学校のルールにまだ残る「廊下での私語禁止」はなぜ?

学校・職場

学校は勉強するところだけれど、友達と話したりする時間のほうが大切に感じている人も多いのではないでしょうか。

コロナ禍では在宅でオンライン授業を受ける期間が長く続いて、学校でのコミュニケーションの大切さをより実感した人も多かったと思います。

じつは友人からこんな話を聞きました。

うちの子どもがある日、ちょっと不満げにこう聞いてきました。

「なんで廊下でおしゃべりしたらダメなの?別に迷惑かけてないじゃん」

正直、私も最初は「うーん、確かにそうかも?」と思いました。廊下で少しくらい友達と話しても…と思ってしまいがちですよね。でも、子どもに納得してもらえるように考え直してみたのだけど、どう思う?ということで・・。

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周囲の人の「集中」を守るため

学校の廊下って、実はとても「静かであるべき」場所なんだと気づきました。なぜなら、教室では授業が行われていて、廊下のすぐそばでも勉強やテスト、話し合いが続いているからです。

私たち大人も、職場で会議中にドアの外で誰かが話していたら気が散りますよね。子どもたちも同じです。自分が授業中のとき、外からの声がうるさかったらイヤだよね?と問いかけてみたら、「あー、確かにそれはあるかも」と少しうなずいてくれました。

これは確かにそうなのだけど、授業以外の時間であれば、ワイワイ騒いだって迷惑にならないので、その点では十分な説得力はありませんね。

安全のため

もう一つは、安全面です。廊下は人が行き交う場所。誰かが不意に飛び出してきたり、よそ見していたりしたら衝突や転倒の原因になります。

おしゃべりに夢中になると、周りが見えなくなってしまいがち。だから、廊下ではなるべく静かに、注意を向けるのが大切なんだよ、という話もしました。

これは一理あるなと思います。

子どもじゃなくてもおしゃべりに夢中になっていると周りのことが見えなくなったり、注意力が散漫になることがありますからね。

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ルールには意味がある、でも「なぜ」を考えるのは大切

私は、ルールをただ「守りなさい」と言うのではなく、「なぜそれがあるのか」を一緒に考えたいと思っています。

子どもが疑問を持ったとき、それをちゃんと話し合えるのが親子のコミュニケーションですよね。

「みんなが気持ちよく過ごすために、ちょっとだけ気をつける」
廊下での私語禁止も、そんな思いやりの一つなんじゃないかなと、子どもと一緒に考える機会になりました。

大人はどうしても「それがルールなんだから」ということだけで片付けてしまいがちですが、なぜそのルールができたのかということを知りたい子どもはたくさんいます。

それを説明できないときに「ルールはルールなんだから」だけで片付けずに、一緒に考える時間を持つことは大切ですよね。

まとめ

学校のルールには、時代遅れなものもあるかもしれません。

けれど、「静かにする」「周りを思いやる」といった基本的なルールは、社会に出ても大事なこと。

私たち大人も、ただ命令するのではなく、子どもが納得できるような言葉で伝えていきたいものです。

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