野球に限らずですが、複数のチームで競技するスポーツにはユニフォームにナンバーがありますよね。
いわゆる背番号です。
野球に詳しくないと、その背番号の意味とかよく分からないのですが、ピッチャーのつける背番号にはエースナンバーというのがあるのは聞いたことがあるのではないでしょうか。
「18」番だよね
18番ってどうして?
野球って9人なのにね
背番号「18」がエースナンバーというのは、野球が生まれたアメリカから伝わったことなのか、そのこともあまり知られていないのではないでしょうか。
世界トップクラスのレベルの強さの日本ですが、野球に関してはやはりアメリカから伝わったものなので、アメリカに由来があると考えるのが妥当だと思うのですが、ほんとのところはどうなのか調べてみました。
エースナンバー「18」の由来
野球チームのエースピッチャーがつけると言われる「18」のエースナンバーの由来を調べてみましたが、明確な由来や所以は見つけられませんでした。
しかし、18番をつけていたピッチャーは年間20勝を超える選手が多く、間違いなくそのチームのエースピッチャーと言われる存在。
由来として言われているのは、十八番(おはこ)からきているという説が有力です。
十八番というのは、歌舞伎十八番が語源です。
歌舞伎役の世界で市川宗家のお家芸のことを十八番と呼ぶことから、「得意なこと」を十八番と呼ぶようになり、それがエースナンバー18の由来と言われています。
たとえば読売巨人軍では藤田元司が18番をつけていました。
藤田元司は入団当時は21番でしたが、新人王になったときに18番に変更しています。
それ以降、堀内恒夫、桑田真澄、杉内俊哉、菅野智之と代々のエースが18番をつけています。
ほかの球団では、18番のエースナンバーを代々のエースピッチャーが引き継ぐことはないですが、松坂大輔(西武)、田中将大(楽天)が18番をつけていたので、エースナンバーというのは巨人軍だけとは言えないようです。
エースナンバー「18」は日本だけ
歌舞伎十八番が由来という説が有力と言われていることから、エースピッチャーが18の背番号をつけることが多いのは、日本の野球界特有の文化だと考えられます。
日本の野球選手がアメリカのメジャーリーグで活躍するようになってかなりの年月が経ちます。
チームのエースピッチャーと呼ばれるような選手になったとしても、メジャーでは18番にこだわることはないのです。
例えば大谷翔平選手はエンゼルスで17番でした。
移籍したドジャースでは17番をつけていた選手が大谷のために背番号を譲ったというのは有名なエピソードになりました。(譲るように進言した選手の妻へ大谷翔平選手からポルシェが贈られたことも)
大谷翔平選手の背番号17は、高校時代の背番号が17番だったので、それが理由ではないかと言われています。
ちなみに、日本ハムの時代はダルビッシュ選手の11番を受け継いでいます。(ダルビッシュ選手は現在のチームでも11番をつけています)
ダルビッシュから大谷翔平という2人の偉大なピッチャーがつけていたので、日本ハムにとって11番は特別な背番号になるのではないでしょうか。
背番号の意味
チーム競技の経験がないと、背番号の意味について深く考えることはありません。
しかし野球のエースナンバーのように、競技によって背番号に込められた意味はそれぞれあるようです。
たとえばサッカーでは10番がエースナンバーと言われています。
サッカーは11人でプレーします。
ポジションごとにナンバーを振り分ける際に、ゴールキーパー1番から順になると10番目の選手が前線の中心になるため、そのチームの重要な選手が10番をつけることが多いのです。
それがサッカーのエースナンバーの由来だと言われています。
まとめ
世界中から注目される選手となった大谷翔平さんの背番号のエピソードが話題になったため、エースナンバー18の由来に興味を持った人は私以外にもいると思います。
まさか歌舞伎が由来だったとは!という意外な結果でした。