スポーツの大会では、記録の更新に注目が集まります。
オリンピックでは、世界新記録、日本新記録、大会新記録など、色々な新記録が更新されて大きな話題になります。
スポーツ競技の記録で、世界一を表すのは世界新記録というのは、誰もが知っていると思います。
では、世界最高記録とは何なのでしょう。
世界新記録と世界最高記録は、何が違うのでしょうね。
同じじゃない?
ただの言い方の違いだけだと思うな
たいして気にならないようなことかも知れませんが、スルーしてしまうと二度と調べないような気がします。
せっかく気になったので、世界新記録と世界最高記録の違いについて掘り下げてみました。
世界新記録と世界最高記録の違い
世界新記録は、オリンピック開催中にはよく耳にしますよね。
ですが、世界最高記録はあまり聞くことがありません。
この2つの記録の違いは何なのか、見ていきましょう。
世界新記録
世界新記録は、競泳や陸上などの競技で、その競技の国際的公式大会として認められた大会で更新される記録のことです。
世界水泳、世界陸上、オリンピックなどがおなじみですよね。
世界新記録として認められるためには、一定の条件をクリアしなければいけません。
たとえば競泳では、屋内のプールという条件があります。
陸上競技では、トラックを人工的に造り、固さが一定の基準になっていることが条件です。
世界最高記録
世界最高記録とは、ある競技において、世界ナンバーワンの記録のことです。
じゃあ、やっぱり世界新記録と同じじゃない
と突っ込みたくなるのもわかります。
ですが、世界最高記録は世界新記録のような条件がありません。
人工的なコースやプールで競技することが求められないのです。
具体的に言えば、海や川など自然の中で行う競技は世界最高記録です。
気温、風、コースなどが一定の条件にできないので、世界新記録と分けているのです。
ボート競技やヨット競技などは、自然環境によって全く違う条件になります。
このような自然の状況に影響を受ける競技では、世界最高記録(最速記録、最長記録など)になるわけです。
マラソンや競歩は?
世界新記録と世界最高記録の違いは、人工的に競技の環境を整えられるかどうかの点です。
ですが、新たな疑問が生まれました。
それは、マラソンや競歩も世界新記録だという点です。
マラソンや競歩は、市街地などをコースにします。
気温、風向き、コースの状態によってタイムに直接影響するはずです。
それなのに世界新記録なのです。
どうやら、2004年までは世界最高記録だったようなのです。
国際陸上連盟が、コースの条件を定めたことで、世界新記録として認められるようになったとのこと。
それまでの記録保持者たちは、微妙な気持ちだったでしょうね。
オリンピック記録とは
世界新記録と世界最高記録のほかにも、オリンピック期間中に耳にするのがオリンピック記録(オリンピックレコード)です。
またもや複雑な記録の条件でもあるのかしら・・
わかりにくいのですが、世界記録として認められるのは、各競技の国際連盟です。
つまり、世界水泳や世界陸上などの世界大会でも新記録が更新される可能性があります。
オリンピックよりも短い間隔で開催される世界大会も多いため、記録が出やすいのではないでしょうか。
4年に1度しか開催されないオリンピックは、やはりアスリートとしては特別な位置づけになるので、その大会での記録を更新するのは名誉なことだと思います。
オリンピック記録とは、国際オリンピック委員会が認める競技において、新たな記録が更新されることです。
オリンピック記録は、世界記録に及ばないとしても、アスリートとしてはとても嬉しいことなのではないでしょうか。
まとめ
世界新記録と世界最高記録の違いについて見てきました。
記録の測定方法も昔とは違いますから、同じ条件じゃなければ記録として認められないのもわかります。
自然の環境で結果に差が出る競技においては、タイムや距離の記録で争うのは限界がありますよね。
競技によって、記録を分けているから世界新記録と世界最高記録があるというわけでした。