マンションの敷地内には、住民用の駐車場のほかに来客用の駐車スペースが用意されていることがあります。
分譲だけじゃなく、賃貸マンションでも来客用駐車場があるケースも。
とても便利なのですが、じつは来客用駐車場を巡って、住民間でトラブルが起こることも少なくありません。
集合住宅にある来客用駐車場を使用する場合のルールやマナーいついて、確認しておきましょう。
来客用駐車場のルール
マンションの来客用駐車場のルールには、主に4つのポイントをチェックしておきましょう。
時間貸駐車場
来客専用ではなく、時間貸の駐車場として運営されているケースは最近増えています。
このような時間貸の駐車場は、マンションの来客用として確保されていれば安心ですが、マンション住民関係者に限定されずに利用できる時間貸駐車場は満車になると利用できないこともあるので来客の訪問がわかっているのであれば、満車になった場合のために周辺の駐車場事情を調べておきましょう。
事前予約の有無
マンションの住民にとって、来客用の駐車場があるのは安心ですが、世帯数に対して十分な台数が確保されているケースは滅多にありません。
敷地に余裕がある場合に限り、数台あるのが一般的ではないでしょうか。
そのため、休日や年末年始やお盆などは、来客用駐車場の利用希望者が重なってしまうことがあります。
平日はほとんど利用されていなくても、やはり集中する時期があるのは予想できますので、事前の予約が必要な場合があります。
予約のルールも先着順なのかチェックしておかないと、当日になって慌てる結果になるので気を付けましょう。
管理者への連絡
来客用の駐車場がマンション関係者に限定しない有料駐車場とは違い、使用するときに管理会社や管理人に連絡をして利用料金を納めるルールもあります。
来客用駐車場は共用スペースなので、公平性を保つために利用料金を納めるルールを自治会が定めることがあるからです。
賃貸マンションの場合は管理会社に料金を納めると、マンションの共益費や維持管理に充てられるのです。
スペースの確認
来客用駐車場が完備されていても、そのスペースの面積や高さ制限などをチェックしておかないとトラブルが起きることがあるので、注意が必要です。
大型のワンボックスや車高の高い車種は、地下の駐車場に入れないケースもあるからです。
十分な面積ではないのなら、他の駐車スペースを早めに確保するようにしなければいけません。
「普通の乗用車なら駐車できるはずでしょ」なんて甘く考えていると、その日に右往左往することになり兼ねないので、事前チェックは大切なのですよ。
もしものときの相談窓口
来客用の駐車場は、空いていれば無料で使用できるケースもあります。
しかし、あくまでも来客用なので長時間の駐車はトラブルの原因になるでしょう。
まるで自分専用のように使ってしまうと、他の住民とのトラブルが起きてしまうかも知れません。
来客用の駐車場に関するトラブルは、どこに相談するべきなのかも調べておきましょう。
管理会社、自治会の役員など、マンションの規約を確認しないとわからないことです。
住民同士のトラブルの発端になるのは誰もが避けたいと考えるはずですが、何か事情があって長期間の駐車をすることもあるかも知れません。
緊急時やトラブル時の連絡先を調べることも、来客者へのマナーではないでしょうか。