お中元やお歳暮は親にも贈るべきなの?身内同士の付き合いの礼儀?

不思議なルール

誕生日でもなく、お祝いでもないのに、季節のご挨拶としてお中元やお歳暮を贈る文化があります。

日本特有だと思うのですが、あまりにも当たり前になっているため、お中元やお歳暮について疑問を感じたことなく続けている方が多いのではないでしょうか。

お中元は夏のはじめのころ、お歳暮は年の瀬になる前に贈るのが恒例となっています。

子供の頃は、親に届くお中元やお歳暮が楽しみだった

普段は味わえないような高級なジュースとかお菓子が贈られるとテンション上がったよね

子供の頃には、家に届くお中元やお歳暮の中身をワクワクしながら開けていたという人もいるでしょうね。

では、大人になるとどうでしょう。

贈る側になると、お中元やお歳暮もなかなか負担に感じている人もいると思います。

仕事上で必要なことであればそんなこと言っていられませんが、親戚同士の付き合いでお中元やお歳暮は必要ないのでは・・と感じている人も増えているようです。

古くから続くお中元やお歳暮の文化について、詳しく知らないと自分勝手な簡略化は怖いですよね。

非常識な人間と思われても損なので、お中元とお歳暮を親などの親族に贈るべきなのか調べてみましょう。

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お中元とお歳暮を贈る相手

お中元とお歳暮は、夏と冬の季節のご挨拶と思われていますが、ルーツを辿るとそれぞれ意味が違うようです。

それぞれの意味と贈る相手を見てみましょう。

お中元とは

お中元は、日本発祥ではなく中国から伝わった文化です。

一年の半分の節目に、健康を願うことでした。

日本にはお盆があるので、お盆の前に健康を願って品物を贈る文化に変化していったのです。

お中元を贈る相手

お中元は、目下のものから目上の贈るものです。

自分の立場から見て、目上の方でお頃お世話になっていることへの感謝の気持ちとして贈るのが一般的です。

基本的には親(義理の親も含む)、上司、仲人、親戚です。

遠方にいてなかなか会えない親はもちろんですが、近くにいて頻繁に会っていても、親への感謝の気持ちとしてお中元を贈る人もいます。

基本的には結婚して親元を離れている子供から贈ります。

親戚へは、とくにお中元を贈る必要はないのですが、あまり会う機会がない親戚間ではお中元とお歳暮のやり取りを続けることで繋がりを意識できるようです。

上司へのお中元は、会社で禁止されていなければ贈っても問題ありません。

ただ、1人だけの贈ったりすると、色々と面倒なので必要ないと割り切ってしまった方がスッキリするでしょう。

忘れてはいけないのが仲人さんです。

結婚の時にお世話になった仲人さんへのお中元は、少なくとも3年間は続けるのが礼儀だと言われています。

結婚してからも、子供の誕生などの際にはお祝いしていただくこともあるのなら、3年経った後も続けるのがマナーでしょう。

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お歳暮とは

お歳暮は、一年の最後のご挨拶として感謝の気持ちを贈ります。

お中元よりも重要視されるので、お中元をパスしてお歳暮だけ贈るケースもアリだと言われています。

ただ、お歳暮のルーツをさかのぼると、お中元とは違う意味がありました。

お歳暮は、年越しの御霊祭という儀式がもとになったと言われています。

先祖へのお供え物を本家から分家した子供たちに分けたり、本家にお供えの品を持ち寄ったのがお歳暮の起源と言われているのです。

つまり、お中元よりも親族の間で行われたことがルーツなのですね。

お歳暮を贈る相手

お歳暮を贈る相手は、お中元と同じだと考えれば間違いありません。

目下から目上に一年の感謝を込めてご挨拶として贈ります。

実家の親、義実家の親へお歳暮を贈るのは、礼儀としも基本なのですね。

お中元やお歳暮NGな相手

お中元やお歳暮の風習は良い文化として残したいと考えている人は、かなり減少しています。

以前は会社の取引先へのお中元やお歳暮はビジネスマナーの基本と言われていましたが、廃止している企業も増えています。

受け取れば、お返しをするのが礼儀なので、そういうお付き合いが負担になるのもわかりますよね。

相手が辞退の意思を表したのなら、贈るのは遠慮しましょう。

また、相手の意思表示がなくても贈るべきではないケースがあります。

・子供の学校の先生
・子供の習い事先
・自分の習い事の講師
・公務員

教師や講師への贈り物は、評価や採点に影響するかも知れないので、原則として断わられるはずです。

黙って受け取るような人もいるかも知れませんが、必要ないことです。

また公務員は国家公務員、地方公務員の立場としては、贈答品を受け取ることはできないので、贈るべきではありません。

個人との境目が難しいのですが、危険を冒してまで贈る必要もないでしょう。

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お中元やお歳暮のマナーは難しい

お中元やお歳暮は、ただ発送すればそれで完了ではありません。

持参する場合と発送する場合では、それぞれのマナーがあります。

発送する人が多いと思いますが、送り状を出している割合は少ないでしょう。

親や親戚には、送り状の代わりに電話やメールで近況報告をするのもアリですが、仲人さんや上司へは品物が届く前に送り状を出すのがマナーだと言われています。

そういう細かい礼儀を含めて、お中元やお歳暮の文化なのですよね。

まとめ

結婚した新婚夫婦が、それぞれの実家にお中元やお歳暮をはじめて贈ったら、何倍にもなってお返しが届くという話もよく聞きます。

親としては子供が立派に育ち、新たな家庭を作っただけでも幸せなのに、お中元やお歳暮を受け取ったらとても嬉しいでしょうね。

その喜びが、何倍にもなって返ってくるのでしょう。

気を使わせてしまうから、やめるべきなのかな・・・なんて迷うかも知れません。

でも、親の喜ぶ気持ちは素直に受け取れば良いのではないでしょうか。

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