近隣に挨拶ナシでリフォームするのはトラブルを生むのでは!

不思議なルール

新築戸建住宅は自分の希望を反映させて設計する注文住宅と、すでに大まかな設計などが決まっている建売住宅があります。

新興住宅地では同じ造りの住宅がキレイに並んでいるのを見かけると、手を伸ばせば隣の家に届きそうなほど密接して建てられていることもあります。

土地の高い首都圏の新興住宅地では、それも仕方ないのでしょう。

購入してからしばらくは、リフォームすることもないでしょうが、10年以上住み続けると家族構成が変化したりしてリフォームやリノベーションを考える方も増えてくると思います。

そんなとき、近隣への挨拶は必要でしょうか?

そりゃ必要でしょう

どうして?

だって騒がしいでしょ

騒音トラブルか・・

でもさ

イチから建てるわけじゃないし

そんなに音とか気になるかな

この問題、意外と当事者にならないと理解できないのですよね。

密集した住宅地でのリフォームにかかわる近隣トラブルの実例をもとに、考えてみましょう。

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夜勤従事者とのトラブル実例

近隣住宅のリフォームによる騒音トラブルの実例です。

A宅がかなり本格的なリフォームをすることになり、1階部分の家具などを借り住まいに運び出した。

この時点でA宅の両隣B/C宅には借り住まいでしばらく生活するが、日中には郵便物などを取りに必ず来るので、何か問題があればその時に伝えて欲しいという挨拶と報告があったそうだ。

もちろん、騒がせることへの謝罪もあったが業者の担当者は同行していなかった。

その後リフォームが始まったのだが、問題はA宅の裏に隣接するD/E宅だった。

一切の挨拶も通知もないまま、いきなり大々的なリフォームが始まったのだから、たまったものではありません。

D宅には介護に従事する人が住んでおり、E宅には食品メーカーに従事する人が住んでいます。

じつはどちらも夜勤勤務がある仕事だったのです。

さらに言えば、B宅にも不定期ながら夜勤になることがある建築関係の人も・・・。

A宅を囲む4戸の住宅のうち、3戸に夜勤従事者が住んでいるという環境だったのです。

夜勤のある職業は、昔よりもずっと増えています。

夜間にしか作業できない建築作業、介護や医療、製造業、サービス業など数えきれないのです。

B宅はリフォームの報告と挨拶があったため、その期間に夜勤が入らないように何とか調整できたかもしれません。

調整できなかったとしても、事前にわかっているかどうかで対策も考えられたでしょう。

しかしD宅、E宅は寝耳に水だったため、いきなりトントン、カンカンと大きな音が日中続く環境になり、睡眠不足に陥る羽目になったのです。

リフォーム前にトラブル回避するポイント

戸建ての住民は、町内会などに加入している割合が高く、近隣住民の名前や顔くらいは把握していると思います。

隣近所との付き合いとしては、新たに開発された宅地の住民の場合は挨拶程度でそれ以上は付き合わないケースが多いでしょう。

たまたま子供同士の付き合いなどがあれば、急激に親しくなることもあるでしょうが、共働き世帯も多いため、主婦同士の付き合いも薄くなっていると思います。

長く暮らしていても、自分から積極的に付き合おうとしなければ近所付き合いもほとんどないという人が多数派になっているのではないでしょうか。

そうなると、近隣住民の顔と名前、家族構成くらいは知っていても、どんな仕事をしているのかまで把握できていないはず。

昼間の仕事をしているのか、シフト制で夜勤があるのか、それとも夜の仕事なのか、はたまた在宅中心の仕事なのか。

たとえ近隣に住んでいても、プライバシーを探るようなことはちょっと・・と思ってあえて聞かないケースもあるでしょう。

しかし、リフォームを検討するのであれば近隣住民の生活を考える必要はあります。

知らないからしょうがない

昼間なんだから

少々の音は問題ないだろ

こんな風に甘く考えてしまうと、根深い近隣トラブルを生んでしまうかも知れないのです。

日頃から近隣住民と挨拶や軽く世間話ができる程度の付き合いがあれば、リフォームを検討する際に話しやすいと思います。

もしも夜勤に従事していることが事前にわかっているのであれば、業者に騒音対策を相談することも可能です。

例えば、規模の大きな建設現場では防音パネルや防音シートで囲います。

一般住宅でも防音シートで囲ったり、材料の裁断などは別の場所で行うなどの騒音対策を考えることができるのです。

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業者の挨拶に同行する

近隣とのご近所付き合いがあり、気軽に話ができる関係性があったとしても、挨拶だけの付き合いだったとしても、リフォームする場合は周辺への挨拶は欠かせません。

そもそも、リフォームを請ける業者が近隣への挨拶をしないのは問題外なので、業者選びも大きなポイントだと思います。

最近は、業者に任せてしまうケースが多いですが、トラブルを生まないためには業者の挨拶に同行したほうが良いです。

その際に伝えたいことは、リフォーム工事の作業時間と期間です。

少々騒がしい工事になるとしても、それが数日から一週間程度で終了するのなら、お互い様の精神で多くの方たちがガマンしてくれると思います。

しかし、数週間から一か月を超えるような作業期間を予定するリフォーム工事であれば、夜勤従事者じゃなくても相当なストレスをかけてしまうでしょう。

病気で静養している人はいないか
赤ちゃんはいるのか
受験生はいるのか
夜勤従事者はいるのか

挨拶に行ったときに、工事の音が影響を及ぼすかもしれない上記のような人がいるのか確認します。

もしも日中の騒音が長く続くことで多大な迷惑をかけてしまうのであれば、前述のような防音対策について業者と話し合う必要があると思います。

防音シートを設置するとなると、足場が必要になるため、当初の予算よりもオーバーするのは仕方ありません。

その費用を惜しんだ結果、近隣住民とのトラブルに悩まされるかも知れないのなら、背に腹はかえられないでしょう。

不在の場合は工事の内容や工程を書いた手紙を入れておきます。

もしも作業音などで迷惑をかけた場合の連絡先も記しておきます。

まとめ

リフォームする側の立場が、多少の音は仕方ないのだから・・と考えるのは長年のトラブルの芽を生むリスクがあります。

やり過ぎなくらいの対策をしないと、静かな住宅地に鳴り響く工事の作業音は気に障るものなのです。

お互い様の精神を自分だけが押し付けないように、気を付けたいですね。

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