高校野球は野球少年たちの憧れであり、甲子園球場は夢の舞台でしょう。
どんなに望んでも出場できない高校球児の方が圧倒的に多く、出場できたとしても決勝にまで勝ち上がり、優勝旗を手にできるのは一校のみです。
負けた高校の選手たちが、泣きながら甲子園の砂を袋に詰めている光景にもらい泣きする人も多いのではないでしょうか。

そうね、わたしも泣いちゃう

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ところであの砂、持ち帰ってどうするの?
甲子園の砂を持ち帰ってどうするのか、一度は疑問に思ったことあるのは私だけではないはず。
調べてみよう!
甲子園の砂はどこから持ってくる?
まずあの甲子園の砂ですが、毎日のように持ち帰るのですから、当然のごとく減るでしょう。
補充する必要もあるでしょうし、高校野球の時期以外にもプロ野球の試合が行われるのですから砂を補充して整備するわけです。
さて、どこから持ってくるのでしょう。
甲子園球場のHPの「よくある質問」のはこのように説明されています。
- ・黒土の産地
岡山県日本原、三重県鈴鹿市、鹿児島県鹿屋、大分県大野郡三重町、鳥取県大山などの土をブレンドしている。(毎年決まっているわけではない。)- ・砂の産地の変遷
甲子園浜及び香櫨園浜社有地 ~ 瀬戸内海産の砂浜 ~ 中国福建省 ~ 京都府城陽- ・黒土と砂の割合
春は雨が多いため砂を多めに、夏はボール(白球)を見易くするために黒土を多くブレンドしている。
同じ場所の土や砂ではなく、適したものをブレンドしているのですね。
なぜ砂を持ち帰るのか
そもそも、なぜ高校野球では負けたチームの選手が砂を持ち帰るのか、理由としてはいくつか説があります。
記念・思い出として
高校野球の選手にとって、甲子園は憧れの場所であることは周知のこと。
出場するためには、地方予選を勝ち抜く、地方予選で良い成績を残すことなど厳しい条件をクリアしなければならない。
だから出場した記念として持ち帰るわけです。
悔しさを忘れないため
砂を持ち帰るのは負けたチームの選手なので、負けた悔しさをわすれずに教訓になるものとして持ち帰るという説もあります。
(1年や2年の選手は必ずまた出場するという強い決意であえて持ち帰らないケースもあるようです)
砂はその後どうするの
甲子園から持ち帰った砂をどうするのか・・というのは、選手それぞれ違うので粒さにはわかりません。
SNSなどで検索してみたところ。
・瓶に入れて自宅に飾る
・小分けしてお世話になった人に贈る
・ベンチに入れなかったチームメイトにわける
・学校に寄贈する
・学校のグランドなどに撒く
このような事例が見つかりました。
いつから始まったのか
高校野球で甲子園の砂を持って帰るという、一種の儀式のようなことが始まったのはいったいいつからなのか、それについても甲子園球場のHPに記載がありました。
確実な記録があるわけじゃないそうですが、はじめて持ち帰ったのは1937年第23回に出場した川上哲治さんからだと言われています。
川上さんと言えば、読売巨人軍が最強だった時の監督でもありますが、高校生のときのその行動が今では高校野球の名場面になっているのですから、まさに野球界のレジェンドですね。
まとめ
甲子園球場は砂の持ち帰りを許可しているというわけではないようですが、慣例として黙認しているそうです。
持ち帰り用の砂も用意されているそうですが、やはりグランドから自分で取りたい気持ちもわかります。
松井秀喜さんや田中将大さんも甲子園の砂を持ち帰ったそうですから、有名な野球選手になった方たちが今その砂をどうしているのか?という興味も出てきましたが、それはまたいつか。


