一般家庭に来客用スリッパを準備する必要はある?ないと失礼なのか!

不思議なルール

スリッパという履き物は、じつは日本発祥だといわれています。

日本では、外履きの靴は玄関で脱ぐので、そこでスリッパに履き替えます。

靴を脱いで家に入るという習慣がなければ、スリッパという履き物は生まれなかったわけです。

ほんとに?

ルームシューズみたいなものは

海外にあったんじゃないの?

あ、でもスリッパが

日本発祥というのは

何かで聞いたことがある

そうなんですよ、意外と知られていないのですが日本発祥なのですって。

スリッパが日本生まれというのも意外かもしれませんが、今回はタイトル通り、一般家庭の来客用スリッパについて掘り下げます。

どういうこと?

来客用のスリッパは、学校や会社、宿泊施設など履き物を脱いで入る施設に用意されていますね。

町の診療所とかでも

そういうところあるよね

言われてみれば

けっこうあるね

靴を脱ぐことを前提にしている施設では、来客用スリッパを用意するのは当たり前という認識の人が圧倒的多数でしょう。

では、一般の家庭ではどう思います?

今回は一般家庭の来客用スリッパ事情を調べてみました。

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スリッパ普及率

ある民間の調査では、自宅でスリッパを使う割合は5割程度だという結果がありました。

常にスリッパを使うわけじゃなくても、自分や家族のスリッパを用意している割合はもう少し高く6割ほど。

この結果を見て意外だと思われる方もいると思いますが、自宅ですから素足や靴下だけでもあまり気にならないのかも知れません。

キッチンとトイレ以外は

スリッパは使わない

うちはフローリングだから

スリッパ履いてる

まあ、自宅ですから、それぞれの生活に合わせて使いますよね。

冷え防止や床が汚れるのを防止するためなど、スリッパを自宅内で使う理由はさまざまです。

では来客用のスリッパを用意しているかどうか・・ですが、この結果は「用意していない・・6割」でした。

半数以上が来客用を用意していないのです。

理由を知りたいわね

来客用スリッパを置かない理由

来客用のスリッパを置かない理由は、想像通りのものから思いがけないものまであります。

家に客を呼ばない

そもそも自宅に人を呼ばないので、来客用のスリッパを必要としないのが一番多数派でした。

単身者に限ったことではなく、自宅には基本的に人を呼ぶことはしないのであれば用意する必要もないわけです。

親しいから要らない

人を呼ばないわけじゃなく、家に呼ぶのは気心の知れた間柄の友達や親族なのでわざわざ来客用として準備せずに家族も使う共用のスリッパを使うというパターンです。

来客があるときだけ買う

滅多に来客がないのに、玄関に何足もスリッパを並べて置きたくないので、来客があるときだけスリッパを買うというパターンです。

使い捨てのスリッパもありますし、100円ショップで新品を揃えられるので常備する必要はないというわけですね。

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来客とスリッパのマナー

来客用スリッパのないお宅が半分以上という結果を見ると、これはもう必要ないのでは?と思ってしまいそうですが、肝心なのは「マナーとしてはどうなのか」ということです。

来客時にスリッパを出さないのは、迎える側としてダメなのか・・気になります。

これについては、かなり意見が分かれます。

というのも、冒頭にも申したようにスリッパが生まれたきっかけから考えると、明確なスリッパのマナーはないからなのです。

そもそもスリッパは、開国して間もないころに、日本を訪れる西洋人が靴のまま屋内に入るのを見て、それが西洋の習慣であるのと知り、靴の上に被せるものを作ったものが発祥と言われています。

現在のように、靴を脱いでスリッパに履き替えるわけではなかったのですね。

床や畳を汚されたくないので、苦肉の策として考え出されたのがスリッパの原形だったわけです。

その由来から考えると、来客にスリッパを出すのは「あなたの足が汚いのでこれを履いてください」と言っていることになってしまうようですが、そこまで考えるのは飛躍しすぎでしょう。

スリッパを出さないのはマナー違反というわけではないとしても、家の中でスリッパを使う習慣があるのなら、お客様にもスリッパは必要だと考えるのが自然ではないでしょうか。

逆に、床はいつもきれいに掃除してあるし、家の中では誰もスリッパを使わないというのであれば、来客にもスリッパを出さなくてもマナーに反するとは言えないでしょう。

ただし、来客がどう感じるのかわからないので念のために用意するくらいの気配りはあっても良いと思います。

スリッパを断る来客

誰が使ったのかわからないスリッパを履くのは抵抗があると感じる人もいます。

訪問先で来客用のスリッパを出されたとき、新しいスリッパではなく、何年もそこに置いてあったようなスリッパであれば使いたくないと思われてしまうこともあります。

はっきりとスリッパを断る人も稀にはいるそうです。(それはそれで、失礼な感じですけどね)

スリッパの共用が原因で水虫のような細菌をもらうのが嫌なのかも知れません。

潔癖なタイプの来客かどうか前もって確認することができれば新品を用意することもできますが、難しいですよね。

そういうタイプの人がいると想定して、来客用のスリッパはできる限り清潔を保てる状態で保管するか、新品をその都度調達するくらいしか対策はないと思います。

まとめ

来客にスリッパも出さない・・

これはマナーとしてダメだとは言い切れないのです。

そもそも、スリッパは何のために使うのか、その家のルールがありますから。

しかし、自分はスリッパを使っているのに、お客さまにはスリッパは出さないというのはどうなのかな?と思います。

何の連絡もなく、急な訪問の場合は仕方ないとしても、来客の予定がある場合は念のために準備しておくのがおもてなしの心ではないでしょうか。

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