日本は超高齢化社会であり、少子化も加速し続けています。
子供たちが外で遊ぶ姿を見ることも少なくなっていますよね。
そのせいなのか、子供が安心して屋外で遊ぶ場所も少なくなっているのかも知れません。
なぜなら、道路で遊ぶ子供をよく見かけるからです。
じつは、道路で子供を遊ばせる親は昔よりも増えていると言われているのです。
そういう家族のことを「道路族」と呼ぶそうですね。
この道路族に対する困りごとには、どう対応すべきなのか考えてみましょう。
道路族が増える理由
少子化で子供は少なくなっているのに、なぜ道路で遊ぶ子供が増えているのでしょう。
その理由を探ってみると、少し理解できました。
今の時代、子供たちだけで親の目の届かないところで遊ばせることに、不安を感じる保護者が増えているのです。
自宅の目の前が公園だったり、誰か大人が同行できるのであればもちろん公園の方が安心でしょう。
ですが、子供たちだけで公園に行くのは、今の時代は心配になる親も少なくありません。
だからと言って、親も忙しいので公園で子供が遊ぶ間、ずっと付き添うわけにもいかないため、目の届く道路で遊ぶのを許してしまうのでしょう。
交通量の多い道路では、さすがに危険なのでとめるでしょうが、滅多に車が通らないような住宅街の道路であれば「公園よりも安全」と考える親がいるのも不思議ではありません。
道路族への対応
道路で子供が遊んでいると、近所の住民は迷惑だと感じる人が多いはずです。
子供の遊ぶ声は癒されるし
とくに迷惑とは思わんが
でもね、お隣の人は夜勤が多いから
困っていると聞いたわ
道路で遊ぶ子供に対しては、大人たちの反応も人ぞれぞれです。
ですが、やはり迷惑に感じる人がいるのなら、考えなければいけないはずですよね。
事故に遭うかも知れない、車を傷つけるかも知れない・・など様々なことが想定されます。
少々の事ならガマンできるとしても、毎日のように道路で子供を遊ばせているのは放置できないと思います。
もしも近隣に道路族がいた場合の対応は2つあります。
自治会へ相談
町内会などの自治会に入会しているのであれば、まずそこに相談してみます。
回覧板や掲示板などに、道路で子供を遊ばせないように注意を促してもらえる可能性があります。
それでも解決しない場合は、役所への相談も取り次いでもらえるかも知れません。
しかし、自治会が「住民間のトラブルには関与しない」として何もしてもらえないケースもあるので、そういう場合は他の方法を考えるしかありません。
警察へ相談
道路で子供が遊んでいるくらいで、警察に通報とは大げさな・・・・。
そんな風に考える人もいるでしょうが、毎日のように続くのでれば迷惑でしょう。
道路交通法では
「道路交通法では、『道路において、交通の妨害となるような方法で寝そべり、すわり、しゃがみ、又は立ちどまっていること』や『交通のひんぱんな道路において、球戯をし、ローラー・スケートをし、又はこれらに類する行為をすること』を禁止し(76条4項2号、3号)、これに違反した場合には、5万円以下の罰金が科せられます(120条1項9号)
とあります。
交通の頻繁な道路かどうか、その見極めは難しいですが一度相談して注意してもらえば、少しは気を付けてくれる可能性はあります。
道路族マップの活用
世の中には、道路族に困っている人は予想以上に多いのを実感するのが、道路族マップの存在です。
このサイトは、道路族がどのあたりに出没するのかを確認するために使います。
情報提供から掲載されていますが、かなりの精度だと言われています。
住宅を購入する前、または引越先の物件を探す際に、道路族が出没する場所を避けるために役立ちます。
まとめ
道路族と呼ばれるのは、子供を安全な場所で遊ばせない保護者のことです。
迷惑に感じている近隣住民から注意されると、逆ギレして嫌がらせするような事例も多々あります。
もしも自治体や警察に相談する場合は、くれぐれも自分が通報したことを相手に知られないように細心の注意を払うことが重要です。
賃貸住宅であれば引越せば済むことですが、そうじゃなければずっと近隣トラブルに悩まされることも考えておかなければいけません。
子供たちが成長すればおさまることだと、何年もガマンし続けてストレスから体調を崩す人もいるほど深刻なケースもあるので、限界に達する前に公的な機関へ相談してみましょう。