中高生が髪を明るい茶色にしたり、カラフルな髪色にするのを禁止している学校は多いですよね。
服装もメイクも髪型も髪色も自由で、ルールのない学校もありますが、ごくわずかなはず。
都会の学校でも、地方の学校でも、髪染めに関しては禁止の校則がある割合が高いと思います。
ですが、もともと髪色が茶色だった生徒に黒染めを強いたという事例もあります。
ということは、白髪を黒く染めるのは校則違反にはならないはずですよね。
じつは、10代でも白髪が増えてしまう若白髪を隠すために、白髪染めをするのは校則違反になるのかどうか、賛否が分かれているのです。
若白髪はコンプレックスになる子供も多いので、黒く染めれば悩みは解決するはずです。
なぜ若白髪を隠すために黒染めするの賛否が分かれるのか、考えてみましょう。
若白髪を黒染めするのを反対する理由
若白髪を黒染めして隠すことに反対する理由の大半は「校則で髪染めを禁止しているから」というものです。
たしかに、校則の頭髪に関する項目に「髪染め禁止」とあれば、白髪かくしのためでもダメだという解釈になるのでしょうね。
そもそも、10代の子供が白髪染めを使う必要性を感じるほど、白髪があるという想定をしていないので、髪染めと言えば黒髪を茶髪や金髪にするだと考えて作られた校則です。
言葉が足らない、説明不足と言えばそれまでのことですが、「若白髪を黒染めする場合は除く」とわざわざ付け加えている学校は稀だと思うのです。
つまり、反対する理由は、校則の解釈を広げることを許さない考え方をするからではないでしょうか。
若白髪を黒染めするのを賛成する理由
中高生が若白髪を黒染めすることに賛成する人たちの理由は、「黒染めは校則違反ではない」というのが多数です。
これは「生まれつきの縮毛を矯正するのと同じ」という考え方です。
縮毛矯正して伸ばすことは、保護者が申請すれば許可する学校が多くなっています。
つまり若白髪に対しても遺伝性や病気の後遺症など、本人には何の原因もないのにコンプレックスを持つこととして捉え、許可されるという意見なのでしょう。
そもそも、白髪というのは一般的に老化の1つとして見られています。
10代の子供に白髪が増えるのは、本人が意図的にすることではありません。
子供は何も責任がないのに、若白髪が多いだけでからかわれたり、いじめられたりするくらいなら、黒染めをして隠せば良いだけのこと。
反対する意見よりも、賛成する意見の方が多い印象です。
若白髪の原因
そもそもなぜ若白髪になるのか、その原因によっては黒染めする前に改善できる可能性があります。
白髪になるメカニズムは、まだ解明されていないことも多いのですが、わかっていることはメラノサイトというメラニン色素を作り出す細胞の働きが低下、休止、停止するからです。
メラニンは、肌のシミの原因になる色素としておなじみですよね。
日本人の多くが黒髪なのは、毛髪にメラニン色素が入り込むからです。
毛髪は人種に関係なく出来上がった時は透明状態です。
そこに色素が入ることで、髪に色が付くわけです。
色素が薄い欧米人は金髪や茶髪が多く、色素が濃いアジア人は圧倒的に黒髪が多くなります。
老化によって、メラニン色素を作り出すメラノサイトという細胞が働かなくなると、徐々に白髪が増えていくというわけです。
ところが、まだ10代や20代なのに若白髪になる人もいるのは、遺伝の要素が大きいと考えられています。
親が若白髪が多いと、子供も若白髪になりやすい傾向があります。
病気の影響で若白髪になることもありますが、そのような場合は一時的なことで終わり、また黒髪に戻る可能性も十分に期待できるそうです。
白髪染めはオシャレ染めとは別モノか
じつは最近になって、白髪染めもファッション性が高くなっています。
少し前の白髪染めは、限りなく黒に近いダークブラウン程度までで、明るい茶髪にするのは難しかったのです。
茶色っぽい白髪染めを使うと、白髪だけがキラキラ金髪みたいに光ってしまうので、明るい茶髪の白髪染めはありませんでした。
しかし最近は技術開発が進んでいるのか、白髪染めもかなり明るめのタイプが増えています。
若白髪を隠すために白髪染めをするのは許可されたとしても、ファッション性の高い白髪染めを使って茶髪にすれば校則違反と言われても仕方ありません。
若白髪を隠すためにどうしても白髪染めを使いたいのであれば、白髪以外の髪色以上に合わせて明るい色にしないことが大前提でしょう。
学校の許可があったとしても、誰の目にも「明るい髪色になったよね」とわかるのであれば、ルール違反と言われてしまうのは避けられないと思います。
まとめ
白髪染めは、ドラッグストアなどで数百円で買えます。
中高生のおこずかいでも買えるものなので、悩んでいる子がこっそり染めたくなるのも当然でしょうね。
ただ、市販されている白髪染めはアレルギーを起こすリスクもあります。
また長期間使い続けると、髪や頭皮にダメージを与えます。
これから何十年もずっと染め続けることも考えて、親とよく相談しながら決めるのがいいと思います。
白髪対策になるシャンプーや毛髪や頭皮を痛めない白髪隠しもあります。
白髪の悩みのためのサプリメントも、開発されているようなので、染める以外の方法も考えてみるのもイイですね。