あなたの顔にニキビができているのを見て、「あ、それは誰かがあなたのことを好きになったからだよ」とか意味不明なことを言う人はいるでしょうか。
ニキビが誰かに好かれるサインだとすれば、メチャメチャ怖いです。
ですが、少し年齢が高い人たちは、ニキビができる部位によって「想い、想われ、振り、振られ」なんて恋占いをしていたようです。
ニキビができる部位によって、恋が占えるなんて話がいつから始まったのか、興味が湧いてきました。
ニキビ占いなんて、面白いね
ニキビがいっぱいできる人はどう占ったんだろ
色々と突っ込みどころがありそうですよね。
ニキビのできる部位と恋との関係について、掘り下げてみました。
ニキビの部位のよる恋占い
ニキビができる部位による恋占いは、年代や地域によって多少の違いがあります。
男女でも違う占い方をするという説もあります。
代表的なのは、あごとおでこ、左右の頬です。
男性はあごにニキビができると、誰かを好きになった、もしくは誰かに想われている。
女性はおでこにニキビができると、誰かを好きになった、もしくは誰かに想われている。
そして右の頬にニキビができると、恋人を振る。
左の頬にニキビができると、恋人に振られるというのが基本のニキビ占いです。
このような占いが流行るとすれば、10代が中心だと思います。
ですが、10代と言えば思春期ニキビができやすい年齢ですよね。
両頬やおでこ、あごなど、次々にニキビができる人もいます。
それではニキビの部位で恋を占うなんて、無理だったのではないでしょうか。
ニキビ占いの起源
ニキビのできる部位で恋を占うなんて、そんな胡散臭いことが世の中に広まったのはなぜなのか・・。
その起源を調べてみると、1980年代のテレビコマーシャルがきっかけではないかと思われます。
1980年代に、ニキビに悩む思春期の子供たち向けの治療薬が発売されました。
ドラッグストアで買えるニキビ専用治療薬として、大々的に広告したことで、男女を問わず思春期ニキビに悩む子供たちの間で大ヒットしたのです。
そのコマーシャルでは、10代の女性タレントが「想い、想われ、振り、振られ」と、ニキビのできる部位による恋の行方を占うような演出があったのです。
それから世の中にニキビ占いが広まったという説があります。
ただ、顔相占い、人相占いと言われる占いの中にも、顔にあるホクロの位置で運勢を占う方法があります。
ホクロはもともとあるものから、成長段階で出てくるものもあります。
ニキビのように一時的にできては消えていくものとホクロは違いますが、顔にあらわれるデキモノによって運勢を占うルーツはあったのだと考えられています。
ニキビと恋の関係
ニキビのできる部位によって恋を占うのは、とくに信ぴょう性もないので、迷信だと笑い飛ばすくらいの気持ちで問題ないと思います。
とくに思春期ニキビは、成長期にホルモンの分泌が活発になることが原因なので、恋と結びつけるのは無理があります。
ただし、20代以降になってできる大人のニキビは、じつは恋と無関係とは言えません。
大人ニキビが口の周りにできやすいのは、性ホルモンの影響があるからです。
男性ホルモンが多く分泌する男の人は、ヒゲが濃くなる傾向があるのは、まさにホルモンの影響です。
女性も生理の前になると口の周りやあごにニキビができやすいのも、ホルモンバランスが影響しているからです。
つまり、誰かに恋をしている時には、ホルモン分泌が促されるため、アゴや口の周りにニキビができやすくなる人もいるのです。
ただし、女性の場合は幸せな恋をすると、ニキビなどの肌荒れを起こしにくくするエストロゲンという女性ホルモンの分泌が促されます。
エストロゲンは、美のホルモンという異名があるほどなので、良い恋愛をしている時には部位に限らずニキビはできにくいと考えるのが自然ですね。
ニキビと心の関係
ニキビのできる部位だけで恋を占うのは、ちょっと無理があると思います。
ですが、ニキビは精神的なことでも一気に増えることもあるので、まったく恋と無関係とも言い切れません。
たとえば、恋人と上手くいっていない時には、精神的にイライラしたり落ち込んだり、怒ったりと心が安定しなくなります。
そうなると、自律神経のバランスが乱れやすいのです。
自律神経は、全身のリズムを整えるために交感神経と副交感神経のバランスを保つことが求められます。
しかし、恋の悩みが深くなれば、自律神経も大きく乱されてしまいます。
交感神経が優位になると、皮脂分泌が過剰になって、毛穴を詰まらせてニキビができやすくなります。
副交感神経が優位な状態が多くなると、代謝機能が低下して、角質層の代謝サイクルが乱れてしまい、毛穴を塞いでニキビができやすくなります。
恋の悩みに限らず、仕事や人間関係が原因で心のバランスを崩せば、ニキビができやすい状態になるのです。
つまり、ニキビは心の状態を知らせるサインなのですね。
まとめ
ニキビを見つけて「誰か好きな人でもいるの?」とか「恋人に振られるかもよ」なんて恋に絡めて言うのは、1980年代に10代だった年代が多いと思います。
その当時は流行ったことなので、あまりムキになって否定せずに聞き流す程度にしておきましょう。
それよりも、きちんとケアしているのに急にニキビが増えるような時は、メンタルの状態が乱れているサインかも知れません。
心を穏やかな状態にする方法を考える方が重要ですね。