今でも不思議で仕方ない小学生のシャープペンシル禁止のルール!

学校・職場

学校には不可解な規則があるのは、今も昔も同じです。

でも、「さすがにそれは変でしょ!」という規則は減りつつあるのではないでしょうか。

ところが、今も小学校の多くにシャープペンシル禁止のルールが存在しているようです。

今もあるんだね

シャーペン禁止って、意味がわからないけど

中学校に入るとOKになった記憶がある

学校も地域も違うのに、シャープペンシル禁止の小学校は驚くほど多いことがわかりました。

小学生の時から、このルールの理由が理解できず、疑問に思い続けてきました。

今さらですが、なぜ小学生はシャープペンシル禁止なのか、その理由を調べてみました。

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シャープペンシル禁止の理由

じつは、シャープペンシル禁止の理由として、明確に「コレ」というものは見つかりません。

そのかわり、様々なこじつけとも思えるような理由が見つかりました。

時代の変化によって、理由も変わるでしょうが、リサーチした結果をまとめてみました。

筆圧の調整

小学生にシャープペンシルを使わせない理由として、一番多く見られたのが筆圧の調整です。

まだ字を書くことに慣れていない小学校低学年のうちは、芯の細いシャープペンシルを使うと力を入れ過ぎてしまい、すぐにポキポキ折れてしまうでしょう。

しっかりと筆圧をかけて書くことで、キレイに書くことができるようになるので、シャープペンシルではなく鉛筆を使うように推奨する学校が多いのです。

たしかに納得できる理由ではありますが、さすがに小学校高学年には通用しない理由ですよね。

正しい書き方

毛筆で書く時には、とめ、はね、はらいを意識するように指導されます。

これは鉛筆やペンで書く時も同じなのですよね。

でも、細いシャープペンシルではとめ、はね、はらいが上手くできないので、鉛筆の方がキレイに書く習慣が身に付くと言われています。

これについては、書道と鉛筆では持ち方も違うので、ちょっと納得し難いのですが、筆圧に並んでもっともらしい理由として多く見られます。

芯のゴミが増える

シャープペンシルは、芯が短くなると書けなくなるため、短くなった芯のゴミが出やすいという理由もあります。

あんなに細い芯なので、ゴミが増えるなんて大げさな感じですよね。

ただ、みんながシャープペンシルを使えば厄介なゴミになるのかも知れません。

とくに小学低学年の子供は、筆圧のコントロールがまだうまくできないため、書いている間にも何度もポキポキ折れてゴミが増えるでしょう。

一理あるようにも思いましたが、消しゴムのカスに比べたら大したことないので、あまり説得力がありません。

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壊れやすい

シャープペンシルは、とてもシンプルな構造です。

分解しても、また元通りにすることも可能です。

とはいえ、子供が面白がって分解してしまえば、すぐに壊れることも考えられます。

友達同士で壊したりすると、それがもとでトラブルに発展することなど、教師としては避けたい事態が想定されるので禁止したくなるのではないでしょうか。

格差がつく

シャープペンシルは鉛筆よりも価格が高いため、低所得家庭の子供は買い与えてもらえないため、格差が生じるから禁止するという理由も見つかりました。

いつの時代の話なのかと思う反面、今はひとり親世帯の貧困が社会問題になっています。

夏休みの間は給食が食べられないから、2学期が始まる時には痩せて登校する子供もいるそうです。

そこまで深刻な貧困が広がっているとなれば、筆記用具1つでも気安く買えないのかも知れません。

シャープペンシルが高価なものではなくなったとしても、多くの子供が集まる場所ではできる限り格差を感じにくくさせる必要もあるのでしょうね。

ですが、もっともらしい理由は後付けだと思ってしまいます。

カチカチうるさい

シャープペンシルを使っていると、大人でも無意識のうちにカチカチしてしまうことがあります。

ノック式のボールペンもついやってしまいます。

授業中にみんながカチカチやってしまうと、耳障りに感じることもあると思います。

無意識にやってしまうことなので、「カチカチ禁止」も効果がないでしょうね。

中学生や高校生でも同じだと思いますが、年齢が低いと面白がってみんながカチカチすると収取が付かなくなる様子も想像できます。

先生の気持ちになれば、シャープペンシル禁止にしたくなるのも理解できます。

危険だから

シャープペンシルの先端部分は金属製のものが多かったため、鋭く尖っていて危険だと言う理由もかなり昔からあったようです。

今はプラスチック製のシャープペンシルも増えていますが、昔は金属製がほとんどだったので危険だと考えられたのでしょう。

子供同士でふざけていて、鉛筆が刺さってしまうこともあります。

鉛筆でもケガをしますが、金属製のシャープペンシルの先端はさらに危険だと考えたため、禁止する理由として残っています。

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鉛筆を削ることも重視された

シャープペンシルを子供も持つようになるのは、昭和40年代以降だと言われています。

それまでは、小学生は鉛筆をきれいに削って使うのが一般的でした。

鉛筆削りも、手回しから自動鉛筆削りが主流になる頃には、少しずつ子供たちの筆記用具もバラエティに富んできます。

ですがそれ以前は、鉛筆は小さなナイフのような刃物を使って、手で削っていたのです。

子供に刃物を使わせるのは危険とされるようになり、そんな習慣は消えていきます。

ところが、刃物の使い方を練習するためには、とても良いことだったと言われています。

危険なものだからこそ、正しく使う技術を身につけるためには、大切だったのかも知れませんね。

まとめ

小学生の時にシャープペンシル禁止と言われたことに疑問を持ってから、すいぶんと長い年月が流れました。

今はそんなことないはずと思っていたのに、多くの小学校でまだ禁止のルールがあるのは驚きました。

理由はいくつもあるでしょうが、こじつけではなく、ちゃんと納得できる説明をした方が守りやすいのではないでしょうか。

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