小中高の学校では、学年が変わるごと(学校によっては一年おき)にクラス替えをしますね。
クラス替えは学年が変わるときのタイミングなのでわかりやすいのですが、席替えについてはとくに決まったルールもなく行われているのではないでしょうか。
クラス替えも一大事ですが、席替えも学校生活に大きく影響する大イベントと言ってもいいでしょう。
隣の席は誰なのか
出席番号順のままが良かったのに~
という思い出が何度かある
一番前になったりすると
落ち込んだなぁ
まさに悲喜交々です。
なぜ席替えをしなければいけないのか、その理由について深く考えたこともなかったのですが、子供時代のことを思い返せばほんとに一大事です。
席替えのルールについて、今さらながら考えてみました。
席替えの理由
学校の席替えの理由としてあげられるのは
①コミュニケーション
②違う視点を作る
大きくこの2つだと考えられます。
もう少し詳しく見ていきましょう。
コミュニケーション
席替えの一番大きな目的は、近い席に座るクラスメイトとのコミュニケーションのためです。
同じ席のまま一年を過ごすと、近い席のクラスメイトとはすごく仲良くなれるかも知れませんが、他のクラスメイトとの距離が縮まらないまま次の学年に進級してバラバラになることもあります。
せっかく同じクラスになったのだから、できるだけ多くのクラスメイトと交流するためにも、席替えは大切なことだと考えられています。
違う視点を作る
席替えをすると、今までとは見える景色が変わります。
それは気分を変える効果が期待できます。
例えば、後ろの方の席から前に変わると、授業の内容がわかりやすく感じたり、ノートを取りやすくなるなどの様々な効果があります。
周囲のクラスメイトが変わることで、新鮮に感じられるのも席替えの理由のひとつと考えられます。
番外編
じつは2つの理由の裏には、イヤな席のまま我慢するのがストレスになり、学校生活がイヤになってしまうケースを防ぐという目的もあるのです。
クラスメイトの中には、気の合わない人もいるでしょう。
それは教師に対してもあるかも知れません。
教師の目につきやすい席で、いつも監視されているようなストレスを感じてしまう子供もいないとは限らないため、定期的な席替えによってストレスを開放することも必要だと考えられているのです。
席替えの頻度
席替えの頻度は、小学校は1~2ヵ月ごとという短い期間で行うことも珍しくありません。
低学年ほど短い期間で、学年が上がるにつれて期間は長くなる傾向があります。
中高生になれば、教師主導ではなく生徒が自主的に話し合って席替えのタイミングを決めるケースも増えてきます。
小学校の低学年の間は、席替えのタイミング、席を決める方法も担任の教師が決めることが多く、学校毎に明確なルールがあるわけではなく、そのクラスの担任の教師に一任されるのが一般的です。
1~2ヵ月で席替えするなんて、落ち着かない気もしますが、コミュニケーションという目的が一番大きいと考えるのであれば、そのくらいの頻度で行うのも違和感はありません。
逆にそれ以上長くなると、低学年の子どもの場合は仲良くなった隣の席の友達と離れがたくなってストレスを感じてしまうかも知れないので、短い期間で席替えする方法を考える教師も少なくないようです。
席を決める方法
席替えで問題になるのが、どういう方法で席順を決めるのか!という点です。
シンプルにくじ引きが公平ですが、教師が決めるパターンもあるようですが、それは何らかの理由があり(身体上の理由など)があって決めるケースです。
くじ引きであれば、誰も文句を言えないのでくじ引きを用いている割合は高いのではないでしょうか。
教師が子どもたちを見ていて、席順を決めたとして、トラブルになった場合のリスクがあまりにも大きいので避けたがるのも納得です。
まとめ
学校という空間は子どもたちにとっての社会です。
これから成長すれば、好き嫌いだけで人間関係を選べないこともあるでしょう。
同じクラスメイトの中には苦手な人もいて、隣の席になればストレスを感じるのは大人と同じです。
それを上手くやり過ごし、次の席替えまで自分をコントロールできるようになるのが社会勉強なのかも知れませんね。