子供たちに将来なりたい職業を聞いてみると、その時代背景が見えてくると言われます。
ユーチューバーに憧れている子供たちが急増した時は、とくに時代の変化を感じましたよね。
ひと昔前は、女の子の憧れの職業にランクインすることもあったアナウンサーは、この数年は順位を落としているようです。
狭き門であることが世間に浸透しているので、アイドルなどと同じく、憧れはあっても現実的ではないと考える子供たちが増えているのではないでしょうか。
アナウンサーという仕事は、テレビやラジオなどに出演しますから、とても華やかな仕事のように感じますが、キャスターと呼ばれる人たちは、少しイメージが違います。
報道番組などでは、アナウンサーなのに「○○キャスター」などと呼ばれている人もいます。
アナウンサーとキャスターって、何が違うのでしょうね。
根本的に違うのなら、アナウンサー志望とキャスター志望では、就職活動も同じというわけにはいかないでしょう。
アナウンサーをちょっとカッコよく変えたのがキャスターってことかな
キャスターってアナウンサーじゃなくてもできるんじゃないのかな
同じ仕事の内容なのに呼び方が違うだけなのか、それとも何かハッキリとした違いがあるのか調べてみました。
アナウンサーの仕事内容
アナウンサーは、職種のことです。
アナウンスをする仕事をする人というのが基本です。
テレビやラジオなどで決められた原稿や台本を読むのがアナウンサーの仕事です。
テレビ番組を見ている時に、番組内で伝えられた情報や内容に誤りがあった場合は、必ずアナウンサーが訂正して謝罪しています。
伝えるのが、アナウンサーの仕事なのです。
アナウンサーの仕事は、とても幅広いのも特徴と言えます。
アナウンサーの中には、報道番組で原稿を読むよりも、バラエティ番組でお笑い芸人の隣でアシスタント的な役割をすることがほとんどという人もいます。
タレントと区別がつかないようなアナウンサーもいるので、芸能人と区別がつきにくい職業と思われがちなのではないでしょうか。
キャスターの仕事内容
キャスターは、アナウンサーとは全く違います。
一番大きな違いは、キャスターというのは職業ではないという点です。
アナウンサーは、職業の種類のことですが、キャスターという職種はありません。
キャスターというのは、1つの番組の中での担当する役割のことなんです。
ニュース番組では、アナウンサーがキャスターを務めていることもあります。
また、タレントがお天気キャスターをしたり、現役を引退した元アスリートがスポーツキャスターをすることもあります。
そして、キャスターはアナウンサーのように「読む」ことが仕事ではありません。
アナウンサーは、与えられた原稿を読むのが仕事ですが、キャスターは自分なりに解釈をして原稿をアレンジして伝えます。
キャスターの方がジャーナリストとして伝えられるわけです。
アナウンサーになる方法
アナウンサーになる方法は、2通りあります。
1つは、テレビ局やラジオ局に就職してアナウンサーになる方法です。
もう1つは、アナウンサーの技術を身につけてフリーのアナウンサーになる方法です。
フリーのアナウンサーというと、テレビ局などでアナウンサーとしての実績を重ねてから、退社してフリーになる人のことをイメージしますよね。
ですが、テレビ局やラジオ局に就職せずに、アナウンサー学校などで技術を身につけてフリーのアナウンサーになる人もいます。
芸能事務所のような、フリーのアナウンサーが多数所属している事務所もあります。
キャスターになる方法
キャスターになるための一番の近道は、テレビ局のアナウンサーになることです。
ニュースのキャスターは、テレビ局のアナウンサーが担当していることが多いからです。
キャスターというのは、職業ではないので、キャスターとして就職するわけではありません。
まずはアナウンサーになることが、キャスターになる最短ルートなのでしょう。
まとめ
アナウンサーとキャスターは違うのですが、キャスターを務めるのはアナウンサーが多いため、わかりにくいのです。
アナウンサーよりも、自分なりの解釈でニュースを伝えることが求められるのがキャスターなので、ただ喋りが上手いだけではなれないのでしょうね。