部活動に欠かせないモノは備品として学校にあるはずではないの?

学校・職場

学校の部活動には、運動部も文化部も道具がなければ活動できない内容がありますよね。

例えば野球部ならグラブやバットは必要です。

学校に揃っているものは別に、個人で準備しなければ活動できないのでしょうか。

そうなると、児童生徒それぞれの家庭事情によって、部活動に参加できないケースも出てきます。

子供には酷な話ですよね・・・。

部活動に必要な道具の購入について、調べてみました。

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部活動に必要な費用

部活動は学校の授業ではないので、教科外活動となります。

そのため、公立の小中高でも部活動に使うための必要な道具は無償配布されることはありません。

道具が必要ない部活動だったとしても、練習用、試合用のユニフォームや遠征費用などの負担はあります。

このような部活動のために必要な費用のことを教科外活動費用といいます。

教科外活動費の平均

教科外活動費の全国平均は5~6万円と言われています。

中学よりも高校の方が高くなる傾向がありますが、中高に共通するのは私立の方が教科外活動費が高くなっています。

これは当たり前のように思う反面、保護者が学校に納める金額が高いのだから、部活動に必要な道具も設備も私立の方が整っているのではないかと考えると、少し疑問です。

しかし、私立学校の場合は部活動への力の入れ様が違うため、揃えなければいけない道具も本格的なものが多いのかも知れませんね。

運動部の場合は、試合のための遠征や強化合宿などで費用が高くなる傾向があるので、野球やサッカーのような部活動に力を入れている私立学校では、保護者負担も大きくなるのではないでしょうか。

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教科外活動費の目安

運動部と文化部では、教科外活動費の平均では運動部の方が高くなっています。

運動部の場合は、前述のように道具がさほど必要なかったとしても、ユニフォーム、遠征、合宿などの費用が必要になるからです。

それに対して文科系の部活は、学校の備品で活動できることがあるため、必要な道具をそろえる費用が抑えられるからでしょう。

運動部の場合は、年間5万~10万円ほど必要になりますが、遠征や合宿の多い場合はそれ以上でしょう。

文化部は年間2万円ほどですが、吹奏楽部や美術部などは運動部と同等、あるいはそれ以上の費用が必要な場合もあるのです。

吹奏楽部で使用する楽器は、学校がそろえているものを使えればさほど費用はかかりません。

しかし、入部希望者が多くなると、学校でそろえている楽器が足らなくなるのです。

自分で楽器を準備しなければ活動できないのであれば、諦めるしかありません。

そうならないためにも、希望の楽器を購入する場合の予算を調べておく必要がありますね。

楽器の種類によって差はありますが、新品の楽器を購入するのなら20万円くらいは必要です。

子供が自分のおこずかいで買える価格ではないため、保護者もその点は心の準備をしないといけないのです。

吹奏楽部が有名な学校では、入部希望者も多いのは予想できます。

希望の楽器が運よく空いているなんてことは、まず考えられないため、自分で準備するつもりで計画しなきゃならないのです。

美術部も常に絵具や筆、制作物の材料などの必需品は消耗品なので、ずっと購入し続けることになるでしょう。

文科系の部活動でも、運動部以上に費用がかかる場合もあるので、どのような部活を希望しているのか子供との対話の中でヒアリングしておくと準備できますね。

経済的な問題

公立の中高校は、ひとり親家庭には様々な支援があります。

私立学校にも補助があります。

しかし部活動のために必要な費用までの援助はありません。

ひとり親家庭の場合は、経済的にも厳しい状況に陥りやすいため、部活動の費用が出せなくて止めてしまうケースも少なくありません。

公立の中学に入学した息子が入部したサッカー部では、部員揃いのジャージとリュックサック、ユニフォームの購入費用として8万円も必要だったが、シングルマザーの母親はすぐに支払えずにキャッシングをしたという事例もあります。

あまりに高すぎるため、学校や教育委員会にも相談したそうだが、「部活動の参加は強制ではないので」という回答だったのだ。

これはつまり「払えないなら無理に部活に入らなくてもいいですよ」と言っているようなものです。

食べるものに困っているような状態ではなくても、ギリギリの生活を送るひとり親家庭は潜在的な貧困状態です。

子供はやりたいことをあきらめるしかないというのが悲しい現実になっています。

どんなに頑張って働いても、余裕のある暮らしができない家庭にとって、部活動に必要な費用を捻出するのは困難です。

そういう支援については、まだまだ整っていないのです。

まとめ

新学期には、学校関係の出費がかさむため保護者は頭を悩ませるでしょう。

早い段階から準備をしていないと、急に高額なお金が必要になっても困るだけです。

まだ先の話だとしても、早めの準備した方が良いでしょうね。

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