高校には、全日制と定時制と通信制があります。
全日制の高校は、一般的な高校のことです。
留年しなければ3年で卒業します。
定時制は全日制と比べて授業時間が短く、4年間で卒業するように学習が組まれています。
通信制は各学校によってカリキュラムが違いますが、4年間で卒業するケースが多いようです。
学習する内容は、全日制も定時制も通信制も大きな違いはありません。
ただ、昔から定時制高校は「働きながら高校に通う」というイメージがありますよね。
家庭の事情で中学を卒業したら働かなくてはいけないとか
高校中退した大人が、もう一度勉強するために定時制に入るとかね
やはり、働いている人が入るのが定時制高校と思っている人が圧倒的に多いでしょう。
ですが、働いていないから定時制高校に入れないなんて規則もおかしいですよね。
定時制高校は、無職でも入れるのか気になったので調べてみました。
仕事をしていない人が定時制高校に入るデメリットについても、掘り下げてみます。
定時制高校とは
定時制高校イコール夜間に授業を受ける高校と思いがちですが、必ずしも授業は夜間ではありません。
午前中だけ、午後だけ、夜間だけなど、授業の時間帯は様々あります。
働きながら高校に通う人にも、色んな仕事があります。
たとえば夜間の仕事をする人もいますし、早朝の仕事をする人もいます。
色々な職業の人でも高校に通えるように、午前、午後、夜間と時間帯が選べる高校があるのですね。
全日制のように、朝から午後までではなく、半日程度の授業時間なので定時制と呼ばれているわけです。
短い時間ですが、4年間通うことを前提にしているので、全日制と同じように学習できるわけです。
定時制高校は無職でも入れるのか
定時制高校は、働きながら学びたい人のための高校と思われますが、とくに入学条件として働いているかどうかは問われることはありません。
普通の高校と同じように、朝は学校に行き、午後からは他のことに時間を費やすこともできます。
朝早く起きるのが苦手だから、午後や夜間のクラスを選ぶこともできます。
働いている人のための定時制高校というのは、あくまでも一部であり、それが全てではないのです。
授業時間が短いのは、時間を自由に使うことを大切にしてたい人にとって大きなメリットです。
また、高校によっては3年間で卒業できるケースもあるそうです。
単位を取得し、実力があれば4年間かからないこともあるのですね。
無職で入学するデメリット
定時制高校は無職でも入学できますが、それでもはやり働きながら学んでいる割合が高いのが現実です。
午前や午後のクラスでは、働いていない生徒も少なくないようですが、夜間クラスになると何らかの収入を得ている生徒が80%ほどなので、やはり働いている人にはメリットがあるのでしょうね。
無職で定時制高校に入学しても、デメリットがあるわけじゃないのですが、働きながら学んでいる人に比べると、メリットが少ないということです。
ちなみに、働きながら定時制高校に通う人には、勤労学生控除という所得税控除があります。
他にも、卒業した後に学費が返還される奨学金制度もあるそうです。
全日制高校には年齢制限はあるのか
定時制高校では、幅広い年代の人が学んでいます。
私の地元にも定時制高校はありますが、校長先生のような紳士や初老の女性が通学しているのを見かけることもありました。
何か事情があって、高校に通えなかった人たちが、育児や仕事に一段落付いたタイミングで定時制高校に入学することもあるのでしょうね。
そこで1つの疑問です。
全日制の高校には、入学する条件として年齢制限を設けているのでしょうか。
義務教育ではないので、何歳で高校に入学しても構わないと思うのです。
調べてみると、やはり年齢制限はありませんでした。
私立の場合はわかりませんが、公立の高校は入学条件に年齢はないのです。
つまり、定年退職した人や、育児や家事から引退した人が、全日制の高校へ入学しても問題はないのですよね。
入学試験に合格さえすれば・・。
ただし、全日制の高校は中学を卒業した年齢の子供が入学することを前提としています。
制服のデザインや学校の行事、また体育の授業内容などから、年齢的に難しいのであれば、定時性や通信制を選ぶのではないでしょうか。
まとめ
定時制高校は、一度は高校進学を諦めた人や、中途退学した人などが学びやすい環境作りをしています。
以前のように、仕事が終わったあとの夜間の時間帯だけではなくなっています。
働いていなくても定時制高校には通えますから、もしも興味があれば近くの定時制高校を検索してみても良いのでは。