学校の校則でメイクを禁止されているのはわかっていても、保湿のためのリップクリームやハンドクリームはメイクではないと考える人が多数だと思います。
メイクアップはあくまでも色を加えて、素のままの状態から変えるための化粧品です。
リップクリームやハンドクリームは、あくまでも保湿をして肌を保護する目的で使うケアアイテムなので、メイクとは別モノと考えますよね。
しかし、世の中にはリップクリームやハンドクリームも禁止という学校も存在するのです。
それって、色付きのリップとか香り付きのハンドクリームは禁止という校則じゃないの?
色付き、香り付きはダメなのはあると思うよ
そう思いますよね。
ところが、無色で無香料のリップクリームやハンドクリームも一切禁止という学校もあるのですよ。
そんなバカな・・・
なぜそうなったのか、理由を調べてみました。
リップ・ハンドクリーム禁止の校則とは
リップクリーム、ハンドクリームの使用を禁止する校則は珍しくありません。
ただ、やはり無色、無香料のものはケアのためとして許可されている学校が大多数です。
全国の学校のデータがあるわけではありませんが、1つの県の中の公立中学のうち5校だけが無色、無香料でもリップクリーム、ハンドクリームの使用を禁止という校則がありました。
その理由までの調査結果は見つけられませんでしたが、ハンドクリームに関しては、肌質などによっては必要だと思います。
許可されるハンドクリームとして、皮膚科医が処方する医薬品か無香料の医薬部外品(薬用)だけに限定することですべての使用禁止は減少しているようです。
リップクリームは判別が難しい
じつはハンドクリームよりも、リップクリームの使用に関しては校則が厳しい傾向があります。
リップクリームにも医薬部外品がありますから、乾燥による荒れやひび割れを予防するためであれば、使用を禁止しない学校が多数なのです。
ですが、ほんのりと色が付くタイプのリップクリームはどこでも安価で買えますから、線引きが難しいのです。
たとえば、見た目には無色のように見えるリップクリームでも、体温に触れると発色するようなものもあります。
学校側でも、数えきれないほどあるものから、何がOKで何かNGなのか選別するのが難しいため、すべてまとめて禁止してしまったと考えられます。
過去には無色のリップクリームは許可されていたのに、ルール違反が多くてすべて禁止になったというケースもあるようですね。
オシャレしたい気持ちを抑え込むのは、大人が考える以上にストレスを感じるでしょう。
大人になれば好きなメイクができるから、今はガマンしなさい
といくら言われても、先の楽しみとしてガマンするのはツラいですよね。
肌トラブルについて申請する
どんなに校則で禁止したとしても、皮膚のトラブルがある場合は、ケアしなければ悪化します。
たとえばアトピー性皮膚炎や乾燥性敏感肌の人は、冬になるとカサついて余計にひどくなるので、保湿は欠かせないのです。
無色無香料でもリップクリームやハンドクリームを禁止している学校でも、皮膚科医の診断や保護者からの申請があれば保湿剤は許可されるはずです。
そういう場合は、手肌にも口唇にも使えるワセリンなどであれば、許可されやすいのではないでしょうか。
ワセリンは伸びが悪いから使いにくいと思われてきましたが、この頃はソフトで使いやすいタイプがあります。
オシャレをしたい気持ちから、ギリギリの抜け穴を探す人には物足らないでしょうが、本来の保湿ケアとしては役に立つはずです。
まとめ
メイク禁止の校則は、この先何十年経ってもなくなることはないと思います。
自由な校風の学校も増える反面、厳しい校則で管理することを求める保護者もいるからです。
自分で学校を選ぶ自由のない子供には、厳しい現実です。