区画整理がきちんとされていない地域では、民家の敷地が複雑に入り組んていることもあります。
また、区画がきちんと整っていても、つい便利だからと他人の敷地をショートカットして通りたくなることもあるのではないでしょうか。
悪気はないとしても、他人の敷地を許可なく通行するのはダメなことだとわかっているはず。
ちょっと通るだけでもダメなのかな
ゴミ出しの時にちょっとだけとか
そういうのあると思う
いやいやぁ、やっぱりダメだと思う
ご近所トラブルの原因にもなりそうな問題なので、「ちょっとくらいイイじゃない」と思っている人も、考えてみましょう。
他人の敷地を無断で通行する
一般的な常識として、たとえ近隣住民だとしても、他人の敷地を無断で通行する行為は許されるとは思えません。
そこが他人の家の敷地だとわからずに、たまたま通ってしまったようなこともあるので、そういう場合は咎める人も少ないでしょう。
問題は、日常的に近道だからという理由で他人の敷地を無断で通行することです。
わかっているのに、「ちょっとくらいならいいでしょ」という安易なショートカット通行です。
他人に自分の敷地内を勝手に通り抜けられる側としては、いい気持ちはしないでしょうね。
カメラで通行者を特定できる
他人の家の敷地を無断で通行することが近所トラブルとして増加しています。
それは防犯システムを個人宅にも設置する家は増えているからです。
たまたま通行しているところに出くわして目撃することがなければ、気が付かなかったことも、防犯カメラによって監視されていれば日常的に通行されているのがわかります。
もしも近所の人だと特定できたのなら、無断で通り抜けに使うのをやめてもらえるように通告したくなるでしょう。
しかし、その通告がきっかけになり、近隣トラブルに発展するリスクもあるのです。
無断通行に罰則はあるのか
無断で敷地内をショートカット通行するという行為は、何か罰則の対象になるのかどうか・・・。
防犯カメラの画像があれば、確かな証拠ではありますが、残念ながら通り抜けたというだけで罰則の対象にできる可能性は低いのです。
ちょっとくらいいいんじゃない?
そう思ってたけど・・・
なんかイヤな感じだよね
たしかに・・
たとえば無断で通り抜けされることで、車を傷つけられるとか、花壇を荒らされるなどの実害でもあれば話は別でしょう。
しかし、通り抜けるだけで実害がなければ、それだけで何等かの罰則対象にはできないのが現実なのです。
不法侵入を防ぐ方法とは
なぜ無断で他人の敷地を通行しても、罰則の対象にならないのかといえば、侵入されないような対策を講じていないからなのです。
例えば塀を作る、垣根をつくる、ロープで囲うなど、誰が見ても「ここは立ち入ってはいけない」とわかるような対策をすることが必要です。
そこまでしても近道だからと他人の家の敷地を通り抜ける人はまずいません。
何の囲いもされていなければ、そこが他人の敷地だとわからなかったと言い逃れられるので、罰則の対象にするのが難しいのです。
納得できないかも知れませんが、敷地内に無断で立ち入ることを禁止するという明確な意思表示としてフェンスやロープなどで囲う対策をするのが先決なのです。
まとめ
昔から私道を生活道路として使っていた地域では、土地の持ち主とのトラブルが起こります。
自分の常識と他人の常識にはズレがあると思って、自分の当たり前が通用すると思い込まないようにしないといけないのですね・・。
難しいものです。