません。
血液型占いでは、誰にでも当てはまるような性格が並ぶため、一つくらいは自分に当てはまる結果になるので、「当たってる~」とハマる人がいたのではないでしょうか。
まとめ
血液型によって性格を言い当てようとする人に会うと、ちょっとうんざりします。
私は変わり者、マイペースなどと言われるB型ですが、当てはまると思ったことは一度もありません。
両親がO型とAB型、姉がA型、私がB型とバラバラでした。
どの血液型も身近に見てきたので、一般的に言われる血液型のタイプが当てはまらないことを感じながら成長してきたのです。
だから疑問に思ってきたし、納得できないことが何度もありました。
血液型を会話のネタにしたい人は、否定的に考えている人もいることを知って欲しいと思います。
そのためには、「血液型は何型?」という質問を上手く受け流すテクニックが必要なのかも知れませんね。