小さな国の中なのに、地域によって人間性に違いがあるのは興味深いですね。
とくに関西人と関東人の違いについては、様々なところで取り上げられることから、関西、関東以外からも注目されます。

そんなに違うのかしら?

食べ物の違いはあるけど、人間性というのはどうなのか
会話をすれば、方言でわかるでしょうが、じつは街中でよく見かける状況に対する態度を見れば、関西人か関東人か見分けられるのです。
その状況はティッシュ配りと行列です。
なぜその状況で見分けられるのか、掘り下げてみましょう。
ティッシュ配りの東西の違い
人通りの多い場所では、ポケットティッシュを無料で配っている光景をよく見かけます。
無料で配る目的は宣伝です。
ティッシュ配りのノルマがあるのなら、できるだけ多く受け取ってもらいたいはずですよね。
もしもティッシュ配りのアルバイトをするのなら、断然に関西の方がラクだと思います。
その理由は、ティッシュを受け取る人が多いからなのです。
関東、とくに東京ではティッシュ配りをしても受け取らない人が多いので、なかなか減りません。
関西出身の人が上京すると、ティッシュを貰わない人が多過ぎるのに驚いたと聞いたこともあります。

貰ってあげた方が配っている人も助かるし、自分も得するのに、なぜ受け取らないのだろう・・・。
関西の人から見ると、全く不可解な謎なのでしょう。
ここには、関西と関東のお金に対する価値観の違いがあります。
関西では、得することは良いことだという価値観があるので、値切りの文化が定着しています。
それに対して関東は、得しようとする行為を恥じる価値観があります。
得しようとするのは下品なことという感覚が、古くから根付いているのです。
また、東京は地方から上京した人が集まっている土地です。
本来の自分を抑えて、東京の人間らしく見せようとする意識が働いて、タダのティッシュには目もくれないというのも、あるのではないでしょうか。
行列でもわかる東西の違い
お店の前に長い行列ができる光景は、東京都内では別に珍しくもありません。
長い時間並んで、やっと手に入れられる物、やっと食べられる物に対して価値を感じるのが関東人気質なのです。
関西でも行列ができるスポットはあります。
ですが、関東ほどではありません。
まず、行列を見ると「何あの行列!並んでみる?」となることが滅多にないのが関西人気質なのです。
ただ、無料のティッシュのことを思い出してみると、行列に並んだ人だけ割引になるとか、オマケがもらえるなどの得があれば関西の人も並ぶと思いますよね。
しかし、よほど大きな得がない限り、関西の人は行列に並んでまで手に入れる価値があるかどうか厳しくチェックするのです。
長い時間並ぶ価値があると認めなければ、関西の人はその時間を無駄にしたくないと考えるのでしょう。
まとめ
街中で見かける無料のティッシュを受け取るのは、得すると感じるのが関西人の傾向。
街中で見かける行列に並ぶのは、得するわけではないのに、価値のあるものを手に入れたような感覚になって得している気分になるのが関東人の傾向。
そうじゃない人だってもちろん沢山いるでしょうが、街中で東西の気質を見分ける材料としては面白いのではないでしょうか。