二重術などのプチ整形は校則違反になるのに歯列矯正は許される理由!

学校・職場

美容整形は、見た目を美しくする目的で行うのが基本です。

病気ではないので、健康保険や医療保険は使えませんから、全額自己負担ですよね。

だから外見にコンプレックスがあっても、大人になって自分でお金を稼げるようにならないと、美容整形は受けられないと諦めている中高生が多いと思います。

もしも親が高額な費用を出してもいいから、子供の悩みを解消してあげたいと考えている場合でも、中高生では校則で美容整形は禁止されていることがほとんどです。

たとえ二重術などのプチ整形でも、学校では禁止されるはずです。

ハッキリと「美容整形禁止」という校則がある学校は少ないでしょうが、美しくなるために手を加えることはメイクと同じ扱いになるので校則違反になるわけです。

ところが、同じ見た目を美しくするためでも、歯列矯正は許可されるのは謎です。

歯列矯正も保険適応にならない自己負担です。

美容クリニックの歯科でも歯列矯正を行いますから、美しくなるための審美歯科という部類に入るのです。

なぜ歯列矯正だけは許可されるのに、他の美容整形はダメなのか、その疑問について考えてみましょう。

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プチ整形が禁止される理由

プチ整形と呼ばれるのは、メスを使わない方法の美容整形です。

二重まぶたにする方法も、メスは使わずに糸を埋没させるのでプチ整形に含まれます。

他にも、ヒアルロン酸などを注入してシワを消したり、鼻を高くしたり、唇のカタチを変えることなどです。

大掛かりな手術ではなく、手軽に受けられるのでプチ整形と呼ばれるようになりました。

自分の容姿に自信が持てず、それが原因で人間関係にも消極的になったりすることは大人でもあります。

ですから、思春期の中高生が深く悩めば、その後の人生にも大きな影響を及ぼすことも考えられます。

それなのにプチ整形ですら禁止する校則があるのはなぜなのか、その理由は「メイク禁止」と同じです。

日本では、メイクは大人がするものという考え方がまだ根強くあります。

中高生は自分の見た目を美しくするために、お金や時間を消費するのは良くないという考え方なのです。

他にも学校によってもっともらしい理由があると思います。

・学生らしくない
・エスカレートする
・悪いことに巻き込まれるなど。

たしかにメイクの場合はカラーも豊富ですしから、過剰に派手なメイクになると学校側の評判も考えるのでしょうね。

ナチュラルメイク程度で見逃すと、線引きが難しくなるため一切の化粧行為を禁止する校則になるのも多少は理解できます。

ですが、プチ整形の場合はメイクとは違います。

その日によって派手にしたり、地味にしたり自由自在に変えられるわけではありません。

それでも一重まぶたから二重まぶたに変えるだけで終わりという約束でもしない限り、エスカレートする可能性は否定できないのです。

もしかしたら、もっと美しくなりたいという欲が出てしまえば、どんどんエスカレートしてしまうかも知れません。

高額な費用が必要なので、中高生が気軽にできることではありませんから、費用を作るために手段を択ばずにお金を稼ごうとする生徒が現れたら困ります。

そもそも中高生がプチ整形を受ける場合は、保護者の同意がなければダメですが、親が校則を理解していないと止められないかも知れません。

結局、学校側としては中途半端な許可をすることで、最悪の事態を招かないように一切を禁止する校則を作ろうとするのではないでしょうか。

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歯列矯正は許可される理由

歯列矯正は、矯正器具を装着して、歯並びを整えることです。

大人になってから始める人もいますが、子供のうちから歯列矯正することが多いです。

欧米諸国では、歯列矯正をさせるのが親として当たり前のような価値観があるので、幼い子も矯正器具を装着している子が少なくありません。

日本でも増えてきました。

歯列矯正も歯並びを美しくする目的で行うものなので、保険適応されません。

歯並びの悪いまま放置するのは、子供のコンプレックスの原因になると思う親も多いので、高額な費用を出しても歯列矯正を受けさせるのです。

ある意味では、プチ整形と変わらないはずです。

しかし歯列矯正を禁止する校則はまずありません。

その理由として考えられることをあげてみました。

美容だけではない

歯並びを整えることは、美容だけの効果ではありません。

ガタガタとした歯並びは、歯磨きを丁寧にしても磨き残しが出やすいため、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

また、歯並びが悪いと上下の噛み合わせにも影響します。

つまり、歯や歯茎の健康を守るための予防的な目的も含まれるのです。

成長期の方が効果がある

歯列矯正は、成長期の方が効果があると言われています。

永久歯が生えそろってからも、顎の成長が終わっていなければ矯正の効果は出やすいと考えられているからです。

大人になるまで待たせる理由がないのであれば、校則で禁止する必要もないと思います。

長い期間が必要

歯列矯正の期間は個人差があります。

何年も続けるケースもあるので、中高生になって止めるのはそれまでの期間が水の泡になてしまいます。

そこまでにつぎ込んだ費用や時間を考えると、歯列矯正を校則で禁止しても理解されないでしょう。

矯正中は美容効果がない

自分を美しくするためのメイクや整形を禁止する校則に歯列矯正が含まれない最大の理由は、矯正器具を装着することで美しさが増すわけではないからです。

極端な言い方をすれば、矯正していることは見た目にマイナスだと考えられているからでしょう。

たぶん、この理由が一番大きいと思います。

歯列矯正が終わって歯並びが美しくなったとしても、それが学生らしくない容姿にはなりません。

矯正器具を付けている間に美しさが倍増するのなら、禁止する校則ができる可能性もありますが、そうではないので許されているのでしょうね。

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二重まぶたが許可される例外

中高生がプチ整形で二重まぶたにしたことが学校にバレると、厳重注意や停学などのペナルティが科せられるケースも多いようです。

ですが、例外的に二重まぶたにすることを許可される事例もあります。

それは逆まつげなどが原因で眼球を傷つけるような症状が認められる場合です。

子供の逆まつげは、自然に直ってしまうことが多いのですが、中高生くらいの年齢になっても直らない場合は自然に直らない可能性もあります。

眼にダメージを負わせるリスクがある場合は、まぶたを引き上げることで改善できるのです。

逆まつげなど、必要に迫られて二重まぶたにする場合は、学校も認めてくれる事例があります。

もちろん、医師の診断を添えて保護者が学校側に申請するなど、手続きは必要になるはずなので、自分だけの判断で進めてしまうのはやめてくださいね。

まとめ

なぜ日本の教育現場では、子供たちが「可愛くなりたい」「きれいになりたい」「カッコよくなりたい」と考えることを抑えつけようとするのでしょうね。

プチ整形によって性格が明るくなれば、メリットがたくさんあるはず。

大人は当たり前に自分の外見を良くするためにお金や時間を費やしているのに、なぜ子供はダメなのか。

中高生は外見の事を気にしてはダメ!という考え方が、一日も早く消滅して欲しいと思います。

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