公立の中学校では、本来は任意であるはずの部活動への参加を全員に求めるケースがあります。
暗黙のルールというか、無言の圧力のようなもので、何らかの部活動に入らないといけない学校は少なくありません。
ですが、
運動系の部活動しかなくて、文科系の部活動がない!
なんてケースがあるそうです。
それは困るねぇ
断固抗議するわ!
部活と言えば運動部というの
何なんそれ?
まあまあ落ち着いて
もしも運動が苦手な場合、いったいどうしたら良いのでしょうね。
なぜ運動系の部活しかないのか、文科系の部活が消滅する事例や理由について考えてみましょう。
部活動における問題
高校の部活動は公立と私立でまったく成り立ちが違うので、一概に比較することもできないので、今回は公立の中学校に絞って考えてみましょう。
公立の中学校では、何かの部活動に必ず入らなければいけないというルールがいまだに存在することがあります。
しかし、同時に部活動の指導をする教師への負担が重すぎることも問題になっています。
部活動の種類が多くなれば、それだけ教師の負担が重くなります。
そこで部員の少ない部活動は廃部にして、教師の負担を軽減しようとする流れが全国の公立中学に起こっているのです。
人気のある文化部
部活動といえば、野球、サッカー、バスケットボール、テニス、バレーボールなどのスポーツばかりが目立ちます。
しかし、文科系の部活動である吹奏楽部(ブラスバンド)は人気が高いはずです。
文化部でも人気が高ければ廃部になることはないので、文科系の部活動は吹奏楽部ただ一つという学校もあるほどです。
文化系の部活のなかでも吹奏楽部は花形なので、入部希望者も多いでしょうが、渋めの文科部は新入部員がゼロが続いて自動的に廃部になることもあるのでしょう。
部活動改革が進んでいる
じつは文化部だけじゃなく、運動部も指導者になる教師が不足していることや負担が重いことから、改革が求められています。
運動部の場合は、その地域への活動に移行するような提言がされています。
さらに指導者も外部指導者を活用したり、卒業生や地域の中で指導者としての参加を求めることなどの改革が進んでいるのです。
これは文化部も同じ流れがあります。
例えば茶道、華道、囲碁将棋、絵画や演劇などの定番文化部は、地域でワークショップ形式でサークル活動などを開催されている住民もいます。
そういう地域の方たちの参加によって教師の負担を軽減しようという流れなのです。
しかし運動部と違い、文化系の部活動はそもそも人数が少なかったり、指導者になる人物を探すのが難しいということから文化部の廃部や統合をして教師の働き方改革を進めようとしているのではないでしょうか。
文化部がない(入れない)
さて、もしも自分の学校に文科系の部活動がなく(あったとしても入りたくない部活の場合も)、それでも何かの部活動に入らなければいけないルールだった場合、どうしたら良いのでしょう。
選択肢は2つです。
自分で同好会(サークル)を作り、部活動として学校に求めてもらう。
この方法はじつに正当です。
ただ、ハードルも高いし時間もかかるし、相当なエネルギーが必要です。
よほどやりたいことじゃなければ、難しいと思います。
もう一つの方法は、人気の高い運動部にとりあえず入部して既成事実を作ることです。
いわゆる万年補欠の部員のまま、目立たず静かに三年間をやり過ごす方法ですね。
もちろん幽霊部員だから何も活動しなくて済むわけでもないでしょうし、人気の高い運動部は規律も厳しいので甘くはないかも知れませんが・・。
文科系の部活がないことへ疑問や不満を感じている生徒が他にもきっといるはずなので、声をまとめて学校側へ質問してみてもいいのではないでしょうか。
すぐに解決できる問題ではないとしても、部活動に入らなければいけないという強制的なルール改善にはつながる可能性はあります。
まとめ
部活動の指導が教師たちの大きな負担になっているわりに、生徒には何かの部活に入らなければいけないというルールを科す。
この矛盾は何なのでしょうね。
教師の負担軽減のために部活動の種類を減らすのであれば、生徒にも選択の自由があっても良いはずです。
運動嫌い、運動苦手、もしくは事情があって運動ができない生徒もいるかも知れません。
そういう一人一人のことを考えて欲しいというのは、わがままなのでしょうかね・・。