学校に冷房が完備されても長期の夏休みは必要だと思いますか?

学校・職場

社会人になると、一か月を超える長い夏休みが当たり前にあった子供時代を懐かしく感じます。

子供のころは、宿題はやらなければいけないし、部活があれば学校にほぼ毎日いかなければいけないし、そんなにラクな休みではないと思っていました。

でも、社会人になってから思い返してみると、あんなに堂々と長い休みがあるのは、長い人生でもあの頃だけではないか・・とさえ思うのです。

とくに夏休みに思い出があるわけじゃなくても、やはり大人になっても忘れられない時期なのです。

ですが、夏の気温が年々高くなるので、教室に冷房を完備する学校がどんどん増えています。

その結果、夏休みが短くなる自治体も出ています。

もともと夏休みが長く設定される理由から考えると、冷房があれば長い休みは必要ないのかも知れません。

夏休みの必要性について、考えてみましょう。

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夏休みはいつからあるのか

学校教育の制度は、明治時代になってからです。

それまでの教育は、現在の塾のようなものでした。

学校教育の制度を作る時に、日曜と祝日、夏季と冬季の休日を定めたのです。

休みの日数までは定められていないので、夏休みが長くなった理由は制度を作る時には考慮されなかったのでしょう。

夏休みが長い理由

夏休みの長さは、じつは地域によって違います。

夏でも涼しい地域では、8月20日ごろまでに設定されているのです。

北海道や東北など北日本、長野県や岐阜県など山間部が多い寒冷地では夏休みが早く終わるのです。

そのかわり、冬休みが長めになるので、トータルでは大した差はないのですが、夏休みが早く終わるのは可哀そうな気がしてしまいます。

しかし、夏でも涼しい地域の夏休みが短くなるのですから、夏休みが一か月以上も長く設定される理由には、夏の気温の高さも無関係ではないことがわかります。

真夏に学校で勉強しても頭に入らないよね

ぼーっとした頭では、勉強もはかどらないし

暑さが夏休みを長くしたというのは、何となくわかります。

ですが、それならなぜ宿題を出すのか・・という疑問も湧いてしまいます。

夏休みの宿題は矛盾している

気温の高い夏に、学校で勉強しても効率が悪いので長い休みがあるのであれば、なぜ宿題を出すのでしょうね。

それは、家はクーラーがあるから涼しいでしょ

快適な空間なら、勉強もはかどる!

それはそうなのでしょうが、ほとんどの家にクーラーが設置されていない時代のことを忘れていないでしょうか。

現在の学校教育制度と大して変わらない昭和の時代の子供たちは、自宅に扇風機しかないのが当たり前だったのです。

真夏の気温は今よりもかなり低かったので、扇風機だけでも乗り越えられたのかも知れませんが、それでも勉強がサクサクできるほど快適ではなかったはず。

学校の勉強に支障があると考えるほど暑いのに、家でなら暑くても宿題をさせるのは矛盾していると思います。

夏休みの宿題がなぜあるのか・・という理由は、教育者であれば説明できるのでしょうが、説明に納得できるのかは別の話です。

いくつか教育関係者の意見を集めてみました。

・学習の習慣をつけるため
・脳のトレーニングのため
・時間の使い方を計画する訓練のため

何となく納得できるような、できないような理由です。

暑い夏に勉強しても頭に入らないことを考慮して、自由研究や読書感想文などの宿題に重点を置いているのかも知れません。

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冷房完備で夏休みは短くなる

日本だけじゃなく、地球全体の温度が上昇しています。

真夏の気温は命を脅かすほどなので、今や冷房は生命維持のために欠かせないというほど必須になりつつあります。

学校の行事で熱中症が出てしまったなど、学校の活動も気温の上昇が影響しているのです。

そこで全国の小中高の教室に冷房が完備されるようになってきました。

冷房が教室に設置されたことで、夏休みが10日~2週間ほど短くなる自治体も増えてきました。

夏休みの日数を決めるのは、市町村の教育委員会なので、自治体の冷房完備状況が日数の短縮に影響しているのです。

夏休みと教師の休暇

日本の学校教育制度は、戦後に大きく見直されました。

アメリカの教育制度をお手本にした部分があるので、夏休みが長くなったのです。

欧米では、学校だけじゃなく、働く人も長い休暇を取ることが多いですよね。

その部分だけを取り入れたので、親は仕事は仕事をして、子供だけ休みになるというチグハグな夏の光景が出来上がってしまったのです。

学校の教師が休むために、夏休みが長く設定されているという説もありますが、これは間違いです。

小中高の教師は、夏休みの間も仕事をしています。

一般の企業とほとんど変わりなく、お盆休みくらいしかないのです。

先生たちは、夏休みの間も給料をもらっているからズルいなんて思うのは、子供だけでしょう。

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親は夏休みは要らない

社会人になると、夏休みのある子どもが羨ましく思いますが、親になると羨ましさは薄れてきます。

それよりも、休みの間の負担が重くのしかかるので、夏休みはもっと短くして欲しいと願っている親が多いのではないでしょうか。

とくに働く母親にとって、給食のない夏休みはとても大変です。

子供だけで留守番させるのも不安ですし、気の休まる時がありません。

親の本音としては、冷房完備されているのだから、夏休みはもっと短くして欲しいと願っているのではないでしょうか。

少なくとも、私の周りのママさんたちは、夏休みが終わる頃にはゲッソリと疲れ切っています。

夏休みがなぜ必要だったのかという原点に立ち返れば、もっと短くなってもおかしくないでしょうが、どうなることか。

まとめ

日本人は勤勉なので、休みが沢山あっても、有意義に使えないという人も多いでしょう。

長い夏休みも、計画的に宿題を終わらせて、自主学習の習慣をつけられるような優秀な子供は、休み明けには学力もアップします。

逆に夏休み後に学力が低下する子もいます。

もしかしたら、夏休みを上手く使えるかどうかで、その後の人生に大きな影響があるのかも知れませんね。

そう考えると、やはり長い夏休みにはそれなりい意味があるのではないでしょうか。

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