進学のための引越しでも住民票を移さなければならないのか!

学校・職場

進学のために実家を離れて下宿したり、一人暮らししたり、寮生活を始めるとき、色々と準備が大変ですよね。

実家で暮らしていた時とは違い、さまざまな手続きを自分でしなければならないことも増えてきます。

例えば、住民票について。

現在は18歳以上は選挙権がありますから、住民票の住所で行われる首長選挙、地方選挙、国政選挙等の投票権があります。

ですが、現実的には進学しても住民票を移さずに実家においたままのケースが多いようです。

住民票って

引越しても

移動させなくていいの?

大学なら最短4年だもんね

住民票がないと

困ることもあるのでは

いやあ、でも

住民票を移動すると

健康保険のこととか

色々とめんどくさそう

一般的に考えれば、数年単位で移住するのであれば、住民票は移動させなければならないような気がしますが、その点はどうなのでしょう。

進学のほかにも、単身赴任のようなケースもあります。

住民票を移動しなければならないのはどんなケースなのか、調べてみました。

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住民票について

まず、基本的なルールとして住民票の移動についてです。

○ 「住民票」は、市町村における住民の現在の居住関係(現住所)を公証することが目的。住
民基本台帳法(第5条等)に基づき、市町村ごとに作成。

総務省

このように記載されています。

つまり、市町村が住民の現住所を証するための住民基本台帳に記載するために作成するものです。

この基本台帳がなければ、市町村は様々な手続きが行えませんから、社会生活を送る上でとても重要なものです。

住民票の移動について

住民票の移動は、基本的には生活の拠点を移した時には転居による住民票の移動をします。

進学による転居でも、住民票を移すのが基本なのですが、必ずしも移さないといけないわけではありません。

これは「生活の拠点の移動」を軸にして考えます。

学生の場合は、進学のために引っ越したとしても実家には家族がそのまま暮らしています。

週末ごとに実家に帰る、長期の休みは実家で過ごす、また一時的な移住であることなどを考慮することができます。

卒業後はまた実家に戻ることがはっきりしているのなら、そのまま住民票を移動させないケースも多いのです。

役所から送付される郵便物も実家に届くため、とくに急ぎじゃなければ住民票を移さなくても問題は起こりにくいからでしょう。

住民票をそのままにするか、移動させるかは自分で選べるわけです。

どちらにもメリットとデメリットがあるので、その点をよく考えて決めると良いと思います。

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住民票を移動する

進学により住民票を移動させるメリットとデメリットを見ていきます。

メリット

まず住民票を移すメリットです。

運転免許の手続き

運転免許証の取得は、住民票のある管轄で取得すればその後の更新手続きも住んでいる場所で行えます。

免許取得の時期によっては、初回の更新のためにわざわざ実家に帰る必要が出てきますので、その点の手続きのことはメリットがあると考えられます。

行政機関の手続き

市役所で手続きしなければいけないことは、普段の生活ではあまりないかも知れません。

しかしいざ手続きが必要になった場合、役所からのお知らせの郵送物が早く届くため手続きが遅延するようなトラブルを未然に防ぐことができます。

実家に住民票が残っている場合は、まず実家に届いた郵便物を確認して、手続きを家族が代行できなければわざわざ帰省しなければならないこともないとは言い切れません。

住民票を移動させておけば、そういう手続きの不備や遅延を防ぐことができるでしょう。

また、冒頭で触れたように、住民票を移すことで選挙は居住地で投票することができます。

住民票の取得

住民票の写しが必要な手続きは、いまだに少なくありません。

その時、マイナンバーカードを持っている人であれば全国どこからでもコンビニなどで取得可能です。

しかしマイナンバーカードをもっていないと、住んでいる場所の役所に行かなければ交付してもらえないのです。

住民票のためにマイナンバーカードを作成する人もいるほどですが、作成は義務ではなく任意ですからわざわざ作りたくない人もいます。

さまざまな手続きのことをトータルで考えても、住民票がすぐに取得できるように住居のある場所に移動させるのはメリットと言えるのではないでしょうか。

デメリット

住民票を移動させるデメリットは、すなわち住民票を実家に残すメリットになります。

成人式の問題

現在、成人年齢が18歳に引き下げられたことで、従来の成人式の出席年齢が全国一律ではなくなりました。

その自治体によって違います。

18歳で式典に出席するとなると、ちょうど受験の時期と重なるなどの問題が起こっています。

そのため、式典は従来通りの20歳のままの自治体もかなり多いようです。

いずれにしても、住民票のある場所の自治体が開催する式典に出席することになるため、地元の成人の集いに参加できなくなるのはデメリットになるのではないでしょうか。

面倒な手続きがある

住民票を移動させるためには、役所での手続きが必要です。

健康保険は学生用の保険証を発行してもらうことになりますが、住民票を移動させなければ基本的には手続きは世帯主が行います。

移動先に住民票を移した場合は、その手続きを自分が行わなければならないことも増える可能性があります。

これらの手続きは経験すると後々の役に立つので無駄ではないのですが、慣れない土地での生活がスタートしたばかりでは負担が大きいのではないでしょうか。

まとめ

進学したときは、その後の就職のことまで考えていけなれば住民票を実家に残したままでも、卒業までに考えれば良いと思います。

卒業後に実家に戻らずに就職を考えるのであれば、その時には住民票を移して世帯主として住民票を作成することになるでしょう。

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