肝試しをすると涼しく感じるのは気のせいじゃない?夏の風物詩の真相

不思議なルール

日本の夏は年々暑さを増しているような気がします。

気温が高いだけじゃなく、湿度も高いので、ムシムシとしてまるで亜熱帯のジャングルの中にいるみたいです。

とはいえ、亜熱帯のジャングルに行ったことはないので、単なるイメージですが・・。

でも、日本の夏が暑いのは今に始まったことではなく、昔から蒸し暑かったみたいです。

クーラーもないし、扇風機もない時代には、厳しい夏を乗り切るのも大変だったでしょうね。

色んな工夫をして、涼しさを求めていたのだと思います。

肝試しもその一つです。

暑い夏に肝試しをすると、背筋がゾクゾクするような感覚になるので、今でも夏の風物詩となっています。

ですが、恐怖を感じるとゾクゾクする人ばかりではありません。

私は遊園地のお化け屋敷に入ると、汗びっしょりになってしまい、涼しさなんて全く感じません。

それでも昔からずっと続いている夏の風物詩なので、何かしらの根拠があるのでしょうか。

調べてみました!

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肝試しが涼しくなる根拠

肝試しをすると涼しく感じるという人はホントにいます。

恐怖を感じるような場所にいると、両腕を抱えて寒さをこらえるような状態になる人がいますから、ホントに寒く感じているのでしょう。

ですが、恐怖によって涼しく感じるのは、医学的な解明はされていないので、根拠として名言できるようなことは今のところないようです。

仮説も色々あるのですが、その中でも目を引いたのが血管の収縮です。

恐怖を感じると、人の体は極度の緊張状態になります。

「命を守らなけば」と脳からの指令が下るので、交感神経が活発になります。

その結果、血管が収縮するので手足の末端が冷たくなるのです。

緊張状態では、手が冷たくなったり、足が震えるのは交感神経が活発になり過ぎているからなので、それが寒さを感じた時と似た感覚になるという説があるのです。

肝試しと鳥肌

夏に肝試しをするのは、涼しさを求めたからなのでしょうが、なぜ怖いと涼しく感じると考えられたのかという理由に鳥肌があります。

鳥肌は、地域によってはさむボロとかさぶイボなどと呼ばれることもあります。

寒さを感じた時に皮膚の毛穴が突起する現象です。

たとえば真夏の暑い日に、冷房ガンガンの屋内に入った時などは、急激な温度変化から鳥肌が立つこともあります。

肝試しをすると鳥肌が立つ人がいるのですから、やはり涼しさを求める方法として効果があると考える1つの理由です。

でも、なぜ怖さを感じると気温が下がったわけでもないのに鳥肌が立つのでしょう。

それがわかれば、肝試しに涼しさを求める理由が見えてくるのだと思います。

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鳥肌が立つ理由

鳥肌が立つのは、毛穴の奥にある毛根の筋肉である立毛筋が収縮するからです。

寒さを感じた時に鳥肌が立つのは、皮膚の表面から体温を奪われないようにするためです。

あたたかい場所から急に涼しい場所へ移動した時に鳥肌が立つのは、この機能が働くからなんですね。

ということは、やはり肝試しをして鳥肌が立つのは、涼しく感じるからなのか・・ということになるわけです。

ですが、鳥肌が立つのは、体温を守るためだけではなく、もう1つの理由があると考えられています。

それは人間が動物であることを再確認するような理由です。

たとえば、筆者の家には猫がいます。

飼い猫たちが遊んでいる様子を見ていると、かくれんぼや追いかけっこをしている時に尻尾や背中の毛が逆立って膨らんで見えます。

これは鳥肌が立っているのと同じような状態なのです。

敵を威嚇するために、鳥肌を立てて体を大きく見せようとする本能なのですね。

肝試しをしている時には、恐怖から身を守ろうとするため、緊張状態になっているため鳥肌が立ります。

それは自分を守るために、本能的に敵を威嚇しようとしているからです。

つまり、肝試しをして涼しく感じるのは、

恐怖心→緊張→交感神経が活発→体温上昇→鳥肌→温度差を感じる

ということではないでしょうか。

まとめ

涼しさを求めて肝試しをするのは、平安時代にはすでに行われていたという記録があるそうです。

平安時代は今から1000年以上も前です。

その当時の日本の夏がどれほどの暑さだったのかわかりませんが、涼しさを感じるのが目的であったかどうかはわかりません。

ですが、涼しく感じる人がいるからこそ、夏の風物詩として残っているのでしょうね。

 

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