人の名前と顔を覚えるんが苦手というのは、さほど珍しいことでもありませんよね。
例えば芸能人はみんな同じ顔に見えてしまい、顔が覚えられないなんて、うちのおじいちゃんやおばあちゃんはよくテレビに向かってボヤいてました。
それはうちも同じだった
自分もアイドルグループの
メンバーの名前とか
ぜんせん覚えられない
興味がなければ
覚えられないよ
一度会った人の名前と顔を完璧に覚えられるのは、優れた才能だと思いますが、そんな人は滅多にいないでしょう。
日常生活で困らない程度なら、そんなに必死に名前と顔を覚える必要はないのですが、極端に覚えられないと様々な支障が出ることも考えられます。
最近よく見聞きするのが、発達障害があると名前と顔が覚えられないケースがあるという話です。
発達障害に関しては、近年ではかなり広く認識されるようになりましたが、それでもまだまだ理解されていないことが多いと思います。
自分自身でも発達障害だと自覚しないまま大人になり、社会生活を送っている人もかなり存在するようなので、「ほんの少し物覚えが悪い」くらいに考えてしまっているのかもしれません。
発達障害に関しては、専門知識があるわけでもないので詳しいことは言えませんが、人の顔と名前を覚えるのが苦手だという人と数多く出会ってきた経験から、対策についてまとめてみました。
人の名前と顔が覚えられない理由
発達障害といっても、個人個人で違うので一括りに考えるものではないと思います。
今回は人の名前と顔を覚えるのが苦手という点にだけ絞って考えてみます。
人の名前と顔を覚えられない理由として考えられるのは、興味が限定されることが大きいと思います。
好きなものしか記憶に残らない
興味が限定されるというのは、好きなものに対しては深く知ろうとすうため知識がとても豊富になります。
しかしそれにまつわるその他のことは、まったく記憶に残らないことがあるのです。
好きな遊びについてはしっかり記憶しているのに、誰とどこで遊んだということは忘れてしまうのです。
行動やしぐさの識別が苦手
どんな人でも、写真を見ただけでその人の名前や顔を記憶するのは難易度が高いと思います。
動いているときの様子、声、しぐさ、表情などを複合的に見ると覚えやすいのですが、そういう人の表情やしぐさを観察するのが苦手だと、名前や顔を覚えるのも難しくなるのでしょう。
名前と顔を覚える方法
毎日何十枚もの名刺交換をする仕事をしていたころ、同僚が名刺の整理をしながら「これ誰だっただろう」と頭を抱えているのを何度も目撃しました。
名刺に顔写真が載っているものでも、どこで交換した名刺なのか思い出せない人もいるほどなので、よほど苦手だったのでしょう。
顔と名前を覚えるのがわりと得意だった自分も、さすがに毎日何十人も名刺交換すると覚えられないこともあります。
私の場合は、名刺に会話の中で入手した年齢や出身地や趣味などの情報を書き込むことで覚えるようにしていましたが、そういう情報に興味を持てないと後から書き込むときにはすでに忘れてしまうのです。
それぞれうまく覚えられる方法は違うと思いますが、いくつか合わせ技を使いながら記憶する工夫が必要ではないでしょうか。
数字や記号をつける
出会った人に数字や記号をつけるなんて、相手に知られると失礼な話ですが、自分だけのルールであれば問題ありません。
記号でもいいし、果物でも動物でもいいので、顔に重ねる工夫で覚えている人もいます。
名前から連想するもの
その人の姓名から連想するもので覚えるのも一つの工夫です。
使われている漢字から連想するものでもいいですし、読み方から連想する方法もあります。
自己紹介されたときに、その名前から何かを連想する習慣をつけると覚えやすくなります。
ニックネームを教えてもらう
仕事上で知り合う人にいきなりニックネームを聞くのは難しいかも知れませんが、学校やバイト先などで知り合う人なら聞けますよね。
あだ名と顔と名前が一致するようになれば、覚えるコツになるはずです。
ニックネームが聞けない、もしくは「ない」と言われた場合は、趣味や住んでいる地域などでもいいのです。
予告する方法
自分なり工夫しながら努力しても、どうしても覚えられないこともあるでしょう。
自信がなく、不安になるとプレッシャーから余計に覚えることに苦手意識が生まれてしまいます。
もっと気楽に考えられるように、予め初対面の人には「顔と名前を覚えるのがとても苦手です」と伝えてしまうのも対策に含めていいと思います。
発達障害だと診断されていたとしても、それを初対面の人に伝えなければならないわけじゃないので、苦手なポイントや不安なポイントだけを伝えるだけでも気持ちが軽くなるのではないでしょうか。
まとめ
名前や顔を覚えられない悩みを持っている人は身近にもきっといると思います。
得意な人の方が割合的には少ないと思うので、あまり深刻に考えることもないのでしょうが、人間関係に支障が出るほど覚えられないことが多々あるのなら、少し工夫して自分なりの対策を見つけ出してみましょう。