留学などで海外での生活経験がある人なら、ルームシェアが社会に定着していると感じたと思います。
ルームシェアの文化が定着していない日本人は、慣れるまで戸惑うことも多いのでしょう。
ですが、数年前からシェアハウスがブームになったこともあり、ルームシェアも少しずつ文化として浸透し始めているのではないでしょうか。
ルームシェアって
ちょっと憧れる
ルームメイトと
仲良くなれると
すごく楽しそうだよね
そんなにうまくいけばいいのですが、知らない人同士が掲示板やSNSを通じてルームシェアをして一緒に暮らすのですから、その文化に馴染めないと戸惑うでしょうね。
ですが、日本でも単身者用の物件に住むよりも、世帯向けの賃貸物件を複数名でシェアして共同生活したほうが賃料が安くなるというメリットのあるのです。
とくに家賃の高い地域では、ルームシェアはメリットがあるのでしょう。
でも、ルームシェアをするつもりで契約していない場合もあります。
そういう場合に無断でルームシェアをすると、どういう問題が生じるのでしょうか。
考えてみましょう。
ルームシェアできる物件とは
ルームシェア可能な賃貸物件は、そもそも物件の入居条件に契約者以外の入居が禁じられていないことが最低条件です。
夫婦ではない恋人同士が同棲する場合も同じです。
業者が運営するシェアハウスとは違うので、まったくの赤の他人同士が同じ部屋をシェアするという海外によくあるルームシェアのスタイルは、日本には馴染みがないので滅多にないと思います。
二人暮らし用の賃貸物件として入居者を募集している場合は、同棲カップルや友達同士でのルームシェアも可能です。
ただし、契約時には契約者本人だけが入居したあとに、ルームメイトが増える場合は、オーナーや管理会社への連絡が必須となっているケースもあるので、その点は契約時にきちんと確認しておく必要があります。
オーナーや管理会社としては、契約者の親族でもない入居者が増えるのは、何かトラブルが起きるリスクも想定しなければならないからでしょう。
本人確認書類などの提出を求められることもあるので、そういう手続きをめんどくさがってしまうと、契約条件を守っていないとして、退去させられることも考えられるので気をつけないといけませんね。
単身者用物件ではNGの理由
二人暮らし用の物件だとしても、一人暮らしするのは別に構わないのです。
単身者用の物件よりも、余裕のある空間で生活したい人もいますから・・。
ですが、その逆は契約条件として認められていないケースが大半です。
でもね
ワンルームでも広い物件あるよ
うんうん
十分2人で暮らせるような
ワンルームだってあるよ!
たしかにそうなのですが、単身者向けの物件は、やはりルームシェアは認めてもらえないケースが多くなります。
どうしてもルームシェアしたい場合は、オーナーとの交渉次第でしょうが、家賃がアップする可能性があります。
というのも、賃貸物件の場合は、キッチンやバス、トイレなどが劣化破損すると、オーナー負担で修繕、修理します。
たとえば、トイレの便座は単身者よりも2人で生活している方が破損リスクが高くなります。
もともとが単身者向けの物件なので、キッチン、バス、トイレなどは一人で使用することを想定しているわけです。
ですから、ルームシェアするとなれば、オーナーの負担が増えることも考えなければいけなくなるからです。
毎日のように友達や恋人が遊びに来て、ほとんどそこで生活しているような状態だとしても、ずっとその部屋で生活するケースとは違います。
家賃アップなどの条件もなく、すんなりルームシェアを認めてくれるケースもありますが、オーナー次第なのでどこでも認めてもらえるわけではないのですね。
ルームシェアのハードル
日本でも海外のようなルームシェアが定着すれば、住宅費を抑えることもできるのに、今ひとつ浸透しないのが現状です。
その理由を考えると、日本人はシャイだから家族以外の他人と暮らすのが苦手だからではないでしょうか。
そもそも家族と暮らすのが当たり前だと思っていても、一度でも一人暮らしを経験すると、自由で気ままな生活がすっかり気に入ってしまう人も少なくありません。
たとえば進学で実家を離れて一人暮らしを経験して、卒業後に実家に戻るはずが戻らずに・・というパターンは意外と多いようです。
つまり、ルームシェアのハードルが高いのではなく、日本人は一人で過ごすのが好きなタイプが多いということではないでしょうか。
おひとりさまが好きなのは、人に気を使って疲れてしまうタイプが多いからだと思います。
人の目を気にしたり、人と違うことを気にしたりする気質が多い国民性なのかも知れませんね。
まとめ
まったく見ず知らずの人とルームシェアするのは、やはりまだまだ日本には馴染まない文化なのでしょうね。
ですが、シェアハウスのようにプライベートな空間も程よく確保できるのであれば、楽しく生活できるかも知れません。
まずは業者が運営するシェアハウスから経験してみて、ルームシェアというスタイルを考えてみてはいかがでしょう。