春先から初夏にかけて、ハチは新たな巣を作り始めます。
首都圏の住宅街でも、スズメバチやアシナガバチが軒下や庭木に巣を作り始めることはあるので、怖いですよね。
攻撃しない時期もありますが、自宅周辺に大きなハチの巣ができれば、安心して暮らせません。
自分の家、敷地内で発見した場合は、行政や業者に連絡をして駆除することもできます。
しかし、近隣の家の敷地内だった場合には、どうすればいいのでしょう。
住宅が密集している首都圏の住宅街でも、この頃はスズメバチの巣が発見されることもあるので、「まさか」が起こらないとは限りません。
隣接する家にハチの巣を発見した場合の対処法について、考えてみました。
隣家のハチの巣は駆除できない
隣接する家の軒下などにハチの巣ができていて、ハチが飛びまわっていても、ハチの巣の場所によっては隣家の住民は気が付いていない可能性があります。
たまたま自分の家のベランダや玄関先の近くに発見したとすれば、早く駆除したいですよね。
ですが、当然のことながら他人の家の敷地内や建物にできたハチの巣を、勝手に駆除することはできません。
気が付いていない可能性があるのなら、早く知らせてあげるべきでしょう。
駆除してもらえないケース
もしも隣家の住民が、ハチの巣に気が付いているはずなのに駆除してくれる様子がない場合が一番困ります。
なぜ駆除してもらえないのか、その理由として多いのが、駆除にかかる費用の問題です。
ハチの巣の駆除は、専門の業者に依頼すると数万円かかります。
ハチの巣の場所、大きさなどによって料金に差はありますが、3~5万円くらいが相場です。
もしも自分の家の軒下や敷地内の庭木にハチの巣ができていたとしても、出入り口や窓のない場所であれば、あまりに気ならないかも知れません。
隣家の家のベランダや出入口に面していたとしても、自分に害がなければ、わざわざ費用を払ってまで駆除しようと考えない人もいるのです。
行政を頼れるのか
ハチの巣など、危険な害虫の駆除は、市役所などに連絡すると駆除してもらえることがあります。
自治体によって違うのですが、私が住んでいる地域の自治体では無料で駆除してくれます。
しかし隣家のハチの巣の駆除を役所に依頼しても、当事者からの連絡がないと動いてくれません。
そこは個人同士で話し合って、当事者から依頼してもらうしかないのです。
ネットで調べると、隣家のハチの巣の駆除で困ったときは、行政に連絡したほうがトラブルにならないと言う人もいます。
しかし、役所から該当の住民に連絡をして「近隣から連絡があったので、駆除させてもらいます」というようなことはしてくれないのです。
この場合は、行政が無料で駆除してくれることが担保されているので、とにかくハチの巣の存在を隣家に知らせる努力は自分でしなくてはいけません。
普段から付き合いのある家であれば、直接伝えれらますが、あまり接点がないのなら手紙を書いてポストに入れるなど、方法を考えます。
費用がかかならいのですから、それほどトラブルを心配する必要はないでしょう。
トラブル回避の方法
もしも自分の住んでいる街の自治体が、ハチの巣の駆除をしてくれない場合は、民間の業者に依頼しなければいけません。
万全の準備をして、自分で駆除しようにも、隣の家ではそれもできません。
民間の業者に依頼すると、費用負担でトラブルが起こりやすいので、費用を自分が負担すると申し出れば、すんなりと受け入れてくれる場合が多いようです。
常識的に考えれば、自分の家にできたハチの巣の駆除を他人に払わせる人は滅多にいませんが、稀に費用負担でトラブルになることもあると聞きます。
危険を回避するためには、少々痛い出費だとしても、自分が費用負担する覚悟で隣家に伝えるのが最善策ではないでしょうか。
まとめ
ハチが全て危険ではないのですが、スズメバチは攻撃性が高くなる時期があるため油断はできません。
命を落とすような事故も時々ニュースになるので、甘く考えるわけにもいかないと思います。
発見した場合は、できるだけ早く駆除して安心して暮らせるように、日ごろから行政がどのような対応をしてくれるのか調べておくことも大切ではないでしょうか。