購入希望の新築住宅がゴミ集積所と隣接していたら？値引きで解決？

憧れの一軒家を購入するときは「一生に一度の買い物」と考えて、慎重に物件を選ぶと思います。

お金に余裕のある人なら、買い替え、住み替えも簡単なのかも知れませんが、一般庶民はそんな余裕あるわけないので、ものすごく慎重に検討するのが当然でしょう。

新たに区画された住宅地では、各ブロックにゴミの集積所が設置されていて、道路にゴミが積まれることにないように考えられています。

たしかに、そういう集積所があった方が良いのでしょうが、その集積所に隣接した家を購入するのは、ためらってしまいますよね。

しかし、誰かが購入しているのですから、妥協したり納得する理由があるのでしょう。

ゴミ集積所が隣接した家の購入について、考えてみます。

ゴミ集積所を決める方法

ゴミの収集については、各自治体によってルールが違います。

マンションや団地など、集合住宅の場合は、ゴミ集積所が敷地内にあるので、住民たちで管理するケースがほとんどです。

戸建住宅の場合は、地域によってバラバラです。

自分の家の前に出しておけば収集してくれるような戸別収集の自治体もあります。

大半は町内会などの自治会が集積所を決めて、その場所を役所に申し出て決められます。

数年ごとに集積場所の変更が認められている自治体もありますね。

ただ、もともとゴミ集積所のために塀で区切ったスペースがある場合は、よほどの理由でもない限りはその場所に決まってしまいますし、変更になることも考えにくいのではないでしょうか。

ゴミ集積所が隣接する家

ゴミ集積所が自分の家に隣接していると、ゴミ出しはラクですよね。

収集の時間ギリギリでも間に合うし、雨の日や寒い日でもササッとゴミ出しできますから。

ですが、イイことばかりではありません。

生ごみなどの収集日は、悪臭で悩まされることもあるでしょう。

カラスなどがゴミを荒らしたり、ゴミ出しのルールを守らない人がいたら最悪です。

ゴミ集積所に隣接している家の住民は、結局はゴミのことでずっと神経を使わなくてはいけなくなります。

玄関を開けたら、まず目の前にゴミが目に入るという状況であれば、ゴミ出しのルールをきちんと守っていない住民がそのブロックに一人でも居れば、ゴミの悩みを抱えて暮らすことになってしまうのでしょう。

販売価格への影響

新築戸建て住宅の販売価格は、道路へ面している間口の広さや陽当たりなどの条件によって差があるので、同じような戸建て住宅が並んでいるようでも、土地の価格に差が出てきます。

ゴミ集積所に隣接している場合は、相場の販売価格から5～10％ほど値引きされているのですよね。

ゴミ集積所は、嫌悪施設と呼ばれており、不動産業者としても値引きは止む無しなのです。

土地の評価額にダイレクトで影響するわけではないとしても、もしもその家屋を売却しようとしたときには、かなりディスカウントしないと買い手が見つかりにくいでしょう。

下手をすれば、自分が購入した時には10％値引きだったのに売却時には足元をみられてもっと大幅値引きで交渉されるかも知れません。

安く買えるというメリットだけを考えて、割り切ってしまえばいいのでしょうが、皆がゴミ出しのルールーを守ってくれるという保証もないので、よく考える必要があるでしょうね。

ゴミトラブル予防策

ゴミ集積所に隣接している家は、他の物件よりも安いはずだから、多少のトラブルや迷惑は仕方ないのではないか・・と考えるのは他人事だからですよね。

当事者になれば、できる限り予防策を考えたいものです。

掃除当番制を徹底する

ゴミ集積所の管理は、戸別収集じゃない限り、当番制で掃除をしているはずです。

新築戸建てばかりであれば、早い段階でゴミ当番について話し合い、ルールを決める必要があります。

町内会があればその地区のルールに準ずれば問題ないですが、町内会に加入しない人も増えているため、そのブロックの独自のルールを作らなければいけないケースもあります。

販売をあっせんする不動産業者は、賃貸の場合は管理も引き受けることもありますが、戸建住宅の場合は販売した後のことまで面倒見てくれるとは思えません。

町内会に頼れないのであれば、ゴミ集積所の管理方法の取り決めについて役所の問い合わせてみてください。

監視カメラの設置

ゴミ当番がいても、徹底した管理が行き届かなくなる事例もあります。

結局、ゴミ集積所に一番近い住民が掃除する破目になるのは、容易に想像できるでしょう。

そういう事態を防ぐためには、やはり監視カメラの設置はマストと考えます。

ゴミ集積所が見えるように監視カメラを設置するのであれば、購入を検討するのも一手です。

監視カメラが設置してあれば、防犯にも役立ちます。

また、通りすがりの人物の不法投棄も防げるので、他の住民にとってもメリットはあるはずです。

あとから個人の判断で設置するとなると、近隣住民からクレームが出ることも考えられるため、不動産業者に交渉した方がスムーズではないでしょうか。

掃除を徹底する

ゴミの集積所があることを承知の上で、値引き交渉もして購入したからには、ある程度の覚悟でゴミの悩みも受け入れなければいけないかも知れません。

割り切って、掃除を徹底するようにすれば、他の住民も汚したりルールを破るようなゴミ出しはデキなくなるはずです。

「なぜうちだけが？」という考えを持ってしまうと、ずっとゴミストレスがつきまとうので、割り切ってボランティア精神で徹底的にキレイなゴミ集積所にするのです。

やはりゴミ当番でもないのに、集積所に隣接した家の住民がいつも掃除したり、ゴミ出しのルールについて注意書きを貼り紙しているのを見かけると「ルールを守らなくては」という気持ちになります。

それでもルールを守れない人間がいるかも知れないので、よほどの覚悟がない限り難しいのは間違いありません。

まとめ

今回のケースは、まとまった軒数が販売されるような新しい戸建販売です。

ポツン、ポツンと新たな家が建ち、いつの間にか住宅が増えているような土地柄では、ゴミ集積所の決め方も変則的になるでしょう。

町内会なのか役所が決めるのかわかりませんが、ゴミ問題は近隣トラブルを生みやすいのです。

安く買えるという点だけを考えれば、魅力的なのは間違いないので、トラブルが起きた場合を想定してから購入を検討されることをおすすめします。